派遣社員の実態とは!?実体験から「時給」や「いつまで働けるか」などをお伝えします!

もしかしたらあなたは、
『これから働くのなら、派遣社員になろうかな』と
派遣社員になることを検討しているのかもしれません。

 

 

でもちょっと待って!
派遣で実際に働くイメージや、派遣で働いた後の未来のイメージ、できてますか?
「給料安そう」
「仕事楽そう」
ぐらいのイメージしか持ってないのではありませんか?

 

もしまだイメージができていないのであれば、
この記事をそのイメージに活用してください。

 

実際に妻が今派遣社員で働いているため、
妻が働きながら学んだことや、デキる派遣営業マンから学んだことをもとに、
実録レポート・ケーススタディをお届けしたいと思います。

 

 

 

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派遣社員にまつわる法律やルール

あらかじめ法律の知識を、ちょっとでも持っておいた方がいいです!
その方が派遣先にも派遣元(派遣会社)にもしっかり意見が言えますから。
妻も「後から知った」ことが結構ありました。

ここでは法律に基づいて、リアルにうちの妻の職場の場合どうなっているのかをまとめました。

 

 

 

派遣契約は、原則上限3年まで。3年後は退職!?

2015年に改正された労働者派遣法によって、
派遣社員が同じ派遣先で働けるのは「原則上限3年まで」と定められています。

 

 

これは、
「雇用を安定させたい」お国の意図があるんですね。
いつまでも不安定な派遣労働者がたくさんいると国も困りますから。

 

 

 

それで、3年越えたらどうなるかと言うと…

①派遣会社が派遣先に「この人を正社員で使ってくれ!」と依頼する

②違う課で再度働けるよう変更(課を変更するとOK)

③派遣会社が派遣スタッフを無期雇用とする

④派遣会社が新しい派遣先を用意する

と、こんな感じのオプションが用意されています。

 

 

 

3年も働いたんだから、
派遣社員と言えど結構な仕事を覚えています。
これで辞めてしまうのはもったいない…。

 

 

 

うちの妻は、①のように今まで何度か「正社員にならんか!」と言われています。
派遣会社には「雇用安定の努力義務」があります。
1年社員を派遣したら、「なんとか正社員で雇用できないか」と派遣先に依頼の努力をしないといけない義務があります。
そして3年経ったらそれは完全に義務になり、派遣先に「うちの派遣スタッフを御社で正社員にしてくれ」と依頼しなければいけません。
しかし、これは派遣先に受け入れられるか分かりません。

 

 

②のように、会社は変わらなくても課を変えれば、再度その新しい課で3年働けるそうです。
(とは言え、現実的には手続きはそんなに単純ではないらしい)
ただし、これも派遣先に受け入れられるか分かりません。

 

 

ちなみに、
③の派遣会社が派遣スタッフを無期雇用とする、という選択肢でも、同じ職場で働き続けられます。
だから、「派遣会社の無期雇用」に多くの派遣社員が申し込むことが予想されています。
これは、派遣元が受け入れるかどうかが分かりません。

 

 

④の新しい派遣先を見つけてもらう方法ですが、
これは3年間慣れ親しんだ職場を離れることになるし、すぐ仕事が決まるとも限りません。

 

 

 

なんて言うか、思ってた以上に
超先行き不透明です。

 

 

 

うちの妻のように、
早い段階から正社員を打診される人もいますが、
3年後困らないようにあらかじめ未来を思い描いておきましょう。

 

 

 

 

 

 

産休取れました。育休も取れました。

関係無い人は飛ばしてくださいね(笑)。

 

 

実は育休も産休も、派遣社員であっても取れます。
実際うちの妻も取得しました。
産休・育休後に見事に今の派遣先にカムバック。
特に育休ハラスメントなども受けていないようです。

 

 

 

 

産休・育休の各条件や手当などはこちら↓
※産休・育休共に、派遣先ではなく派遣会社に申請します

 

 

【産休】

・産前に6週間(双子などは14週)、産後は8週間の休みが取得できる

・期間中、出産育児一時金(42万円※健康保険より)が取得できる

・期間中、出産手当金(標準報酬月額の平均÷30×2/3※健康保険より)が取得できる

・期間中、健康保険など社会保険料の免除

 

