適応障害の人への、接し方や対応は?まずは理解する事から始めよう。

      2016/10/11

芸能人などがこの適応障害と言う病気になることにより、
徐々に認知度も上がってきました。
しかし身近な人がかかってしまうと、
やはり接し方はどうすればいいのかと悩んでしまいます。

 

 

・もしかしたら逆に追い込んでしまうのでは?
と言った優しい意見もあれば

・頭では分かっているけど、
サボっているように見えてしまう

このような厳しい思いを
持ってらっしゃる方もいると思います。

 

 

 

 

今回は
適切な対応をどのように行えばよいか、
具体的にまとめました。

 

 

スポンサーリンク

 

 

適応障害への接し方、一番必要なのは理解すること

pic421

健康なメンタルの持ち主にとって、
適応障害で苦しんでいる人は未知の存在かもしれません。

 

実際、
同じ仕事をしていたり、
同じような環境に一緒にいるのに、
なぜそんなに苦しいのか理解し難い事もあるでしょう。

 

 

しかし、
適応障害の人にとって、
周囲の無理解はとてもつらいことです。
苦しみを理解してほしいのです。

 

 

 

周囲の人が無理解だと、
・おせっかいされて余計つらい
・土足で心に上がりこまれるようでつらい
・追い詰められるようでつらい
・平気で傷つけることを言われるようでつらい

 

と思いもよらぬ形で、
適応障害で苦しんでいる人を更に苦しめる形となります。

 

逆にその内容を知ると、
「適切な距離感」を見つけられるようになるでしょう。

 

ですので、
まずは病気を知ることから始めましょう。

 

 

 

 

適応障害を知る①適応障害になりやすい性格とは

適応障害を患っている人に対して
健康で頑張っている人は、

 

・仕事休んで、
 甘えてるんじゃないの?
・ストレスに弱いんだねあの人

そんな風に思ってしまいがち。

 

しかし、
適応障害はどちらかと言うと、
今まで甘えられなかった人がなる病気です。
そして、今まで強く生きてきた人だってなる病気です。

 

 

・生真面目で几帳面
・心配性
・自分のミスを大きく考えてしまう
・自分が我慢すればいいやと思ってしまう
・あまり頼まれ事を断らない
・人の頼みは断れないが頑固でもある

 

こんな感じの性格の方が多いのです。
日々「悪いことがおきないか」と心配しながら生きていて、
トラブルが無いよう、人に嫌な顔をされないよう、
優等生の顔をして一生懸命常にアクセルを踏んでいます。
本当の自分の想いはぐっと心の底にしまっています。

 

それでオーバーヒートしてしまって、
言わば強制終了がかかってしまったのです。
こんなアクセル全開状態でずっと頑張ってこれたんですから、
ある意味強い人です。

 

あなたが想像するあの人は、甘えられず、
すごく頑張ってきた人なのかもしれません。

 

適応障害は甘え?むしろ、頑張り過ぎです!!勇気を出して休もう。

に詳しく書いてあります。
よければご参考ください。

 

 

 

適応障害を知る②適応障害の人は、体がかなりしんどくて、現実が少しおかしく見える

適応障害の人は、
心だけで無く体もものすごくしんどいのです。

 

高熱が出たり、
ゲーゲー吐いたりする事はあまりなく、

頭痛やめまいや吐き気など、
どちらかと言うと症状は地味なので、
周りは気づきにくいかもしれません。

 

しかし、
毎日そんな症状が続き、
身の置き場が無いような状態がずっと続いています。
元々適応障害になってしまって心もつらいのに、
さらに身体の症状が心に悪影響を及ぼしてもっと心がつらくなる、
悪循環の状態です。

 

 

そして、
心を病んでしまうと、
なんでも無いようなミスをさらに大きく捉えてしまったり、

ちょっと相手が嫌な顔をしてしまっただけで、
「自分は嫌われているに違いない」
と変に考えてしまいます。

 

適応障害になった人のおかしな言動に、
とまどったことはありませんか?

 

これは、
病気だから仕方が無いと言えます。
本人からしたら大真面目で、
そしてとてもつらいのです。

 

 

 

こちらにも詳しく書きました。
よければご参考ください。↓

軽度の被害妄想は、「適応障害」のサイン?思い込みに要注意!!

