適応障害の事を考えて転職したのに再発した。なぜ?今後どうすれば良い?

      2016/12/15

仕事に行くときなどに、
動けないほどのつらさを感じる事もある適応障害。
吐き気がしたり、場合によっては涙が出たり、
とにかく不安だったり…
本当につらいものです。

 

その心身・行動の症状の原因は、
強いストレスにあると言われています。
そのため職場でのストレスから遠ざかると、
適応障害のつらい症状は、だんだん和らぐと言われているのですが…。

 

しかし時にはストレスを避けようとして、
転職までしたにも関わらず、また転職先で病気が再発した、
なんてことも起こりうるのです。

 

これはいったいなぜでしょうか?
イヤな仕事やウマの合わない同僚から離れたはずなのに、
また別の職場でつらい思いをしてしまう。

 

 

このサイトでも、
何度か適応障害を再発させないためについては触れていますが、
今回は特にお仕事も絡めて書いていきたいと思います。

 

僕は昔適応障害を患ったことがあります。
「よくなった」と思ったら「やっぱりしんどい」の繰り返しでした。
それらの経験から学んだことをお話しできればと思います。
あくまで専門家に相談するのが第一ですが、
「こんな考え方もあるんだ」ぐらいに参考にして頂ければ幸いです。

 

 

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職場を変えたのに再発した!その原因は…

せっかく治ったと思ったし、
職場まで変えて心機一転と思ったのに、
これではかなりガックリくることでしょう。

僕が患ったのは学生の時でしたが、
しばらく学校を休んで「元気になった」と思って大学に行ったのに、
またしんどくなった自分に心底ガッカリした記憶があります。

 

 

適応障害は、ストレスの元から完全に離れてしまえば、
心は徐々にその元気を取り戻し、
半年以上続くことはないと言われています。

 

ICD-10の診断ガイドラインを見ると、「発症は通常生活の変化やストレス性の出来事が生じて1カ月以内であり、ストレスが終結してから6カ月以上症状が持続することはない」とされています。※厚生労働省

 

なので、
「体も元気になったのでもう大丈夫!
イヤでたまらなかった職場や同僚からも離れたし、さぁ新生活のスタートだ!」
と未来に展望を持って転職したのかもしれません。

 

 

しかし、ここで再発してしまった。
これは一体なぜ?

私見ですが、再発してすぐは症状に苦しめられているでしょうから、
自分の内面なんて下手に見つめない方がいいです。
僕の経験上、一番しんどい時はあんまり自分を見つめても余計に不安になるだけでした。

 

 

しかし、元気になってきたら、
また同じような思いをしないように、
ちょっとだけ落ち着いてゆっくり自分を見つめても
良いかもしれません。

 

 

下記に考えられる再発の原因の例をまとめました。

 

 

①心身共にまだ治りきっていない

ということが挙げられます。
適応障害になる人は真面目な人が多いので、
まだ本当はつらいのに、つい体にムチ打ってしまうのです。
僕の患者仲間(病院の待合室でいつの間にか仲良くなった)たちも、
実に真面目な人たちばかりでした。

 

風邪の治りかけで裸でサッカーしてたらまた風邪ひきますよね。
(どんな例えでしょうか)
心も同じなのです。

 

 

薬を自己判断で辞めてしまった、
なんて人もいるかもしれません。
僕の患者仲間はことごとくこれで失敗してました。

 

医師の指示を無視して、
「もう大丈夫だし、働けるし」
と薬を辞めてしまうと、
反動でつらい心身の症状が現れることがあります。
これ、けっこうキツいのです。

僕はこのお薬をやめる時の症状にひどく苦しめられて、
それが原因でなかなかお薬をやめられませんでした。

 

 

 

 

②似たような、自分に合わない職場を選んでいる

 

なぜか、適応障害になるタイプの人は、
真面目で自分にやたら厳しい傾向の人が多いです。
周りからみたら明らかにその人に合わなさそうな職場でも、
「いや、これを乗り越えてこそだ」
と無理して頑張ってしまいます。

 

 

むしろ、
「つらくないと仕事じゃない」ぐらいの勢いです。
確かに仕事は時につらいものですが、
病気になるほどつらいのであれば、
それはその時点ではその人はその職場には適性が無いとも言え換えられるのでは?
でも、そんな心の悲鳴を聞くことを忘れて、
つい頑張らざるを得ない環境を選んでいるのです。

 

 

もちろん入ってからでないと、
その会社の実情は分からないものですが、
面接などで、「ここは厳しそうだな」とか
「ここは自分は活躍できそうにないな」とか、
自分がやっていけそうだなと判断することを、すっかり忘れてしまっているのです。