産休は、誰しも「強制的に休まないといけない」「これは権利だ!」と言うのは理解できるところですよね。
問題は育休です。
産むのも大変だけど、産まれてからも大変!!
なのに、なかなか社会が理解してくれない…。

 

 

 

 

 

【育休】

・1年間(H29年の法改正により、保育園に入れないなどの理由によっては1年6ヶ月まで延長できるようになりました)の育休を取得することが可能

・育児休業給付金(給与の50%/育休開始180日までは67%※雇用保険に1年以上加入しているなど条件あり)

育休を取得するには、以下のような条件を満たしている必要があります。

第 5 条 労働者は、その養育する 1 歳に満たない子について、その事業主に申し出ることにより、育 児休業をすることができる。ただし、期間を定めて雇用される者については、次の各号のいずれに も該当するものに限り、当該申出をすることができる。
一 当該事業主に引き続き雇用された期間が 1 年以上である者
二 その養育する子が 1 歳に達する日(以下「1 歳到達日」という。)を超えて引き続き雇用され ることが見込まれる者(当該子の 1 歳到達日から 1 年を経過する日までの間に、その労働契約の 期間が満了し、かつ、当該労働契約の更新がないことが明らかである者を除く。)

※出展:引用 厚生労働省 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」」

 

簡単に訳すと、
・今まで一年以上、その派遣会社を通して働いたことがあります
・育休後もこれからも働くつもりです!!
子供が2歳になって以降も契約が続く可能性があります!

ってことです。
長いこと働いててくれてて、これからも働いてくれるつもりじゃないと、育休は出しませんで!!

 

 

中には、
「育休取れなかった!」
という話もチラホラ聞きますので、
お子さんの予定がある方は事前に確認しておくと良いでしょう。

 

 

 

 

 

勉強をしっかりしないといけない

2015年の派遣法改正では「キャリアアップ措置」といって、
派遣元(派遣会社)は登録している派遣社員に対して、教育訓練をすることが義務付けられています。

 

 

 

さらに、
派遣会社からの要望があった場合、
派遣先はその要望に応じて教育訓練を受けることに対して可能な限り協力することが求められています。

 

 

その結果
うちの妻は家で勉強することになりました。

 

 

「面倒だけど、仕方ないわよね〜」

 

 

派遣と言えど、立派な仕事。
ちゃんとスキルが身につくように、国が強制的に法律を作ったのでしょうか。

スマホでできるインターネット教材で勉強をしています。
しかも、その勉強をすることで時給も出てます。

 

 

 

仕事内容は楽なの?その実態は?

気になるところは、「仕事が楽かどうか!?」ですよね。
これは妻によると確かに楽だそうです。
いえ、驚くほど楽だそうです。

 

 

・正社員より責任の軽い仕事

・単純作業に近い仕事

・定時で退社(時短勤務)

・残業代はしっかりつく

こんな状況だそうです。
なんてうらやましい(笑)。

 

 

短期間しかいないことが決まっている派遣社員には、ややこしい仕事は任せられないですよね。
僕の自営業仲間も「派遣に任せられる仕事は決まってるからな〜」といった内容のことを、一様に言っています。

それに派遣会社が間に常に入っているから、残業代が出ないという心配もありません。
給料を払ってくれるのは派遣先ではなく派遣会社ですしね。

 

 

 

 

ただ、うちの妻の場合
最初は楽だったはずの仕事が…


「なんか最近、正社員がすべき仕事が回ってくる」
とこんな感じで少し責任が重くなったようです。

 

 

 

 

どうも派遣社員で採用されて一年が過ぎ、
「あの人は使えるから、正社員にならんか?と聞いてみよう」
と使ってくれている会社が、気に入ってくれた様子。

それで、
派遣社員のはずなのにガンガン仕事がくるようになってしまったそうです(涙)。

 

 

このような場合、
派遣社員で安月給なはずのに、仕事の責任だけは重くなります。
妻の場合、ちょっと割損感があるようです。
正社員を目指す人なら願ったり叶ったりかもしれませんが。

 

 

 

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給料が低いって本当!?