 

 

 

適応障害を知る③適応障害の人は、休む必要があります

今までアクセル全開で問題に向き合ってきたけど、
適応障害を発症してしまった人は、

全開で向き合うのをやめて、
一度休みを取らないといけません。

 

適応障害の治療は、
①ストレスの下から離れる
②抗うつ薬や抗不安剤の投薬
③カウンセリングなどで、
徐々に物事の受け留め方を変えていく

などが良いとされています。

 

適応障害は、
ストレスの素となる原因がはっきりしています。
なのでストレスから遠ざかると、
症状がおさまっていき、
やがて完全になくなります。

 

 

①ストレスの下から離れると、
とりあえず適応障害の症状は徐々に回復していきます。
まずは②の投薬と一緒に症状を無くしていかなければいけません。
そして徐々に③心の中の偏りを修正して以前より生きやすい考え方になっていきます。
しかし、これには時間がかかるのです。

 


何はともあれ、
まずは第一歩としてゆっくり休むことが必要なのです。

 

 

 

適応障害を知る④適応障害は悪化することもある

適応障害は、
うつ病の軽い症状のように例えられることがあります。

「軽いうつみたいなものだから、休めば大丈夫」
と認識している人もいるでしょう。

 

しかし、
油断して無理をしているといつの間にかうつ病になってしまった、
なんて言う危険性も実はあるのです。

 

適応障害はうつ病を併発する?とにかく早めの対応が大事!

 

 

適応障害自体は、
ストレスの下から遠ざかると、
とりあえず症状は治まります。
ストレスの下から離れて6ヶ月以上、
症状が持続することは無いと言われています。

 

これが、
うつ病になってしまうと、
その症状はずっと長く続くことがあります。
ストレスの下から離れても、
楽しいことをしていても、
ずっとずっとつらいのです。

 

そんな風にならないために、
無理のしすぎは禁物です。

 

甘えすぎなぐらい、
ゆっくり休むのが丁度良いかもしれません。

 

 

 

適応障害を知る⑤適応障害は再発することもある

一度おさまったに見えた適応障害の症状。
しかし、
治ったと思いきや、
また症状が再発する可能性があります。

 

治りきってない場合に無理をすると、
やはり再発の可能性は高くなります。

 

また、
その人の物事の捉え方が極端なままの場合、
(例えば、ミスをしたらこの会社で生きていけない
と強く不安に思っている、など)

現実社会に戻ると心と体にズレが生じて、
また症状を発症する場合が考えられます。

 

大本がズレていると、
表面の症状だけ治って見えても、
やはり同じことなんですね。

 

本当に適応障害を発症しないようにするには、
まず症状が完全におさまるまで待って、
極端な物事の捉え方を修正する必要があります。
(例えば、ミスしても謝ったらなんとか許してもらえるもんだ
と少し気楽に考えられる、など)

 

そんな極端な物事の捉え方を
修正するための記事はコチラです。
適応障害の再発を防ぐために、自分からできる3つのこと

 

 

スポンサーリンク

 

 

適応障害を知った上で、できること

bef502d97bca77abb1cfae9fb32104d5_s

それでは、
適応障害を知った上で、
接し方として何ができるでしょうか?

 

 

①病人だと常に覚えておく。でも、過剰に病人扱いしない。

適応障害を発症した人は、
おかしな言動をしたり、
時に暴力的な行動や、
ヤケクソのような行動をしたりする場合もあります。

 

接する側の人は、
常に「この人は病気だからこうなっている」
と覚えておく必要があります。

そうしないと、
自分もつらいし、
ふとした瞬間にこちらから心無いことを言ってしまって、
病中の人をもっと傷つける事になりかねません。

 

だからと言って過剰に病人扱いしないことです。
適応障害になった人は、とても心が疲れていますが、
病人扱いされることを嫌う人もいます。
元が頑張り屋さんですからね。
病人扱いすると、それが落ち込むきっかけになることもあります。

 

 

②おせっかいをしない

適応障害の人は、
助けを求めてくる場合もあります。
もちろん、自分の許せる範囲で必要な援助はしましょう。

 

しかし、
求められてもいないのに、
「こうすれば元気になるよ!」
などと、アドバイスする事には注意が必要です。

 

健康な人からすると、
そんなアドバイスをつい言いたくなる気持ちも分かります。

 

しかしこれは、
病中の人からすると、過大なプレッシャーになります。

 