 

 

 

 

③ストレスがたまる現実の捉え方をしている

「私は多少ミスをしても人に愛される」
と信じている人と、
「私は一生懸命やらなければ決して人に認められない」
と信じている人とでは、
まったく同じ出来事が起こったとしても、
毎日のプレッシャーやストレスの度合いが異なります。

 

 

1人は、
なんとなく鼻歌まじりで仕事をこなせるのに対して、
もう1人は体に常に緊張を走らせながら、
少し間違いがあっただけで嫌な汗が噴き出し、
些細なミスで周りが思っている以上に落ち込みます。

 

 

「多少ミスをしても人に愛される」
と言う考え方が正しいかどうかは置いておくとしても、
少なくとも楽な考え方であることは事実でしょう。

 

自分の能力と考え方が釣り合ったときに、
ストレスはぐっと減ります。

 

 

 

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次の職場で再発させないためにできることは?

原因が少し見えてきたら、
自分なりの対応策も出てくるものです。
以下に僕の経験やカウンセラーから教わったことなどから再発防止策をまとめました。

 

 

ゆっくり休む。徐々に仕事に復帰する。

休息をしっかり取って心のしなやかさを取り戻してくると、
人が本来持つ生きる力によって、物の考え方も現実に即した正しい考え方になっていくものです。

 

そのまま職場復帰できたらいいのですが、
焦りは禁物。

自分は、今弱っているのです。

 

 

最初はアルバイトだっていいはずです。
責任があんまり無い仕事から始めたって
いいのではないでしょうか?

 

 

自分の心が、現実に対してどんな風にリアクションするのか、
つらそうにしているのか、意外と元気なのか、
怖がっているのか、やる気が出てきたのか、
自分の心と確かめたり専門家としっかり相談しながら、徐々に仕事に復帰するようにしてはいかがでしょうか?
僕は少しでもしんどかったら、早めに休むことを心がけていました。

心のリハビリのようなものですね。

 

もちろんお薬に関しては、
原則は医師の指示にちゃんと従うようにしましょう。

 

 

 

プライドを捨てて適職を探す

自分はこんな素敵な仕事でバリバリやってるべき人間なんだ!
という自分像は、ただのプライドかもしれません。

 

・かっこいい
・年収高い
・ブランド力がある
・今風な仕事だ
・同僚にはがんばってる人が多い
・この会社の社員だと凄いと言われる
・ホワイトカラーだ

 

などなど色んな理由で今までの仕事を
選んできたのかもしれませんが、
これは頭だけで決めたことかもしれません。

本当は心が、
「こんな仕事したくない!」
と悲鳴をあげているのかも。

 

 

本当にあなたにあった適職とは何でしょうか?
僕は営業職を10年ほどやってそれなりに結果も出しましたが、
「やっぱり自分には全然向いてない」と
あきらめて辞めちゃいました。
今は適職についていると思います。
体は疲れますが、心が全然しんどくないんです。

 

 

もしかしたら心の中に、
今まで頑張ってやってきたという自負心があったり、
周りの目が気にする自分がいたりするのではないでしょうか。

 

 

そのような事情から、
「せめて職場は変えられても職種は変えられない」、
という人も多いのではないでしょうか。

 

 

しかし例えば発達障害的な傾向を持つ人は、
営業職には不向きだと言われています。
営業職はモノを売るだけでなく、空気を瞬時に読み取り、周りの利害関係を調整する能力も必要です。
そんな複雑な作業はやはりそういうのに向いた人がすべき、難しい領域なのです。

 

 

これは決して良い悪いではないはずですよね。能力の高い低いでもないのです。
もちろん、この仕事ができないからと言って、人間的に価値が有るとか無いとかの話でもありません。

 

単純に、
合う・合わないの問題なのです。

 

あなたの本当の特性は何でしょうか?
あなたの得意な領域は何でしょうか?

 

 

ハローワークなどでも適職診断のサービスをやっています。

一部の派遣会社でもそのようなサービスもやっていて、
その適職診断結果から、
正社員になることを前提として、
「まずは派遣で試してみましょうか」
と派遣社員から始めるやり方もあります。

 

場所によっては、カウンセリングでも適職診断ができます。
かなり深くまで入った診断レポートを出してくれるところもあります。
笑っちゃう話なんですが、
僕が適応障害を患っていた学生の頃にカウンセラーにこう言われました。
「あなたは、まったく営業職が向かないから、絶対違う仕事をした方がいい」

僕はそのアドバイスを無視して10年営業をやって、やっぱり辞めました。
うーーん、素直に言うことを聞いておけば良かった…。

 

 

 

人との出会いにも、合う・合わないを見極める

職種だけでなく、
人との出会いにおいても
「合う合わない」は大事です。
つまり適切な職場選びですね。

 

面接で、
「うちは厳しいけど、君は頑張れそうだね!」
と強面の面接官に褒められてつい舞い上がってしまった。
褒められると誰しも嬉しいものです。

 

しかし、
「なんかココやな感じするな」
「いや、そんなに期待されるほど頑張れないし」

と感じているのに、
その心の声を無視したりしていませんか?

