適応障害の治療期間はどれぐらい?早く治る人、長引いてしまう人の違いを考えた。

      2017/07/17

強いストレスが引き金となって発症する適応障害。
早く治したい人にとって、
治療期間はとても気になるところです。

 

休職・休学したり、
場合によっては退職や転職を
考えている方もいるのではないでしょうか?

 

 

 

ストレスから遠ざかると、
症状は出なくなっていく適応障害ですが、

 

「早く復帰したい!」
「できるだけ人に迷惑かけたくない!」
「人にあきれられたくない!」

 

このように、
より早く完治を願う人も多いと思います。
僕もそうでした。
当時は焦って焦って、とにかく早く治したかったのです。

 

 

しかし場合によっては、
治療を焦る気持ちが、
かえって治療を長引かせることになりかねません。

少なくとも、僕の場合はそうでした。

 

 

今日は、
目安とされている治療期間と、
僕の経験からできるだけ早く治すためにはどうすればよいかについて、
ケーススタディを書きました。

 

 

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治療期間は2年かかることもある!?

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驚かすわけではないのですが、
完治(寛解と表現することが多いです)するまでに、
たとえば2年かかる場合もあります。

 

これは、
このサイトでも何度も登場している大学生(つまり僕)の例なのですが、
彼の場合は大学を休学し、投薬・カウンセリングなどの
治療をしたものの、2年かかりました。

 

※2年と言うのはあくまで僕の例です

 

 

普通は長くても半年ぐらいで症状が出なくなる

原則的には適応障害とは、
強いストレスを引き起こす状況や出来事によって、
体調や気分や行動に異常をきたす病気です。

 

 

抑うつ的な気分になったり、
頭痛やめまい・吐き気など身体の症状が出たり、
やけに暴力的になったりします。

 

 

 

 

このような、
強いストレス症状が出る病気ですが、
ストレスの元から離れるようにすると、
長くて半年もすれば治ってしまいます。

 

厚生労働省のHPにも以下のように記載されています。

ICD-10の診断ガイドラインを見ると、「発症は通常生活の変化やストレス性の出来事が生じて1カ月以内であり、ストレスが終結してから6カ月以上症状が持続することはない」とされています。※厚生労働省

なーんだ、
そんなに怖がることない病気なんですね。

 

 

いいえ、本当にそうでしょうか?
先ほど述べたように、長い時間かかる人もいます。
症状の強弱も様々です。
それはなぜでしょうか?

 

 

 

なぜこの大学生は2年も治療にかかったのか

この大学生(つまり僕)は、
なぜ治療に2年も必要だったのでしょう。

 

ひとつは、
冒頭に述べたように、焦りすぎたんです。

 

「人に迷惑をかけてはいけない!」
「もっと大学生活を楽しみたい!」

 

 

そんな思いから、
僕はこともあろうことか、
適応障害だって医者に言われているのに、
大学には無理して通うし、
真夜中まで働かないといけない居酒屋のバイトまでしていました。
なんとか大学生活をエンジョイしようと、
無理に無理を重ねていました。

 

 

頑張ったら、治る。
だって心の病気だもん。

 

僕はそう思っていました。
心の病気でせっかくの大学生活を楽しめないなんて、なんて惨めなんだ!って。

 

でも、その頑張りは逆の結果をもたらしました。
僕の症状はもっとひどくなりました。

 

 

いつの間にかうつ病になっていました。

 

 

適応障害と診断されても、5年後には40%以上の人がうつ病などの診断名に変更されています。つまり、適応障害は実はその後の重篤な病気の前段階の可能性もあるといえます。※厚生労働省

↑このように、
適応障害は後に発症する可能性のある、
重い病気が隠れているかもしれません。
40%って結構な数ですよね。 

 

 

僕の場合は、大学進学と同時に引っ越しをし、
この引っ越しの強いストレスが適応障害の引き金となりました。

 

 

そして、
適応障害をきっかけに、
その後診断名がうつ病に変わり、
完治・寛解まで2年ものの年月を要しました。
でも周りにいた治療仲間(待合室で顔合わせるうちに仲良くなった)達は、
もっと長い人もいました。

 

 

焦って無理した結果か、
うつ病になった数ヶ月後、
あるショックな出来事をきっかけに心のダムが崩壊したようになった僕は、

 

