お彼岸の中日にしっかり墓参りしよう。でも、「中日」ってそもそも何?

      2016/08/29

春と秋、年2回やってくるお彼岸。
共にご先祖様を供養する仏教行事ですが、
たまに「お墓参りは中日(ちゅうにち※)周辺が良いよね…」
と言ったセリフを聞いたことがありませんか?

 

※「ちゅうにち」と読みますが、
 「なかび」でも通じます

 

そもそも中日って何なのでしょうか?
仏事をわざわざ中日に合わせるべき理由って
何かあるのでしょうか?
他の日ではダメなのでしょうか?

 

今日は、
お彼岸の中でも、
特に「中日」について
深堀した内容をお伝えします。

 

読み終わったら、
「中日にちゃんとお墓参りするぞ!」
とよりご先祖様思いの自分になっているはずです。

 

 

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中日(ちゅうにち)とは、ずばり春分の日・秋分の日

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年に2回訪れる、
春分の日と、秋分の日の各前後3日間。
合計7日間がお彼岸として定められています。

 

春分の日・秋分の日共に毎年変わり、
国立天文台が作る「暦象年表」に基づいて
決定されています。

 

 

2016年の秋は、
9月22日が秋分の日のため、
9月19日〜9月25日までの7日間が、
お彼岸の期間となります。

 

そして、
真ん中の日に当たる秋分の日(9/22)が、
中日となります。

 

ちなみに初日は「彼岸入り」、
最終日は「彼岸明け」と言います。

 

 

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お彼岸の墓参りが、中日が良いとされている理由

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冒頭にも述べたように、
お墓参りは中日が良いとされています。

 

そもそも、お彼岸は日本独自の行事で、
他の仏教国にはこのような習わしはありません。

 

 

お彼岸に限らず、いつでもお墓参りはできるので、
年がら年中ご先祖様を大切にしたらいいのです。

 

 

しかし特に彼岸の時に墓参りやお墓・仏前を綺麗にしたり、
おはぎやぼたもちなどのお供えしたりすることは、
仏様の功徳を積むことになる、
と言われています。

 

 

そのため、
各ご家庭や寺院で彼岸会(ひがんえ)など法要会が開かれます。
今年も秋分の日に合わせて、
法要の予定が入っている人も多いのではないでしょうか。

 

 

では、
なぜお彼岸にはそのような功徳を積むこととなるのか?
その理由に迫ります。

 

 

 

お彼岸の日は、最もあの世に近い?

もともとの意味で彼岸とは、
悟りを開いた先の境地のことを指します。
逆に悟れずに、生きて死んでいくことの苦しみにとらわれている様を、
此岸(しがん)と呼びます。

 

 

しかし、
現代社会では
彼岸は悟りを開いた「あの世」や、
彼岸に関する法要など仏事全般を指すことが多いですね。
此岸も「この世」のことを指すことが多いです。

 

 

仏教では、
彼岸(あの世)が西にあるとされ、
此岸(この世)が東にあるとされています。

 

日本では古来の神道の頃より、
あの世ははるか海のかなたにあると考えられていて、
後の浄土真宗では、
西の彼方に極楽浄土があると考えられていました。
それらがミックスされて、
あの世が西の方にあるらしい、
と言った説が信じられるようになったのです。

 

彼岸の中日である春分・秋分の日は、
天文学的に両日とも、
おおよそ太陽が真東から登り、真西に沈みます。

 

 

このため、
西と東が一直線でつながることとなり、
あの世である彼岸と、
この世である此岸が最も近くなる、
想いの通じやすい日として、
彼岸の中日とされているのです。

 

 

中日こそが、
あの世と一番近いんだから、
ありがたく拝んで、
ご先祖様にしっかり成仏してもらいましょう。
そんな願いが込められています。

 

 

だから、
中日に合わせてお墓参りをするんですね。
わざわざ国民の祝日になっているぐらいで、
この日は先祖供養をしましょう、
と国も推奨してくれているのです。

 

 

 

 

初彼岸こそ、中日に行こう

大切な人が亡くなってから、
初めて迎えるお彼岸の日を、
「初彼岸」と言います。

 

初彼岸は、
故人が亡くなられてから初めて迎えるお盆「新盆」と違い、
地域差はありますが、
基本的には普段のお彼岸と一緒で、
初彼岸だからと特別なことをする必要はありません。

 

ただ、これは個人的な意見なのですが、

 

「故人の成仏を願うお彼岸」ですから、
せめて初彼岸のお墓参りは、
しっかりと想いの通じやすい中日に合わせておきたいところです。

 

もちろんお墓参りはいつだってできますし、
故人を想う気持ちが何より大切なので、
日取りはそれほど重要ではないかもしれません。

 

 

しかし、もし僕がお彼岸のお参りをするとして、
亡くなった人が大切な人だったとすると、
少しでも早く成仏してあの世で幸せになって欲しいと願います。

 

スケジュールや金銭的に許すのであれば、
ぜひとも中日に行っておきたいところです。

 

 

 

中日に結婚式などイベント事を開くのはOK?

