適応障害は甘え?むしろ、頑張り過ぎなのでは!!

      2017/01/03

ストレスの下から離れると、元気になる適応障害。
仕事から離れたら、たちまちなんだか元気になってしまって、
さっきまでの暗い気持ちや辛い吐き気や頭痛の症状まで、
嘘のように楽になる。

 

そのため、
「都合の悪い時だけいなくなって、
 甘えてるんじゃない?」
と心無い言葉を浴びせられたりもします。

 

でも、
本当に、
辛いですよね。

 

実際に気分はひどく落ち込み、
不安感で頭がいっぱいになるだけでなく、
苦しいぐらいお腹が張ったり、
脇に変な汗をかいたり、めまいがしたり、
かなり身体的にもつらい症状が出ていると思います。
かつて適応障害を患ったことがある僕もそうでした。

 

 

こんなにつらいのに、
「甘えだ」と言われるなんて…。

 

 

でも、高熱があるわけでも、
激しい下痢に襲われているわけでも無いから、
一応動けるし…。

 

 

こんな風に困惑していないでしょうか?

 

 

今日は、
実際適応障害と診断された人や、
もしかして自分は適応障害かも?と思っている人、

 

 

そして、
周りに頑張って合わせようとしているのに
上手くいかず、
挙句には「甘え」と言われた人に向けて書きました。

 

 

大丈夫、
むしろあなたはもっと甘えていいはずです。

 

 

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適応障害は甘えではありません。むしろ、頑張り過ぎです。

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適応障害で甘えに見える人とただの甘えの違いはズバリ、
適応障害になる人は、
むしろ全然甘えてないと言うことです。

 

順を追って説明していきましょう。

 

適応障害とは、もっと具体的に一体何でしょうか?
厚生労働省のホームページでは、以下のように説明されています。

適応障害とは、ICD-10(世界保健機構の診断ガイドライン)によると「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されています。※厚生労働省HP

 

ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善します。※厚生労働省HP

 

もう少し簡単な言葉に直すと、

 

適応障害とはストレスが原因で、
心にも体にも不快な症状が現れ、
普通に生活することすらできにくくなる病気。

 

 

そして、
ストレスから離れると治ってしまう!

 

ストレスに向き合った時だけ、
症状が現れると言う特徴を持っています。

 

 

だから、
頑張ってストレスを乗り越えてきた人からしたら…
なに甘っちょろいこと言ってるんだ!!
と言ってしまうわけです。
そりゃ、ハタから見たら単に仕事さぼっているように見えるかもしれません。
ストレスから逃れた途端にケロっとしてますからね。

 

 

言われた方も、
「みんなができる事なのに自分だけできない」
「これぐらい普通のことだし」
「自分がそんなに弱いわけない」

 

などの理由から、
「そうだよね、甘えてばかりいられないよね」、
と甘えずに頑張ってしまいます。
僕もまさか自分が心の病気になってるとも思わず、
つい無理ばかりしていました。

 

そして、「今まで甘えずに頑張ってきたし!」
と言う自負心も人によってはあるかもしれません。

 

 

しかし…
本音は…

 

 

 

充分頑張ったよ!!!
もうメチャクチャしんどいんだよ!!!
休ませてよ!!!

 

 

実際今苦しんでいる人も、
心の中にこんな声があるのではないでしょうか?
頑張り屋さんほど、
自分のリアルな声に気付かないフリをしてしまいますが…。

 

 

同じような環境が、
別々の人にとって同じ程度の
ストレスを引き起こすとは限りません。

 

 

ある環境が、
Aさんには楽勝でも、
Bさんにはメチャクチャしんどいこともあります。

 

ある仕事内容が、
Aさんには天職でも、
Bさんにはかなりの苦しみかもしれません。

 

できないことも、
負けてしまうこともあるのです。

これは僕の解釈ですが適応障害は、
今ある環境に「適応できなかった」人がなる病気です。

 

 

僕は頑張って頑張って頑張ったけど、
結果として適応できませんでした。

その今までの頑張りの時に溜めたストレスから、
病を発症してしまいました。

 

 

「もーー限界ですっ」
と体が教えてくれるサインだったのかもしれません。

 

 

既に、やるべきことはやったのです。
それなのに上手くいかず、
心と体が限界まできてしまった。
こんなにも頑張ってきたのに。

 

 

まさか、
あなたもこんなに頑張ってるのに、
自分自身に「甘えてる」なんて言ってないでしょうか?

