毎年ハロウィンになると、
チラシを作ったり、飾り物をしたりしますよね。
そこに登場する可愛い黒猫ちゃんが登場します。
しかし、なぜ黒猫なのでしょうか?
例えば、ハロウィンの起源をたどると、
ケルト民族のお祭りであることに行き着きます。
でも過去のハロウィンの歴史に黒猫は登場しません。
なのに現代では不吉なキャラとして
ハロウィンに登場する意味ってなんなんでしょうね〜。
さてさて、その理由は何かをまとめました。
お好きなところからどうぞ
ハロウィンはお化けのお祭り。不吉なキャラが必要。
ハロウィンの起源は、
古代ケルト民族のお祭りです。
古代ケルト民は、日本のお盆のような宗教観を持っていました。
毎年10月31日になると、
先祖の霊と一緒に、悪霊たちも現世にやってきていて、
それらを追い払うために自分たちもお化けの格好をして、
驚かせたり、仲間のお化けであると混乱させたりして追い払っていました。
そのため、
現代でもなんとなく不気味な、
みなさんご存知のハロウィンイベントが開かれているのです。
「お化けのイベント」なんですね〜。
主役は主にジャック・オー・ランタンなのですが、
脇役だって必要です。
ぶっちゃけハロウィンと黒猫は無縁のようなのですが、
「不吉なるもの」「邪悪なるもの」の象徴として、
クモやオオカミ、コウモリなどが名脇役として登場するわけなんです。
でも、なんで黒猫って
そんなに「不吉だ」って言われるのでしょうか?
人は「黒」を不吉な色と捉える
↑ここでも書いたのですが、
黒という色は、「暗闇」や「夜」
そして「あの世」を表す色とされています。
そのため、黒を身にまとう黒猫は、
魔女などとは関係無かったとしても、
人間の生理的に不吉なイメージを呼び起こしてしまうのです。
日本でもカラスや黒猫が前を横切ったら、
「不吉なことが起こる前触れ」と言われていますよね。
また目も暗闇では黄色く光りますが、
黒と黄色の組み合わせは、
人間にとって「危険」を意味する色の組み合わせ。
踏切の色とか、立ち入り禁止の看板の色とか、
立ち入り禁止テープの色とか、
だいたい決まって黒×黄色で作られていますよね。
あれは「ヤバイよ!」と教えるためなのです。
そんな「ヤバさ」を意図せずに黒猫は、
全身で表現してしまっているのですね。
あんなに可愛いのに〜!
黒猫は魔女の使い魔or魔女が化けた姿
「魔女の宅急便」のジジも黒猫でしたね。
黒猫は魔女の使いとされているのです。
または魔女が猫の姿に化けているとも考えられています。
黒猫は夜の闇に隠れることができ、
こっそりと任務を遂行できるので、
闇夜に悪事を働こうとする格好のパートナー。
また生命力も高く、
魔女の儀式の際には他の生き物の倍の効果をもたらすというのですから、
黒猫にとっては迷惑な話かもしれませんね。
これはおとぎ話だけの世界ではなく、
現実にもそう考えられていました。
「魔女」という迷信の元になった歴史があります。
猫を神とあがめる古来エジプトの考えに影響を受けた、
ディアナ信仰者たちはその集会や祭りなどで、
猫のようなお面や皮などをかぶったりしていました。
これが魔女が猫に化けているという迷信を産んだきっかけとも
言われています。
当時キリスト教が勢力拡大を狙っていて、
このディアナ信仰者たちが邪魔だったんですね。
そこで、疫病や厄災などを、
ディアナ信仰者たちのせいにして、
彼女たちを魔女に仕立て上げることで、
まんまとキリスト教を広めることに成功しました。
ご存知のように中世では魔女狩りが頻繁に行われ、
猫は魔女と一緒に大量に処刑されたそうです。
悲しいことに現代のイタリアでも、
黒猫は不吉の象徴として、
見つかったらすぐ駆除される事が多いようです。
動物愛護団体が、そのような迷信を取り払おうと、
「黒猫の日」というイベントを開催するまでしていています。
早く迷信が忘れられる日を望むばかりです。
このように、
不吉なイメージがすっかり定着してしまった黒猫。
そのため、ハロウィンでは名脇役として登場しているのです。
まとめ
ハロウィンに黒猫が登場する理由
・ハロウィンはお化けのイベント。
不吉なキャラが必要だから
・黒猫が不吉とされるのは、
黒が「あの世」を表す色だから。
・黒猫が不吉な存在になったのは、
魔女の迷信のせい。
このように、
「生理的に怖い」
「魔女の仲間でしょ」
とふんだり蹴ったりに思えた黒猫ですが、
意外と国や時代によっては幸運の象徴と言われたりもしてきました。
中国でも富と幸運の象徴だし、
日本でも江戸時代は商売繁盛の招き猫と言われていました。
イギリスのケルト民なんか、
黒猫はスピリチュアルなすごい存在、
と思っていたぐらいです。
悪いことばかりじゃないんですね。
頑張れ、黒猫!
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