一時休学し、地元の精神病院に入院。
親にも思いっきり甘えることとなりました。

 

 

 

 

 

「完全に治る」と言う意味では、もっと時間がかかることも

先ほど、
ストレスから離れたら半年ぐらいで症状が出なくなる、
と言う風に書きましたが、

 

これはあくまで、
症状が出なくなるだけです。

 

そのまま、
一生そんな症状が出なかったらいいのですが、
同じように強いストレス下に置かれると、
また症状が出る可能性があります。

 

 

 

ストレスから遠ざかっても、
世の中には似たようなストレスだらけです。

 

それに、
ストレスから遠ざかることができない人もいます。
例えば家族の中の誰かがストレスになっている場合。
こんな場合は、仕事を休むみたいに簡単にはいきません。

 

 

そして治療に用いられる薬は、
効き出すとかなりの効果を発揮してくれますが、
根本治療にはなり得ません。

ただし適応障害の薬物療法は「症状に対して薬を使う」という対症療法になります。※厚生労働省

 

適応障害は、
・こころの在り方
・物事の認識の仕方
・出来事の受け止め方
が大きく影響する疾患です。

 

 

物事の認識の仕方が偏っていたりすると、
普通の人がストレスに感じないことでも、
その人にとっては強いストレスになります。

 

 

その偏った認識の仕方を修正していき、世の中への適応力を高めることが、
本当の根本的な治療です。
主に認知行動療法などカウンセリングによって行われます。

 

 

なので、
「治る」と言う言葉が少しおかしいかもしれません。

 

個人的には「成長する」とか、
「適応力・生きる力を高める」とか、
そんな言い方の方が適しているように思います。

 

 

しかし、
この治療には時間がかかる場合があります。
しかも主体的に取り組まないといけません。

誰でも自分の信じてることとか、
思い込んでることとか、
簡単には変えられないし、
変えたくもないですもんね。

 

 

でも、
いざ症状が出なくなって、生きる力や正しい物の見方を身につけると、
ストレスに強くなった自分を実感することでしょう。
僕は、めちゃくちゃカウンセリングに通いましたが、
今でもあの時のカウンセラーに感謝しています。

 

 

 

 

 

薬はダラダラと飲み続けてしまう可能性がある

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最近の薬は優秀な物が多く、
治療のサポートとして絶大な効果を発揮します。

 

しかし、
多くの治療してきた患者が抱えている悩みがあります。

 

それは、
薬の止め時です。

 

「え?薬なんて飲まなかったらいいだけじゃん」
って思いますよね。

 

そうはいかないんです。
中には止められなくて、
10年ぐらい飲んでいる人もいます。

 

薬自体は長期間の服用は認められていないものも多いのですが、
手を変え品を変え、なんとかして長期間飲んでいます。

 

これは薬を止める時に生じる、
離脱症状がメチャクチャしんどい
からなんです。

 

 

体は環境に適応するようにできていて、
薬を飲み続けると、
その薬を飲み続けている環境に適応しています。

 

 

しかし、
突然その薬が体内から無くなると、
薬ありきでバランスをとっていた体内が、
一気におかしくなって、
様々な症状が出るのです。

 

 

その症状は、
↓これ全部僕も経験済み

・頭痛
・めまい
・吐き気
・なんだかふわふわする感じ
・現実が現実じゃない感じ
・お腹が張る
・下痢
・ふらつき
・手の震え
・発汗
・筋肉痛
・動悸
・発熱
・抑うつ症状

 

 

などなど、様々な症状が出ます。
この症状が辛すぎて、また薬を飲む状態に逆戻り。
そんな感じで治療が長期に渡ってしまいます。

 

 

むしろ病気がひどい時よりしんどい、と訴える人もいます。
僕の場合、頭痛や手の震え、お腹の苦しさが特につらかったです。

 

ベンゾジアゼピン系などの精神安定剤や
SSRIなどの抗うつ剤はよく処方されています。
多くの人が中々これらが止められなくて、
止めるための意見交換サイトなんかもあるぐらいです。

 

だから投薬に関しては慎重に医師と相談しましょう。

 

 

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治療期間を短くするためには?

