ブランドアイデンティティの具体例と、実施するための始めの一歩。

      2016/11/28

昔から使われている言葉ですが、
特に最近、企業においても個人においても「ブランディング」の
重要性が声高に叫ばれるようになってきました。

 

さらに、BIすなわち「ブランド」と
「アイデンティティ(同一性)」を組み合わせた、
ブランドアイデンティティーと言う言葉もよく用いられています。

 

なんだか横文字だらけで分かりにくいかもしれないのですが、
企業が消費者とコミュニケーションを取るにあたって、
とても大切な考え方です。

 

実はわたくし、
こういった仕事を生業としておりまして、

 

今回は企業活動に欠かせないブランディング、
特にその中でもブランドアイデンティティについて
具体例を交えながら述べたいと思います。

 

 

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そもそもブランディングって?

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ブランディングとは、
ひとえに、

 

企業が発信したいメッセージやイメージを、
ユーザー・消費者に持ってもらう一連の手法・方法

 

です。

 

ちょっとキツい言い方をすると、
何かしら、
ユーザーにメッセージを投げかけ続けることで、
ユーザーがその会社に対して
自分からある特定のイメージを持つように仕向けることです。

 

よくお客様と話をしていても
マーケティングと混合されるのですが、
両者の違いを完結に説明すると、

 

・マーケティングは広げる
・ブランディングは浸透させる

 

・マーケティングは伝える
・ブランディングはイメージを植え付ける

 

と、こんな違いになります。

 

 

広告などによって、
広く消費者に対して認知をしてもらい(マーケティング)、

その認知してもらった消費者に、
この会社はどのようなブランドであるのかを、
無意識にイメージされるぐらい徹底的に働きかける(ブランディング)。

 

マーケティングによって作られた市場を、
より強固なものに変えるのがブランディングと言えます。

 

 

 

その手法は様々で、
例えばロゴなんかは
大手企業は特に重要視している要素です。

 

このロゴみたら、
あのハンバーガーの匂いがする気がする…。
なんて言うのは、
あなたがまんまとブランディングにはまっている証拠。

 

 

ブランディングが企業に果たす役割はとても大きく、
日本企業が昨今国際競争に弱くなっているのは、
ブランディング不足だからと言う見方もあります。

 

せっかく認知度もそれなりにあって、
素晴らしい技術を持っていたとしても、

 

「この会社はこんなすごい会社」
と言うイメージがユーザー側に無ければ、
選ばれることがありません。
よりイメージを強く持っている会社の商品を買うものです。

 

そして、
その会社の商品が選ばれなくなったら、
その会社は苦肉の策でどう言う方法を取るか…。

 

 

それは、
値引きです。

 

 

ブランディングに失敗しつつも、
厳しい環境を生き抜いていくには、
とりあえず価格競争に頼らざるを得ません。

 

価格を下げると、利益率が下がります。
利益率が下がると、
内部投資もできなくなるし、
何より真っ先に削られるのがブランディングも含めた、
プロモーション費用。

 

プロモーション費用を削られると、
新規ユーザーの訪問数が減ります。
既存のマーケットの中で、安売り競争をするハメになり、
だんだんジリ貧になっていくわけです。
おまけに「あの会社は安い」って言う、
図らずもブランディングができてしまって、
余計泥沼から脱出できないようになります。

 

そうならないための、ブランディング!!
既存のマーケットからでもブランディングはできます!!
効いたよね、早めのブランディングです!!!

 

 

 

 

安いだけの物はいらない。たくさん物はいらない。

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加えて昨今の消費者行動は、
ひと昔前に比べると、
その様相がかなり変わりました。

 

昔は、
安いだけのものでも売れました。
しかし、今は安いだけでは売りにくい時代です。

 

また、昔は物がたくさん飛ぶように売れました。
しかし今は消費者は慎重に選んで「これだ」と言う一品買います。

 

これは消費者が「物」を買うのでは無く、
「意味」を買うことに変化したからだと理由付けできます。

 

スティーブジョブズの志を買いたいから、
このMacを買うんです。

職人のドラマを買いたいから、
この高級家具を買うんです。

環境に優しくしたいから、
エコラベルの貼ってある商品を買うんです。

 

別に安いのだけが理由では無いんです。
そんなに沢山物で溢れかえりたくも無いんです。

 

 

 

ただ買うだけの時代は、
少し前に終わってしまいました。

 

 

あなたの会社が提供するのは、
「安さ」でしょうか?
それとも、
「意味」でしょうか?

 

 

 

ではブランドアイデンティティとは?具体例を交えて紹介

 

日本企業の多くは、
ブランディングに対する熱意が
まだまだ薄いのが実情。

 

そこでより詳しく
ブランディングについてみていきます。

 

 

アイデンティティとは同一性と訳されます。
同一性とは、「変わることの無いその個の性質」と言う、
西洋的な概念です。

 

それにブランドが組み合わされた言葉。

 

それは、
この先もずーっと変わることが無くて、
時代や場所・国・状況によっても左右されない、
そのブランドが象徴するイメージやコンセプト。

 

 

アップルと言えば…
マクドナルドと言えば…
スターバックスと言えば…
ホンダと言えば…
ロレックスと言えば…

 

大企業の〜と言えば…
の先に続くイメージって、
なかなか簡単には変わらないですよね。
強固なブランドアイデンティティを持っているからなのです。

 

