怒らない子育てでハッピーな家族に!我が家で試した5つの方法

子どもを怒ってしまう。
子育て世代の親なら1度や2度ではなく、もしかしたら数えきれないくらい怒ったことがあると思います。
我が家でも妻と僕が、今までに子どもを何度も叱ってしまっています。

だけど、僕たち親は反省しないといけません。
本当に子どもが悪いことをしたから怒ったのでしょうか?

もしかすると、
自分がイライラしていただけだったのでは?
子どもの行動には何か理由があったのでは?
だとしたらそれは「理不尽な怒り」・「無駄な怒り」だったのではないでしょうか?

子どもを理不尽には叱りたくない。本当に必要な時にはちゃんと叱って、子どもを正しく未来に導いていきたい。理不尽に、無駄に、怒ることだけはできる限りやめたい。

そのためには、怒りの原因や子どもの行動を理解することが必要です。
と言うわけで、『怒らない子育ての実践レポート』をお届けします!

「また怒っちゃった」…と落ち込んでいる、パパ・ママ仲間たちの参考になればと思います。

 

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●我が家が怒らない子育てを意識し始めたきっかけ

僕は土曜日も仕事で外出が多いので、必然的に妻と息子が一緒にいることが多いです。
子どもと一緒にいる時間が長い妻は、それが故にいろいろと目につき、イライラしていたのでしょう。

ささいなことで子どもを怒鳴りつけてしまったそうです。そうしたら、子どもは泣きながら部屋のドアをしめてひきこもってしまったみたいです。まだ子どもは3歳になったばかりなのに…。

 

その姿を見た妻は、悪いことをしてしまったと思うのと同時に、

「私が怒ってばかりいたら、大人になったら、この子ひきこもりになっちゃうかも!!」
と、ひどく心配になったようです。
そんな事があってから、「怒らない子育て」について色々調べ始めたのでした。

 

 

 

●まずは「怒る」心の仕組みに気づこう

冷静に考えると、そんなに怒ることじゃない。
「理不尽な怒り」であり、「無駄な怒り」と分かっている。

にも関わらずつい怒ってしまう。
それはなぜでしょうか?
まずは親である自分たちの心の中をじっと見つめる必要がありそうです。

怒りの原因は何なのか?
これを知ることが、怒らない子育てを実現するために必要なプロセスなのです。

 

 

 

『小さな欠点』に目がいくのは当たり前

これは有名な話なので知っている人も多いと思います。

まず、白い紙に大きな丸を書いてみてください。
その中に黒い点を一つ書いてみると、その黒い点が他の白い部分よりも、目に留まるかと思います。真っ白いお皿に黒い汚れがあると、そればっかり気になります。

この白い部分は、人の『良いところ』の例えです。
そして黒い点は、人の『欠点』の例えです。

人は大部分の白い部分より、ほんのわずかな黒い点が気になるようにできています。つい、人の悪口を言ったり、ケチをつけたりしちゃってますよね。
小さな黒い点でも気になるのですから、子どものぎこちない一挙手一投足が気になるのはある意味自然なことなのです。でも、自然なことだからこそ、注意が必要です。

 


「また、つい子どもができてない事に目が行ってしまった」


「気をつけないとね〜。人の性(さが)だからね〜」

 

こんな風に「つい、子どもができてない事に目がいってるだけ」と気づくことで、無駄に怒らないように注意できるようになります。

 

 

こんな記事も読まれています

「つい誰かにケチをつけてしまうクセ」を正すために夫婦で試してみた実験について、こんな記事も書きました。
よければご参考ください。

なんでもケチをつける心理からの脱却!我が家で試したゲームとは?

