幸福度ランキングが低いブータンが、幸福な国と世界から言われる理由とは……?

      2017/06/02

世界で一番幸福な国と言われている、
仏教国「ブータン」。僕も行ってみたいです。
少し前にテレビによく出ていた心理カウンセラーの心屋仁之助さんも
奥さんと一緒に行ってたみたいですね〜。
羨ましい。

 

ところで、
なんでブータンはそんなに幸せな国と
言われているのでしょうか?

 

国内総生産(GDP)もかなり少ない方。
金銭的にみると貧しい国の部類です。

 

それなのに、幸せ。
今日はその謎に迫りました。

 

 

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幸福度ランキングは高いわけではない

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って幸福度ランキング低いやないか〜い!
2016年度版の「世界幸福度報告書」(2016 World Hapiness Report)
では堂々の…!

 

 

97位!!
(※2017年)

 

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低っ!!
あ、いけない大きな声出してしまった。

 

ちなみに日本は無念の51位。
かつて内戦が深刻だったソマリアは93位。
コソボでも78位。

 

この世界幸福度ランキングの
評価基準は、

・豊かかどうか(一人あたりのGDP)
・健康長寿かどうか
・人生に選択肢があるか
・困った時に頼れる人がいるか
・クリーンな政治が行われているか
(汚職が無いかどうか)
・同じ国に住む人々の心は寛大か

 

などの指標によって総合的に判断され、
決定されます。

 

幸せって客観的に決めるのは難しいけど、
あえて客観的にするとこんな感じの順位になるようです。

 

 

ブータン、
金銭的に豊かってわけでは無いですからね。
GDPはかなり低い方です。
この判断基準では、幸せ度が低い方へランキングされたのでしょう。

 

 

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幸福に大事なのはGDPじゃない!GNHだ!!

豊かな生活に慣れた僕たち日本人は、
お金があればあるほど、
つまりGDPが大きくなればなるほど、
幸せになれるのでは、と予想してしまいます。

 

「いやいやそこだけが大事なのでは無いでしょう」と、
新しく提唱されたのがGNH(国民総幸福量)と言う考え方です。

 

ブータンの当時の国王が1972年に発表し、
なんとなく言ってるだけじゃなくて、
数百にも及ぶ調査項目を、調査して数値化しているのです。

 

 

 

国民が儲かってるかどうか。
だけでなく、
国民が幸せかどうか。

により重点を置いて調べているんです。

 

GNHには、
GNHは 1.心理的幸福、2.健康、3.教育、4.文化、5.環境、6.コミュニティー、7.良い統治、8.生活水準、9.自分の時間の使い方の9つの構成要素がある。
※ウィキペディア日本語版 国民総幸福量 2016年2月7日 8:06更新

 

心理的幸福…、
心が満たされて「あ〜幸せだなぁ」と言う生活を送っているか、
に重きを置いた調査であることが、他の様々な調査と違うところです。

 

実際調査をするのは難しいそうです。
幸せかどうかをどう思っているのかを調査するって、
想像がつきませんよね。

 

 

しかし、(少し前のデータのようですが)その調査結果として…

以下、2006年イギリスのレスター大学の社会心理学者エードリアン・ホワイト氏が、全世界約8万人の人々に聞き取り調査を行った各種国際機関(ユネスコ、CIA、WHOなど)の発表済みレポート(100種以上)のデータを分析して行った「GNHランキング」である。(イラクなどの紛争地域を除外した世界178カ国を対象)※国民総幸福量 Jinkawiki

 

1位 デンマーク 2位 スイス連邦 3位 オーストリア共和国 4位 アイスランド共和国 5位 バハマ国 6位 フィンランド共和国 7位 スウェーデン王国 8位 ブータン王国 9位 ブルネイ・ダルサラーム国 10位 カナダ
※国民総幸福量 Jinkawiki

…って

 

1位じゃないのね。
でも8位獲得です。

 

 

 

ここで気にしておくべきことは、
超貧乏な国であるブータンが、
なぜ幸せを実感できるのか、です。

 

 

極貧であるはずの国が、
幸せを感じる度合いを含んだ調査では
10位以内に入れたその理由。

 

 

 

日本はGNHランキングは125位ですからね。
中国の90位よりも断トツに低い。
超長寿国で、餓死することはまずないし、
ごはんは美味しいし、住む家は雨漏りすらしないのに、
なのに!!全然幸せじゃない!!!!

 

なにかブータンから
学ぶことがあるのではないでしょうか?

 

 

 

残業なし!病院無料!教育費無料!

ぶっちゃけブータンが幸せな国と言われる理由は、
GNH(国民総幸福量)を最初に打ち出したのがブータンだし、
GNHを積極的に用いているのがブータンだから、

なんか幸せそうな国
って言うイメージが勝手についた
と言う側面もあるとは思います。

 

 

それに幸せな国ブータンにも色んな社会問題があります。
・物価の高騰
・若者の失業
・都会と田舎の経済格差
・犯罪率の増加

など、他国と同じように、
様々な問題を抱えているようです。

 

いや、それどころか、
・平均寿命が低い
・字が読めない人が多い
と言った重い問題もあるし、

 

・ネパール民族の国籍を剥奪した問題
など、とても世界一幸せな国とは言えないような問題も抱えています。
※諸説あるようです

 

 

しかしブータンの人たちは、
自分は幸せだと言う人が多いそうです。

 

 