これらの僕の経験から、
適応障害の治療期間をできるだけ短くするには、
下記のような方法が考えられます。
もちろん、症状や原因は人それぞれですので、
医師の指示に従うのが原則ですが、
正直、もっとこうしとけば良かったと後悔だらけです。

 

 

早く休む・人に甘える

適応障害になるタイプの人は、
真面目なタイプの人が多いので、
つい頑張ってしまいがちです。

でも、僕はできるだけ早く休息を取るようにしたらよかったと少し後悔しています。
もしまだ休職願いを出すのにためらっている人がいたら、
無理して症状がひどくならない内に、早めに上司に相談するなどした方がよいかもしれません。

 

周りの人にしっかり頼ればよかった。
甘えてしまえばよかった。

 

 

「早く復帰するために!!!!」
と肩の力を入れるのではなく、

 

「もー何もかも捨てちゃっていいやー」
ぐらいの気持ちでとことん休みめばよかったのです。

 

 

治らなくていい!!!
私はずっと寝てる!!!
もう一生何もしない!!!

ぐらいの方が、
逆説的ですが早く治りやすいと思います。

 

 

この思い切りが、
真面目な人にとってはなかなか難しいんですけどね。

 

 

しかし、
あの頃の僕はだんだん開き直れるのと同時に、
徐々に調子を取り戻していきました。

 

くれぐれも無理だけは禁物です。

 

 

前向きにカウンセリングを受ける

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しんどくてたまらない時は、
もちろん無理しなくてOK。
医師の指示に従いましょう。

 

しかし、
少し元気が出てきたら、
これからの人生のために
カウンセリングをしっかり受けてみてはいかがでしょうか?

 

 

先ほど説明したように、
考え方を修正するのです。

 

 

カウンセラーにも相性があるので、
一回受けて合わなかったからと言って、
カウンセリング自体を否定する必要はありません。

 

 

そして、
カウンセラーに
「説教をされるのでは…」
怖がったり、逆に何か教えてもらうことを期待するのは間違いです。

 

 

極端な言い方をすると、
カウンセラーは何も喋りません。

 

あなたから、
何かを引き出したり、正しい方向に導くのがカウンセラーの仕事です。

 

 

カウンセラーに、
「ストレスに強い心のあり方」を教えてもらっても、
あなたの心は強くなりません。

 

 

しかし、
あなたが自分の力で、
「あ、こう考えたらストレスにならないんだ」
と発見できたら、あなたは強くなれます。

 

 

カウンセラーはその手伝いをする仕事です。
発見するのを横で手伝ってくれます。

 

 

だからカウンセリングは、
自分から積極的に受ける必要があります。

 

 

積極的に答えを探す人は、
やはり大事なことに気づきやすいので、
治りも早いのです。

ただし、焦りは禁物だとは思いますが。

 

 

 

投薬に関しては医師にしっかりと相談する

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薬さえ飲んでいれば、
とりあえず元気でいられるので、
つい頼ってしまいがち。

 

しかし、
そうなるとズルズルと長引く可能性があります。

 

医者も、
親切な人ならいいのですが、
中には一緒になってズルズル薬を出し続ける医者もいるそうです。(別の病院の医者から聞きました)
「やめられないーー!」と嘆く患者仲間はたくさんいました。

 

 

元気になってきたら、
徐々に止めるためのスケジュールを
組んでいく必要があります。

 

 

なので、
もし今のお医者さんが、
「なんだか相談しにくい」
「説明が不親切すぎる」
などの理由があるなら、
思い切って病院や担当医を変えるのも手かもしれませんね。

 

 

中には、
「投薬は最小限で治療する!」
がモットーの医者もいます。

 

 

僕は、誠実なお医者さんの下で、
止めるタイミングをしっかり相談して、
お医者さんに症状と投薬量とのバランスを見てもらいながら、徐々に飲む量を減らしていきました。

 

 

 

まとめ

適応障害の症状が出る期間は、
ストレスから離れてから
半年以上かかることはありません。

 

とは言え今までみてきたように、
無理をしすぎたり、
甘くみていると、
長引いてしまうこともあります。

 

『早めに治す』

はどんな病気でも一緒。
特に心の病気に関しては、
こじらすと長期間に渡ってかなりしんどいので、
より一層の注意が必要です。

 

 

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 - ヘルスケア