2017-06-28

 

 

 

イライラがさらなるイライラを生んでいる

 


「こら~何やってんのおお~~!」

1度怒り出すと止まらない妻。
自分の機嫌が悪いと、息子や僕に当たり散らすように怒ることが多いです。イライラしていると、ちょっとしたことでさらにイライラが増幅されるもの。
だからイライラは初期で自覚することが大切です。

 

そして、
イライラは他人にうつります。
妻のイライラが僕に伝染することもしばしばあります。夫から妻へ、妻から夫へ、イライラを伝染させると、子どもからしたらいい迷惑です。買い物に出かけるとか、ちょっと距離を置くだけで防げることなので、『イライラを伝染させない』ために、一工夫をしてみましょう。

 

 

 

昔自分も親に怒られてたから子どもを怒ってしまう

 

うちの妻は

「子どもの頃から親に怒られることが多かった」
と話していました。

 

小学生のときに掃除をしていない汚い部屋に友達を連れてきたとき…

夜遅くまでゲームをしていたとき…

そんな時にめちゃくちゃ怒られたそうです。

 

 

そして自分が親になってみて、子どもの頃に親から怒られたことの経験から…

「これはしてはいけないことだ!」
と子どもを怒ってしまう。

 

怒る=子どもにとって良い事

と身体に刷り込まれているんです。
いや、むしろ…

怒らない=大変なことになる

と心の中では怖がっています。

 

変な刷り込みが無意識の中に入ってしまっているんですね。だから怒ってしまう。
この『変な刷り込み』に妻が気づいたのは『キレる私をやめたい!』と言う田房永子さんの本を読んだからだそうで、「私もこの人と同じだ!」と思えたことで、自分の怒りの本質を理解できたと言います。

 

こんな記事も読まれています
そんな「キレる私をやめたい」を読んだ感想を書いた記事です。
個人的には(って言うか嫁さん的には)かなりツボだったようで、この本を読んでから妻の怒りが驚くほど静まったんです。

同じような心の葛藤を持つ人には響くかもしれませんね。

【感想】田房永子「キレる私をやめたい」がキレやすい妻を変えた名著だった件

2017-02-01
 
 

 

 

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●子どもには子どもの事情がある

今まで「また、こんな悪いことして!」と思ってしまっていた子どもの行動。しかしそんな子どもの行動をよーくを見てみると、それは怒るべき行動ではなくて、単に子どものことをよく見ていなかっただけ…そんなこともよくあります。

 


【息子が保育園の先生に理不尽に怒られた話】

 

うちの息子は3歳になり、だいぶ会話ができるようになってきました。
保育園に通っているのですが、保育園で起こった出来事を話してくれるようになりました。

 

 

ある日、

 

 

 

「今日、保育園で先生に怒られたんだ~」
と話してくれたことがありました。

 

理由を聞いてみると、

 

 

 

「白いクルクルがあって、それを直そうと思ってさわってたら先生に怒られた」とのこと。

 

 

よっぽどその白いクルクル?が大事なものだったのだろうと思った妻は、後日先生にその話を聞いてみることに。
そしたら、「イスについている白いネジを取ろうとしていたので、注意したんです」と。

つまり…

子どもの主張「イスのネジ(白いクルクル)を直そうとしていた」

先生の主張「イスのネジを取ってイタズラしようとしていた」

 

に変換されているのです。

 

 


「うーん、先生の気持ちも分かる」

 


「まさか3歳児がネジを直そうとしてるなんて思わないもんねぇ」

 

このように、子どもの行動には本当は理由があるのに、大人がちゃんと理解していないことって結構あるんですね。
多分、家で同じことをやっていたら、保育園の先生と同じく理由も聞かずに怒ってたでしょうね(笑)。

しかし先ほど書いたように自分の内面の「怒り」を見つめることができれば、子どもの話をしっかりと聴く余裕もできるはず。
そして、どうしてそういった行動をしたのかを理解できれば、怒らなくてもいいことも実はたくさんあるのではないか、と思わされた出来事でした。

 

 

●怒らない子育てをするための5つの新子育て法

こんな風に今までの我が家を振り返ってみると、

「自分の心の中の怒りをコントロールできていない」

「子どもの声に耳を傾けていない」

ことに気づくことができました。振り返ると今までたくさん子どもを「理不尽に」「無駄に」怒っていたのではないかと思います。これからはそうならないように、怒らない子育てに近づくために、我が家でもちょっとしたルールを決めました。

 

 

「あ!今怒ってる!」と怒りを自覚するクセをつける

子どもを怒る前に、自分が怒りをためこんだ状態でないか客観的に見てみるクセをつけることにしました。
そして、自分が今怒っていることに気づいたら…

 