給料が低い、と言っても正社員に比べたらです。
妻の場合、田舎で働いていますが時給で言うと1,000円は超える額を支給されています。
(具体的な金額は聞かないでください 笑)

 

これが将来的に2,000円ぐらいにならないか?と派遣会社のスタッフに聞いてみたところ、
よほど特殊な技能を持った人でもない限り、そんな時給は出ないそうです。

 

 

だから特殊なスキルを持っていない人が派遣の年収を試算する時は、
だいたい時給で1,000円〜1,500円前後ぐらいが目安でしょうか。
リクナビ派遣でも、平均時給チェックなどができるようなので、
職集や勤務地に合わせて検索してみるといいかもしれません。

参考:リクナビ派遣

 

 

とは言え、
ただのアルバイトをするよりは、よっぽどいい時給です。
うちの妻は、
健康保険にも入れています。
雇用保険にも入れています。

一人暮らしなら、切り詰めればなんとかなる条件です。
(貯金はおそらくできません)
共働きの家庭なら、プラスαの収入として嬉しい収入と言えます。

 

 

しかし、

週5日勤務、朝から夕方まで働いて、
十数万円の手取りです。
ボーナスはありません。
一家を養うにはしんどい収入です。

 

 

派遣をメインの柱として、
一生の収入の源にするのは、僕だったら絶対にしません。
と言うか現段階の情勢だとできるはずがありません。

 

 

 

ただ、確実に言えるのは、
収入が低い分、時間があります。

 

 

 

派遣だからと収入が低いのを嘆くのも選択肢の一つです。
しかし空いた時間でこんなこともできるはずです。

 

・資格をとる

・勉強をする

・他のバイトをする

・家族との時間を思いっきり大事にする

・将来に向けて重要な人に会いに行く

など、うまく派遣を利用する方法もあると思います。

 

 

 

とりあえずの固定収入を得て、
場をしのぎながら、
大事なことに時間を使う。
派遣に使われる、ではなく、派遣を使っているんですね。

 

 

妻がまさにそんな感じで、
正社員へのオファーを受けながらも、それを断っています。

 

 

30代の妻が派遣社員からあえて正社員にならない理由。独身の方にも参考になる!?

2017-05-10

 

 

 

わずらわしい人間関係を避けられるって本当?

これは、うちの妻の場合、当てはまるようです。

・定時で帰るから、仕事終わりの付き合いがない

・忘年会などの飲み会などにも呼ばれない

・チームで進める仕事には入れられず、雑用メイン

・比較的責任が軽い仕事をしているので、他スタッフとの関わりも少ない

・比較的単純作業が多いので、他スタッフとの関わりも少ない

おお、なんてうらやましい(2回目)。
面倒な人間関係をできるだけ避けて、お金だけ稼ぎたい人に派遣は比較的向いているかもしれません。

 

 

 

ただ、あくまで比較的そうだ、と言えるだけであって、
全てが全てそうとは言えないでしょう。

 

 

妻も仕事が増えてから、社内のコミュニケーションが増えたと言っています。
嫌な上司もいるそうです。
派遣に配属されてすぐの頃には、職場の雰囲気が合わないからといってすぐに辞めた派遣の同僚の人もいたそうです。
辞める前に「スタッフの雰囲気が合わない」と言って辞めたそうです。

 

 

 

職場の雰囲気や、仕事の質なども、
給与や条件面と一緒で、あらかじめ派遣会社の人に確認した方がいいかもしれませんね。
派遣だからと言って、割り切りすぎないことです。

 

 

 

 

 

 

派遣社員は契約が切られやすいって本当?