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祝日ですからね。連休の時もありますし。
スケジュールも調整しやすいし、
結婚式などイベント事を入れたい、
と言う若い方もいるかと思います。

 

 

しかし、まさかのお彼岸ど真ん中に
結婚式をお披露目…。
さすがに避けた方がいいんじゃないの?

 

大丈夫です。
開いてOKです。
仏教的に、「絶対これしちゃダメ」
と言ったルールがあるわけではありません。

 

しかし、
例えば結婚式の参列者は、
その日にお彼岸の法要の予定が
入っているかもしれません。

 

仏教的には問題無くても、
わざわざそんな日に結婚式日を設定され、
招待状を送られた人の中には「非常識だな」と、
感じる人もいるでしょう。

 

昔の習慣を大事にする、
人生の先輩達は、
なおさら気にするかもしれません。

 

結婚式のみならず、
例えば前撮り写真の撮影や、
七五三の撮影を先にやっちゃうとか、
この日に大事な仕事のお祓いに行くとか、

そういう事をする時、
気にする人は気にします。

 

 

 

 

 

とは言え、
結婚式の形式(例えば海外婚など)や、
披露宴に呼ぶ人のメンバーによっては、
開催する人も普通にいます。

 

 

最近では、
仏滅であっても、
納車もすれば、結婚式も行う時代です。

 

 

最近ではお日柄を全然気にしない人や、
どうしてもここしか相手ない人向けに、
少し割引料金になったお得なプランがある場合もあります。

10月や11月って、
油断するとあっと言う間にここだ!と言う日が
別の挙式される人に取られちゃうんです。

 

僕も結婚式の日取りを決める時に、
チラっとそんな話になったのですが、

 

会場代が50%オフでびっくりしました。
普段どれだけ儲けてらっしゃるんでしょうか。(笑)

 

POPには「仏滅割!」「お彼岸割!」とか書いてました。
仏滅割て…。って突っ込んだら、
「おおっぴらには紹介しないんですけどね。
ぶっちゃけ入りが悪い時はたまに思い切ったキャンペーンします。」
とプランナーさん照れ笑いしてましたね。

 

 

結論として僕が伝えたいのは、
空気を読んで決めよう
と言うことですね。

 

あまり頭でっかちにならずに、
結婚式に呼ぶお世話になった人達の顔を一人一人思い浮かべて、
彼らの気持ちを考えれば自ずと結論が出るはずです。

もしこの日に式を挙げるなら、
案内状はお早めに。
法要の予定入っちゃいますよ。

 

 

 

なにはともあれ、
本筋はお彼岸はご先祖様を供養する日。

中日に神事やお祝い事を入れるにしても、
お彼岸期間中の別日に、
ちゃんとお参りは済ませておきたいですね。

 

 

 

信仰が薄れてきた今、改めて考える「お墓参りの意味」

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お世話になったご先祖様を
供養する習慣が段々薄れつつあります。

 

正直言って、
僕も結婚して家族行事が増えるまで、
お墓は実家に任せっきり、
たまに予定があったら行くだけ、
そんな感じでした。

 

しかし、
最近思うのは、
ご先祖様の誰一人欠けていたとしても、
今の自分は存在しなかったと言う事。

 

 

本当に魂や極楽浄土が存在するかは
分かりませんが、

ご先祖様に感謝することは、
今の生を改めて実感し有難く思うと言う事と、
表裏一体かと思います。

 

「この人たちがいなければ僕は存在していない」
「命とは、一瞬の輝きで必ず滅ぶ宿命のもの」
「すべての物事は諸行無常。同じ形のものは何一つ無い」

 

そんな人生の真理を、
改めて実感する瞬間でもあります。

 

西洋の「メメント・モリ(死を想え)」の思想にも
近いものを感じますね。

 

 

 

ご先祖様の供養をすると同時に、
自分のために、自分の健全な心のために、
墓参りを行うのです。

 

 

そうして作られた健全な心が、
またご先祖様のためになったりするのでしょう。

 

 

だからこそ!
今の時代にそぐわにかもしれませんが、

あえて中日と言う「型」に、
できるならこだわってみる。

 

故人を偲ぶ気持ちを大切にするからこそ、
自分を律するために型を大切にするのです。

 

 

 

まとめ

散々中日にこだわって書いてきましたが、
お彼岸中のお墓参りは、
どこの日に行ってもOKです。
現世での予定だって大事ですからね。

 

何より大切なのは、
故人を偲ぶ気持ちですし。

 

ただ、
できるなら、
しっかり中日に行っときましょう
と言うことです。

 

優しい気持ちで、
法要会などを迎えられるといいですね。

 

 

 

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