 

 

その予感、
今までも結構当たったのではないでしょうか。
でも面接がうまくいきそうだから、
その嫌な予感を心の奥に押しやってしまった。
「でも、いい人そうだし」
「自分のこと買ってくれてるし」
と心の声を無理やり黙らせてしまった。

 

 

その結果、
なんとなく合わない職場にいることになってしまい、
やがてそれが強いストレスに変わることもあるでしょう。

 

そんなことにならないよう、
しっかり自分も会社をジャッジするんだ、
という意識で面接にのぞんではいかがでしょうか。

 

 

 

 

転職というイベント自体がストレスだと忘れずに

新卒で入った会社、
新入社員の時ってヘトヘトに疲れた記憶がありませんか?

 

いくら今までの反省を活かして、
自分に合いそうな職場を選んだからといっても、
新しい職場にいることだけで、けっこうなストレスなのです。

 

これは心が健康な人でも同じです。
やっぱり緊張もするし、分からないことだらけ。
先輩たちに迷惑をかけているのが普通。

 

「職場新しくなったしもう大丈夫〜」
と油断して、
頑張りすぎないことが大切でしょう。

 

 

つい、期待に応えようとして、
ただでさえストレスがかかる環境なのに、
頑張りすぎてしまうとあっという間にまた不調に逆戻りするかもしれません。

 

 

 

 

職場のストレスにどう対応するか、を変える

職種を変えても、
職場を変えても、
ストレスがかかる状況は起こりえます。
その時になってみないと分からない事も数多くあるからです。

 

 

例えば職場を変えても、

嫌味を言う先輩はいるでしょう。
ヒステリックなお局様もいるでしょう。
その日の気分で怒鳴る上司もいるでしょう。
徒党を組んでジメジメした陰口を言う人もいるでしょう。
見積もりを取るだけ取って、回答しないお客さんもいるでしょう。
約束を簡単に反故にする業者さんもいるでしょう。

 

どこにいっても、
ストレスのもとになることは起こりえます。

 

 

そして、
イヤなことが職場で起こった時、
今までの自分とは違うモノの捉え方ができるようになっているかどうか、が鍵になってきます。

 

なぜなら、
今までと同じ心のパターンでは、
また同じように苦しい思いをするかもしれないからです。

 

 

すごく単純な表現をすると、
今まではストレスの対応が下手だったから、
もっと上手になりましょう、
ということなのです。

 

 

もちろん、
なかなかすぐには考え方なんて変わらない事の方がほとんどです。

 

誰しも自分の考え方なんて変えたくないですから。

 

でも、もし嫌〜なことが起こったとしても、
ケロっとしてる強い自分でいられたら自信がわいてきますよね。
ところが、そんな自分になる方法なんて、なかなか分からないものです。

 

 

こんな強い自分への近道は、
(嫌がる人もいますが)
カウンセリングとても有効だと言われています。

 

人は心のクセを持っているものです。
この心のクセに気づき、修正する必要があります。
「あ、こんな考え方してたから苦しいんだー!」って。

 

 

この修正する方法には認知行動療法などがありますが、
やはり専門家のリードのもと、
しっかり取り組んだ方が効果は高いでしょう。

 

 

 

 

まとめ

心の不調は、

「いや、そっちちゃうよ!
 こっちこっち!」

と自分らしい道を示してくれるために存在してるのかもしれませんね。

吐き気やめまいがしたり、
強い不安感を持つことを通して、
教えてくれているんですね。

なんだか最近ではそんな風に考えるようになりました。
自分に合った生き方をしたら、やっぱりなんだか心身共に元気です。

 

 

病中は焦ったり、
自分を責めたりするかもしれません。

しかし、
重い病気で体を壊した時と同様に、
今までの自分の在り方を見直すチャンスでもあるはずです。

 

ゆっくり休んで、
自分の本質を見つめ直してみたら、
本格的に復帰した時には、
今まで以上の活躍の場があなたを待っているかもしれません。

 

 

 

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