ここまで読んでいただいた人は、
「この人の奥さん、いい派遣先で働いているな〜」と思ったかもしれません。

 

 

正社員のオファーはあるし、
ちょっと仕事量増えたとは言え楽だし、
時給もそこそこだし、
人間関係も基本はストレスフリーです。
嫌な上司がいても、基本いい人ばかりだそうです。
妻は2年以上、その派遣先で働いています。

めっちゃいい派遣先ですよね。

 

 

 

しかし、
その派遣契約の更新時期は毎回半年です。

 

 

 

 

今までは無事に契約が更新されてきましたが、

 

・派遣先の業績が悪化した

・会社に合わないと判断された

・単純に契約期間が終わったから

などの理由で、派遣先は契約を更新しない判断ができます。
妻の会社の場合、その機会が半年に一回訪れます。

 

 

経営の調整弁として雇用が使われる…。
あんまりあってはならないことですが、派遣と言う形の性質上、それはどうしても避けられないことかもしれません。

実際に、その派遣会社に聞いてみたところ、
一つの派遣先に平均して勤務できる年数は、長く見積もっても3年とのことです。

 

 

5年、10年と同じところで働きたい人には、ちょっと厳しい現実ですね。

 

 

 

 

派遣会社の質で、派遣ライフが左右される!?

今妻が利用している派遣会社は地元の派遣会社ですが、
かなり質がいい会社で助かっています。

 

 

 

それまでの派遣会社は、正直不満が残る内容でした。

・派遣先ばかりひいきして、こちらの訴えをあんまり聞いてくれない

・労働に関する法律の知識があんまりない

・営業マンがあんまり気が効かない

こんな派遣会社に当たったら最悪です。

例えば残業代が出てないのを訴えてもそれを放置されたり、
育休手当が出るはずなのに、担当さんが知らないばっかりにもらえるはずの手当がもらえなかったり。
人間関係の不安を相談したら、それがそのまま派遣先の上司に筒抜けになっていたり…。

 

 

 

ちゃんとこちらが派遣会社を判断する目を持たないと、
そういう派遣会社のスタッフに当たってしまう可能性があります。
派遣会社の人だって人間なので、考え方が偏ってる人や経験不足な人だっています。

 

 

 

今の派遣会社に出会うまでは、そんな派遣会社にお任せしていたので、
「派遣会社なんてこんなもんや!優れたサービスなんて求めたらあかん!」と言う間違ったイメージを持っていました。

 

 

 

 

しかし、世の中には優秀な派遣スタッフもたくさんいることに気づきました。

「あの人、デキる人やわ〜」と妻もベタ褒め。
今の派遣会社に出会って、そのイメージはガラっと変わりました。

 

 

 

デキる派遣会社の営業マン

・勤務先に給与アップ交渉をしてくれる
これは派遣会社にとっても得なことではありますが。

・勤務先にこちらの想いを代弁してくれる
そもそもトラブルの相談先は派遣先ではなく、派遣会社なので、派遣会社はしっかり対応すべきですが、
以前残業が続いて辛いことを打ち明けたら、すぐに勤務先に連絡してくれて、残業が減ることになりました。
しかも、それで職場に居づらくなることもなかったそうです。
 

・労務関連の知識が豊富
営業マンレベルで知識が豊富だと、損することも無いし、やり取りが非常にスムーズ!

 

 

人を紹介して、利益を得る。
派遣業の仕事はザックリ表現するとそれだけです。
しかし、「キメ細やかなところにまで気が効く」派遣会社は、本当に助けになってくれます。

 

 

なにより、
「あの派遣会社の人のおかげで、未来が明るくなった〜」
と言っていたことが印象的でした。

 

 

 

派遣先ももちろんですが、
派遣会社を見る目を、まず養った方がいいと言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

まとめ

もちろん、全てケースバイケースですが…

 

派遣は特別時給が安いわけでもないです。
時給1,000円以上はもらえる仕事が多いようです。
社会保険にも加入できます。
職場での人間関係のストレスや、
仕事の責任からくるストレスも比較的軽いです。
時間もあるので、短期〜中期的な固定収入を得て、大切なことに空いた時間を使えます。

 

 

ただ、
やはりいつ契約を切られてしまうか分からないなど、不安定さは否めません。
こちらの知識が無かったら、派遣会社や派遣先にいいように使われるかもしれません。

 

 

妻は、かなり自分で勉強して「育休」については自分から派遣会社に問い合わせていました。
黙っていたら、育休手当なんてもらえなかったことでしょう。

 

派遣社員の本当の実態は、
ちゃんと自分でしっかり勉強して、
いかにうまく派遣というシステムを使うかによって、良い方にも悪い方にも分かれるのではないでしょうか?

 

使われる、より、使う側でいたいものですね。

 

 

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