先ほど述べた

GNHを公的に用いているのはブータンだけ。
国をあげて「幸福」を追求している言えます。
「国民の幸せのために国家がある」
こんな考え方です。
ワンマン企業の社長さんに聞かせてあげたいですね。(笑)

 

 

そのようなお国柄もあってかブータンでは、
様々な国民が幸せになるための施策が施されています。

例えば教育。
貧乏な国であっても、教育は無料で受けられます。
(ただし、その他の雑費は有料のようで、そのため学校に通えない人もいる)
せっかくの教育機関を利用しない人もいるそうですが、
なんと英語ペラペラな人がたくさんいるのだとか。

 

そしてなんと、
医療費も無料。
水道代も無料。
(安全な水源施設普及率は世界で第8位※都市部)

 

 

国はこんな感じで国民の幸せを応援しています。
じゃあ国民はどんな感じかと言うと…

 

 

 

多くは農業従事者です。
自給自足型の農業をマイペースでしています。

業種別・形態別では,農業が依然として労働力の56.74%を占める主要セクターとなっている。
出展:外務省

オフィスワーカーも残業は基本しない、
さっと仕事を上がって、家で家族とごはんを食べる。

無理してまで儲けようとしない。
だから、相手に対しても過大な期待をしない。
人の幸せを願う。

 

なんか…、

のんびりしてる…。

 

こりゃ、幸せな気持ちにもなるよね。

 

 

 

考え方の背後にある思想は、仏教

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そんなブータン人がのんびりと幸せな気持ちで居られるのは、
仏教の考え方の影響が大きいようです。

 

 

仏教と言っても、
日本のような大乗仏教(南無阿弥陀仏を唱えれば極楽に行ける)
とはちょっと異なります。

 

それよりも、
お釈迦さまが仏教を始めた最初の頃に言っていた事を
きちんと守る「人生哲学」的な内容のものです。

 

少しご紹介しましょう。

 

 

 

薄味の幸せ

1日3食食べられて、
寝るところがあり、
体を十分温める衣類があれば、

それ以上望むものは無い。

 

僕たち日本人は、
ついそれ以上を望んでしまいます。

 

もっとオシャレな服を、
もっと美味しいごはんを、
もっと大きな家を。

もっと良いサービスを。
もっと細かな思いやりを。

もっと名声を、
もっと安心を、
もっと名誉を。

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「もっと愛されたーーい!」

 

 

この「もっと」が簡単に手に入ればいいのですが、
実際はそうではありません。
それがゆえに人は苦しい思いをします。

 

 

このもっともっと地獄を、
仏教では「欲」の煩悩として禁じています。
自分を苦しめる欲の存在に気付きなさいね〜って。

 

ブータンではそんなお釈迦さまの教えが、
しっかり浸透していて、
言わば些細な事でも幸せと思える…

 

薄味の幸せ
をちゃんと味わえるのだと言えそうです。
「これがあるんだから、別にいいじゃん」って。

 

 

欲によって僕たちの文明は発展しました。
しかし強すぎる欲は、
より強い刺激を求めるばかりで際限がありません。

 

だから、
つい相手にも厳しくしてしまうのでしょう。
「もっと、ちゃんとしたサービスをしろ!」って。

 

 

 

受け入れる心

多くの人が語る、
ブータン人の寛容な心。

 

怒る人が少ないそうです。
わがままな人も少ないそうです。

欲が少ないがゆえに、人への期待も少ない。
だから人にも怒らないかもしれませんね。

 

 

怒る人って、
「こうしてくれると思ってたのに、してくれなかった」
だから怒るのです。

 

「ちゃんとした接客をしてくれなかった。」
「この間来た時より味が落ちた。」
「メールの返事が遅かった。」

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こんな些細な事で怒ってしまいます。
あかん、ブータンに触れていたら、
僕らってなんて短気なんだろうって気がしてきました。
同じ仏教国なはずなのにね。

 

 

 

人のために祈る

仏教に慈悲の瞑想と言うのがあります。
これは、
「自分や大切な人、嫌いな人、
そして全ての人、
ひいては全ての生き物の幸せを願う」

このような瞑想です。

 

彼らは、そんな瞑想を日課として毎日行っているそうです。

あなたは「祈り」の時間を、1日にどのくらいとっていますか?
ブータンのひとは、1日に平均1時間半近くを「祈り」に使っているそうです。
※心屋仁之助 オフィシャルブログ 

 

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「まじかよ!!」

 

1時間はすごいですね〜。
僕たちその1時間使って何してますか?

 

幸福学的には、
利己的(自分勝手)であるより、
利他的(他人思い)であるほうが、
幸福になれるとよく知られています。

 

1日1時間も人のためを願って祈っていたら、
自分のちっさな悩みなんて忘れてしまって、
人のために協力して生きていけそうですね。

 

 

 

まとめ:ブータンが注目される理由

国としてはまだまだ課題だらけで、
これから発展していくであろうブータン。

しかし、彼ら国民の一人一人の心の成熟度は、
とても高いのでしょう。

 

物質的な目標の追求では、
幸せを得る事ができないと気づいた私たちは、
ブータンのような国を参考に、
新しい幸福の在り方を模索しているのかもしれません。

 

とは言え、国の環境も経済的な成熟度も全く異なるので、
簡単になんでもかんでも真似をするわけにはいきません。

 

しかし例えば、
「人の幸せを祈る」ことは、
今この場でも始められます。

それは1時間じゃなく1分だけの祈りだったとしても、
今までより少しだけ幸せに近づいたと言えるではないでしょうか?

 

幸せは、
自分が決めることができるのですね。

 

 

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