 

 

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これ以上頑張ると、適応障害はもっとひどくなる可能性がある

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誰かの、もしくは自分自身の
「それって甘えじゃね?」
という言葉に無理やり突き動かされて、
今までよりさらに頑張ってしまう。

 

 

ちょっと待って!
そんなことをしていると、
余計症状がひどくなって、
治療に時間がかかるかもしれません。

 

 

適応障害はストレスから遠ざかると、
その症状が軽くなりやがて治ります。

 

 

しかし、
適応障害の症状が進むと、ストレスから遠ざかっても、
すぐに気分も体調も良くならなくなります。
会社休んでもしんどいままです。

 

 

そして、
さらに症状が進むと、
ストレスから遠ざかっても、
全然気分も体調も良くならず、
そんなしんどさが、かなり長い期間続きます。
温泉旅行に行こうが焼肉を食べようが、
大好きなバラエティ番組を見ようがしんどいです。

 

 

こうなると、
うつ病です。

 

 

適応障害は、
軽度のうつ病に似ているとも言われますが、
5年後には多くの人がうつ病に病名を変えることになるぐらい、
うつの前段階と言われている病気でもあります。

 

しかし適応障害と診断されても、5年後には40%以上の人がうつ病などの診断名に変更されています。※厚生労働省

詳しくはこちらでも述べています。
よければご参考下さい。↓
適応障害はうつ病を併発する?とにかく早めの対応が大事!

 

 

 

甘えてる?
とんでもない。

 

 

医師に診断されるぐらいの症状であるなら、
重くならないうちに、医師の指示に従って休息をしっかり取るべきです。
「これぐらい大丈夫」とか
「本当に適応障害なの?」とか、
そんな風に考えて無理していると、
余計ひどくなる可能性があります。

 

 

むしろもっと甘えましょう。
思っ切り。誰かに。
誰もいなかったら、自分自身に。

 

 

 

人には出来ない事もある。合う・合わないも存在する。

でも他の人は頑張ってるし…
上司に嫌な目で見られるかもしれないし…

 

 

相変わらず頑張り屋さんはそんな事言います。
そんな人、僕は好きです。
でも、休んだ方がいいと思いますよ。

 

 

先ほど、

Aさんには楽勝でも、
Bさんにはメチャクチャしんどいこともあります。

この様な事を書きました。

 

 

人には個性があります。
得意な事もあれば不得意な事もあります。
ストレスにどれだけ耐えられるかも
人それぞれです。

 

 

営業職で、
気難しいお客さんの話を、
慎重に3時間ぐらい聞いてられる人もいます。

 

 

でも、
その人は黙々と事務作業をすることはできません。

 

 

他人のことならよく分かります。

 

 

しかし頑張り屋さんは、
気難しいお客さんの話を3時間聞かないといけないし、
事務作業も黙々とこなさないといけない、
とパーフェクトな自分じゃないといけないと思ってしまいます。

 

 

こう言った物の見方を、
イラショナル・ビリーフと言います。

 

 

直訳すると、
非合理的な思い込みです。
他人のことなら、
「そんなに全部はこなせないよ」
と分かります。

 

 

でも自分のことになると、
合理的な判断ができなくなります。

 

 

自分は本当は馬なのに、
猿に違いないと思い込みます。

 

 

馬なのに木に登ろうとします。

 

 

自分がどんなことが得意で、
どんな事に強いストレスを感じるのかを忘れて、
人に頼ることもせずに、自分で抱え込んでしまいます。
それなのに、人には「甘え」だと言われてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

適応障害の治療法とは?

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では、このような適応障害を発症した人には、
どのような治療法が効果的なのでしょうか?