健康な人からしたら大したことない言葉でも、
心が疲れている人には大きなプレッシャーなのです。

 

そんな事分かっているのです。
でもできないのです。
だからそんな自分を責めたり、
より奮い立たせようと無理をしたりする羽目になります。

 

おせっかいはしないことです。

 

だからと言って腫れものに触らないという態度だと、
「僕は人から見捨てられた」
とまた病中が故の思い込みをしたりする場合もあります。
ちょこちょこ調子を伺うなど、
様子を見て行うようにしましょう。

 

 

 

③思う存分休んでもらう

先ほど適応障害には、
十分な休息が必要だと述べました。

 

すぐ人手が欲しかったり、
もういい加減大丈夫だろうと思ったり、
そんなに休んで逆に大丈夫なのかと心配したり、

周りの人間が焦ってしまいがちですが、
本当に焦っているのは病中の本人です。

 

真面目な性格だからこそ、
なんとか早く治さないといけない、
と病気なのになおも頑張る人もいます。

 

だからこそ周りの人は、
「なにやってんだ、しっかり休め」
「休むのがお前の仕事だろ?」
「今も先のことも何も心配いらないよ」

と安心して休める言葉を投げかけましょう。

 

これでもかと休むことが、
しっかり治す近道なのです。

 

 

④その人の事を信じる

明らかに覇気の無い顔、
おかしな言動をし、
やたら甘えているように見える。

そんな適応障害の人を、
責めたり、先ほど書いたようにおせっかいしたり、
つい何かしらをしてしまいがちです。

 

しかし、
そこをなんとかグッと抑えて、
その人の事を信じましょう。

 

治すのは、
他でもない病んでいるその人自身の力です。

 

周りが責めてもおせっかいしても、
治らないのです。

 

十分な休息と、
医療機関による適切な治療、
そして本人の生きる力や成長によって、
その症状は徐々に薄れていきます。

 

苦しんでる人が大切な人であるほど、
それは難しいかもしれませんが、
その事を信じて、
必要な援助をするにとどまりましょう。

 

 

 

⑤復帰は徐々に、様子を見ながら

職場復帰など、
現実社会に戻る際は、
無理がないように徐々に様子を見ながら行いましょう。

 

たっぷり休んだ!
もうバッチリ!!

 

…に見えたので、
休職以前の仕事量や質を要求した途端に、
また調子が悪くなった…。
そんな事にならないようにしましょう。

 

 

この「様子を見ながら」、
というのは投げかける言葉も当てはまります。

 

 

あまりよく知らない間柄なのに、
少し元気になったと見えたので、
「おー元気なったな!もう職場来れるやろ!!」
と言ったはいいけど、
実は全然元気じゃなく気持ちを追い詰めることになった、
なんて可能性もあります。

 

また例えばあなたがこの人の家族で、
明らかに以前より元気で、もう大丈夫に見えたとしても、

あなたからの
「これだけ元気ならもう大丈夫ね!よかった〜」
と言う言葉に、
「期待に応えないといけない」
とカラ元気で振舞っているだけかもしれません。

 

しばらくこちらも気を使うかもしれませんが、
本人も周りもトライ&エラーを繰り返して、
徐々に良くなっていくのです。

 

 

 

まとめ

価値観の多様化により、
今までの一貫した価値観に収まらない人がたくさんいます。
そんな人たちは、従来の価値観の枠を極端に恐れ怖がり、
強いストレスを感じているのかもしれません。
社会がもう少し寛容だと、
適応障害は減るかもしれませんね。

この病気は現代に多い病。
今一度自分のこととして考えて、
真剣に苦しんでいる大切なあの人のために
接し方を考えていきたいものです。

 

それでは下記に改めてまとめました。
適応障害の人への接し方とは

 

・まずは適応障害を知る
①適応障害は甘えられない人がなる
②適応障害は心身共にかなりつらい
③治療にはまずは休むこと
③悪化することもある
④再発することもある

 

・適応障害の人への対応
①病人だと捉えておく。でも過剰に病人扱いしない
②おせっかいをしない
③思う存分休んでもらう
④その人の「治る力」を信じる
⑤復帰は徐々に、様子を見て

 

【こんなページも役に立ちます!】

適応障害は甘え?むしろ、頑張り過ぎです!!勇気を出して休もう。

 

 

スポンサーリンク

 

 - ヘルスケア