アップルはクリエイティブな
イメージを持たれています。

ホンダと言えば、
技術に対してとことんストイック。

 

ロレックスと言えば、
成功者の証。

 

このような強固なイメージが、
ブランドアイデンティティです。

 

 

スティーブジョブズが、
復帰後にナイキのプロモーション戦略を例にとって、
ブランディングの重要性を社員に説明したのは有名な話ですよね。

ナイキは靴を売っているけど、
靴のスペックなんてCMで語ることは無い。
アスリートに敬意を払うことで、それがナイキがただの靴屋じゃないことを、
ユーザーに知らしめている。

アップルも、ただのコンピューターを作っている会社ではなく、
それ以上の何かである。

そんな、企業哲学を語ったアップルは、
見事にスタイリッシュでオシャンティーで知的なマシンを作る会社として認知されました。

 

Mac買った人、ご存知だと思いますが、
アップルの商品は決して安くはありません。
そしてあんまり値段も下がりません。

 

でもがんがん売れているんです。
スペックとか実は超高性能なんですけど、
よく分からない人が、「なんとなくかっこいいから」
って理由で買っちゃうんです。

 

 

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あなたの会社でもブランディングはできるのか?

 

でもブランディングなんて、
大手企業のすることでしょ?

 

いいえ、違います。
中小企業でも零細企業でも個人事業主でも、
やろうと思えば今からでも始められます。

 

また例を挙げましょう。

 

僕の知り合いの方で、
トレイル系のスポーツショップを経営している方がいます。
従業員は社長さん含めてたったの3人。
たった3人で何ができる!?と思うかもしれませんが、
結構このお店は繁盛しています。

 

このお店にとっては、ブランドアイデンティティはここの社長さんの生き様。
このお店の社長さんは、
ロッククライマーでありトレイルランナーでもあるアスリートです。
お店の経営の傍ら、今でも世界中を飛び回って、
そこでの体験をFacebookやInstagramやブログにアップしています。

彼に流れる哲学は、
自然を愛すること。思いっきり自然と遊ぶこと。
自然と遊んで自分を開くこと。

 

そんな哲学と、
アスリートとしての豊富な知識に惹かれて、
ファンがめちゃくちゃ多いお店です。

だから、
WEB上で商品アップをする場合は、
細かいスペック紹介なんてほとんど無し。
その社長さんがモデルになって着用した姿で、
山登りをしている様子を写真でアップするだけで、
毎回その商品が飛ぶように売れます。

 

小規模店舗でありながら、
お店をブランドアイデンティティをよく理解し、
ブランド化に成功した好事例と言えます。

 

 

とこんな話をすると、

「でも、
そんな社長さんみたいな特徴無いし…。」

 

て答えがよく返ってきます。
お気持ちは良く分かります。

 

しかし、
その社長さんだって、
最初からそんな風になったわけではありません。

細かいことを積み重ね、
専門業者とも相談し、
できあがった形が今の形なだけです。

 

どんなブランディングにも、
始めの一歩があります。

 

 

 

ブランドアイデンティティの始めの一歩

ブランドアイデンティティを強固にするためにできる、
始めの一歩。それは自己分析です。
こんな風にしよう!と言うブランドアイデンティティを
決定的に決めてしまうのは、その次の段階。
もちろん熱い想いは、持ち続けましょう。

まず、分析ありき。

多くの企業が、
創業当初の志とは現実がちょっと違っていて、
自然発生的に自社の強み・弱みや、
市場での位置付けが決まったりしているものです。
まずは、そこを分析することから始めます。

 

では何を分析するのか。

 

まず、
顧客・競合他社・自社の様子を
分析してみる必要があります。

 

 

お客様はどんな商品やサービスを欲していて、
競合はそれに対してどんな施策を打っていて、
当社はどんな領域なら勝ち目があるか、
と言うところを分析します。

 

 

そしてさらに、
自社の強み・弱み・
訪れるであろうチャンス・さらされるかもしれない脅威などを
分析していきます。

 

マーケットにはどう言う動きがあるのか?
自社がこのように動いたら競合は真似をしてこないか?
じゃあ、仮にそうなったとして、
自社はこの領域では強いから勝てるかな?
反対にこの領域は弱いから手を出さないでおこうかな?

 

このような分析を繰り返していると、
自然と勝負する場所と、勝負する仕方、
が見えてきます。

 

そうすると、
その分析結果と、
企業が持っている情熱や方向性をさらに追加して、
ブランドアイデンティティを作るのです。

 

絵に描いたように、
ブランドアイデンティティができあがるかと言うと、
そういうわけでもありません。

実際は分析を行ったり来たりしながら、
出来上がっていくものです。

 

 

しかし、これは僕の経験なのですが、
不思議なことに、分析を進めていくと、
必ずその企業が持つ個性とか方向性って、
見えてくるんです。
これ個人にも産まれながらの個性があるように、
会社にも産まれながらの個性があるから、
と僕は仮説を持っています。
会社も一つの生命体なんですね。

 

だから、
まったく見えなくて毎回分析の度に白紙になる、
なんてことはあまりありません。
安心して取り組んでみて下さいね。

 

 

 

まとめ

企業にとって、
実は欠かせないブランディング。
でもつい優先順位が低くなりがち。

 

ブランディングは、
「緊急では無いけど、重要な案件」
です。

 

せひ、
今一度ブランディングの重要性を見つめ直し、
ブランドアイデンティティの確立に、
頑張ってみてください。

 

 

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