 

治療は3通りに分かれます。

治療のひとつは「ストレス因の除去」になります。またストレスをストレスと感じる人とそうでない人もいるように、ストレス耐性は人それぞれ異なります。治療はここにアプローチすることになります。つまり、「ストレス因に対しての本人の適応力を高める」方法です。さらに「情緒面や行動面での症状に対してアプローチ」することもあります。※厚生労働省

僕の経験を踏まえて、
もう少し具体的にまとめました。

 

①ストレスがある環境を変える

もし、本当は仕事が嫌でたまらないのなら、

いっその事配置変えをお願いしたり、
嫌なクライアントを別担当につけてもらったりしましょう。
一定期間の休職を申し出るのも、一つの手段です。

 

 

それでも辛いのであれば、
辞めてしまうこと。転職しちゃうこと。

 

仮にうつ病になると、
自分も長期間に渡って苦しい思いをするし、
他人にもかなり迷惑をかけてしまいます。

 

 

この世の終わりのような気分になり、
わけも無く泣き叫び、
時には「あんたのせいだ!」
と身近な人を責めるようなセリフを吐き、
せめて眠れたら楽なのに眠る事もできず、
やっと眠れたと思ったらすぐ目が覚めて、
時計の針の音がそのまま胸に刺さるようにつらいのが、
うつ病です。これは僕のかつてのつらい思い出です。

 

 

そんな風にひどくならないために、
大切な人のために、
今こそ人に甘える時なのです。

 

 

 

 

②自分の受け止め方を変える

ストレス源から遠ざかったとしても、
出来事に対する自分の人生の捉え方が変わらないと、
やはりまた発症する恐れがあります。

 

それか、
また病気になるとの恐れから、
逃げ癖がついてしまいます。
これは本当に甘えと言えるかもしれませんね。

 

先ほどの述べたような、
非合理的な思い込みや、
自分の認識のズレを修正し、

 

ストレスに強い考え方に変える必要があります。
今回はストレスに負けたけど、
次回はストレスと上手に寄り添えるように、
心の成長が必要です。

 

 

でも、つい
「自分の考えがこそが正しい」
と思ってしまいますよね。

 

 

人間は自分が考えている事=正しい事と、
思い込む生き物です。
それが心の病を持っている時は、なおさらです。

 

 

そんな時は、
やはり第三者、
特にカウンセラーなどの専門家に頼るようにしましょう。

 

彼らは認知行動療法などを始め、
様々な知識を持ち、医療の現場で経験を積んでいます。

 

根気強く、自分の思い込みを修正していきましょう。
彼らの助けが上手くハマると、
あなたをつらくさせている思い込みが、
スルスルとほどけていくのが実感できることでしょう。

 

 

 

③投薬治療

心療内科や精神科を受診すると、
場合によっては精神安定薬や抗うつ剤などにより、
対処的な治療を行うことがあります。

 

投薬は効き目が現れるまで時間がかかることがありますが、
効きだすとかなり効果的となります。

 

しかし、
先に述べたようなストレスに対する心の姿勢を変えないことには、
根本治療とはなり得ません。

 

同じようなストレスを起こし得る環境に遭遇した時、
また同じように適応障害を発症しかねないからです。

 

また、
下手に薬に依存してしまうと、
薬をなかなか止める事が難しくなり、
無理に止めると離脱症状を起こしかねません。
離脱症状からのリバウンドで、うつ症状がひどくなった
などの話もよくあります。

 

お薬はあくまで今のひどい症状を和らげ、
前向きな人生を送るサポートをするためのものです。
お医者さんと相談して、カウンセリングと並行しながら、
根気強く治療していきましょう。

 

 

 

 

一番必要なのは、甘えることだったと言う話

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ここで、
適応障害になった僕の話をしましょう。

 

この大学生は、以前書いた
適応障害はうつ病を併発する?とにかく早めの対応が大事!

にも登場しました。
導入だけ少し前回の記事とかぶりますが、
その後の僕の体験談を文章にしたためたので、
ぜひご参考下さい。

 

 

 

 

僕は楽しい大学生活を夢見て一人暮らしを始めましたが、
引っ越し初日からどうも調子がおかしかったのです。

 

 

楽しいはずの大学生活は、
とてもつらい幕開けとなりました。

 

 

新入生たちで集い合い、
友達になりたい人たちと話をしていると、

 

異常に緊張し、
脇や手に大汗をかくなど体に異常を感じるようになりました。

 

やがて、
被害妄想のように、
他人がこんな自分をバカにしていると
思うようになり、

たまらず精神科の門を叩きました。
告げられた病気は、適応障害。

 

 

僕は、
それでも頑張り続けました。

 

 

でも、頑張れば頑張るほど空回りします。
そんな自分を、僕は何度も責めました。

 