「自分は今怒っている」
「自分は今怒っている」
「自分は今怒っている」
「自分は今怒っている」




と念じて、まずは自分の怒りをしっかりと自覚する。
これ、僧侶の小池龍之介さんが著書で紹介していた方法で、自分を客観的に見るのに役立ちます。

 

そして、怒ってしまったときは、抑圧でも発散でもない、第三の道を選びましょう。
それは怒りの感情を客観視して穏やかに受け入れるという道。
※出典  もう、怒らない 小池龍之介著

そして自分が怒っていることが分かったら怒りにまかせて子どもを怒らない!!

 

 

 

子どもの話をしっかり聴いて理解する

子どもの話を最後まで聴くことで、子どもは話を聴いてもらえたと納得できるし、親も子どもが言いたいことを理解できます。
まあ、これがまた難しいんですけどね。
特に朝忙しい時に子どもがモタモタしてる時なんてなかなかしっかり聴いてられないのですが(笑)、それでも以前より意識するようになると、子どもが本当に伝えたいことが分かるようになってきました。

 

 

時間にゆとりを持つ

例えば、「あと10分寝ていたい…」そんな欲望に負けると、結果的に朝はバタバタしてしまいます。

 

そんなバタバタの真っ最中に子どもが、


「保育園行きたくない」

とか言うとイライラドッカーン!!ですね。
でも、もちろんこれは「10分早く起きなかった」親が悪いのです。

 

時間のよ、子どものまだ下手くそで可愛いコミュニケーションに耳を傾けることができるはずです。
もうちょっとだけ早く起きるぞ!!

 

 

 

イライラしたら6秒数える

アンガーマネージメントをしている友人に
「突発的に怒りそうになったら6秒数えてみて!」と教えてもらったことがあるのですが、これは結構効きます。6秒もすれば怒りがスッとおさまるから不思議です。

 

さらに、
以下のは、妻が実際にやっていて面白いな〜と思った方法も紹介します。

イライラしたら口調がきつくなってさらなるイライラを生んでしまうもの。
そこでちょっとだけ一工夫!!

「コラ~」→「コ~ラ」
「イライラ」→「ライライ」
「バカヤロウ!」→「ヤロウバカ!」

のように、ちょっと言い方を変えるだけで、怒りのボルテージが下がっていることに気づきます。一瞬「これ、どんな風に言い換えよう?」と一瞬考えることで客観的になれるんですよ。怒りの言葉から一瞬距離ができるので、その一瞬でスッと冷静になれます。

 

 

「怒らないこと」に頑張りすぎない

怒らない子育てをしなければ!と肩ひじ張らずに、気楽な雰囲気で子育てを楽しめたらと思うのです。
肩ひじ張ってガチガチのルールで子育てしてたら、別のところでイライラがドッカンしてしまいます。心理学では『否定命令』という言葉もあるぐらいで、強すぎる「やっちゃダメ!」という禁止は、かえってそれをやっちゃうようになると言われているのです。

だから、
ちょっとぐらい怒ってもいい、
と自分を許す。
そうすると、逆に怒らなくなる。

このサジ加減が結構重要ですね。
怒りすぎない、かといって我慢しすぎない。

 

危ない時などはきっちり怒る

ところで僕は
「危ない目に遭いそうな時」
「ワザと人を傷つけようとしている時」
はこっぴどく怒ります。

怒るべきところでは、しっかり怒ることが大切ですね。

 

 

 

まとめ

それでは我が家の怒らない子育てに関するまとめです。

 

【まずは自分たち(親)の心の中の怒りに気づく】

・人は小さな欠点に目がいくようにできている

・イライラはさらなるイライラを生む

・親に怒られた経験から子どもを怒っている自分がいる

 

【怒らない子育てでハッピーになるための、我が家で試した5つの方法】

・自分の「怒り」を自覚するクセをつける

・子どもの話をしっかり聞いて理解する

・そのために時間にゆとりを持つ

・それでも突発的に怒りそうになったら言い方を変える

・「怒らないこと」に頑張りすぎない。怒ってもいい

・「危ない時」など、怒るべき時はちゃんと怒る

 

 

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