「なんで、体が言うことを聞かないんだ!」

 

 

こんな事は初めてだったのです。

 

 

ある日眠れなくなり、
親に相談したら、再度通院する事を勧められました。

 

 

僕は、うつ病を発症していました。

 

 

僕はそれでもなお、
投薬を続けカウンセリングを受けながら通学して、
居酒屋でバイトまでしていました。

 

 

でも、
だんだん病は僕を蝕んでいきました。

 

 

犬に吠えられただけで、
彼の心は傷つきました。
「犬までバカにしている」
と思うようになりました。

 

 

ある日、
僕はなんとか友人を作ろうと努力して、
友人グループと食事を取ることができました。

 

 

嬉しかったのです。
やっとまともに友人を作ることができる。
そう思いました。

 

 

しかし、
ある友人が、
「お前、なんか様子変だな。キョドってる(挙動不審であるの若者言葉)」
「って、言うかさ、お前なんかキモいよな」
と笑いながら言いました。

 

 

その友人は、
傷つけようとして言ったのか、
なんとなく冗談で言ったのか、
その時の僕には分かりません。

 

しかし僕にはかなりショックでした。
自分がひた隠しにしてきた恥ずかしい本心が、
いとも簡単に暴露されたと思ったのです。

 

 

こんなに!!こんなに!!つらいのに!!
誰も理解してくれない!!バカにされる!!
こんなに頑張っているのに!!
こんなに歯を食いしばっているのに!!!

 

 

僕の心に溜まったダムの水が決壊した瞬間でした。

 

 

僕はその夜、
親に電話をしました。

 

電話をしたのは、
うつ病と診断される前のあの夜以来です。

 

母親が電話に出た時、
僕は大泣きをしてしまいました。
翌日、彼の母は100kmを運転して、
僕の住む下宿にやってきました。

 

僕は、
5年ぶりぐらいに、
家族に素直に甘え、本心を打ち明けました。

 

自分でも知らない内に、
突っ張っていたんだと気付きました。
自分を偽って無理していたと気付き、
肩の力が少し抜けました。

 

 

僕は休学を申し出、
しばらく実家に帰り、うんと親に甘えました。

 

 

僕は、数週間後、
高校時代の親しい友人にも連絡をしました。

 

その友人は、
バスケットボール片手に、
「バスケしようぜ」
と玄関先に現れました。

 

そんなぶっきらぼうな友人の優しさが、
どれだけ嬉しかったか。
こんな普通の遊びをすることが、
どれだけ、僕の救いになったことか。

 

こんな風に、僕は人の優しさに触れることで、
徐々に自分の素直な本心を取り戻して行きました。

 

 

 

 

僕が回復できたのは、
医療機関のサポートがありながら、
頑張らなかったから、
甘えたから、
そして甘えさせてくれる優しい人がいたからです。

 

 

 

しかしメンタル系の病を持つ人は、
時に甘えるを通り越して誰かに依存してしまうこともありがちです。
僕も例外に漏れず、ちょっと依存しすぎていた時もあり、
確かに誰かに迷惑もかけました。

 

そして周りの人も、
どう対応すればこの苦しんでいる人のためになるのか、
非常に悩むポイントでもあります。

 

 

依存が良いわけではありません。
むしろ依存は症状をひどくする場合もあります。

 

僕はそんな風に時に間違いを犯しながらも、
徐々に人からの優しさを得ることができたのです。

 

 

甘えることとは、
自分を許すこと。自分に正直になること。
嘘の人生を歩まないこと。
物の見方を正常な見方に戻すこと。

 

 

これが、今はすっかり回復した
僕が学んだことです。

 

 

 

 

まとめ

こんな大学生のようになると、
かなり周りの人も心配するし、
迷惑もかけます。

 

再三になりますが、
早いところ休職させてもらうなど、
専門家と相談するなりして周りに甘えてしまいましょう。

 

・適応障害は甘えではない。むしろ頑張り過ぎ

・頑張りすぎると、もっと症状がひどくなることも

・人にはできない事もあると認めた方が良い

・適応障害の治療は
 「ストレスから遠ざかる」
 「物の見方を修正するカウンセリング」
 「投薬療法」
 などが挙げられる。

・甘えは、時に最良の薬になり得る。
 しかし依存には注意。

 

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