僕は転職歴が多い人間です。合計6回転職しました。
20代の後半の頃の転職では失敗し、すぐ辞めるハメになってしまいました。
結果無職になった経験があります。こんな時は転職活動が超辛いものです。
しかし、今はこの時の経験を活かして、それ以降はちゃんとした仕事に就けるようになりました。
今はかつてのサラリーマン経験を活かして自営業をしています。
今日は、
「この先の転職活動に自信が持てない」
「焦りばかりがつのる」
こんなかつての僕のように人生に悩めるお若い人がまた後悔しないために、次の転職活動で失敗しないためのヒントを書きました。
お好きなところからどうぞ
無職でも焦らないと決める

外出して周りを見ると日中は働いている人がたくさん。
当然といえば当然ですが、無職でいるとやはり気持ちに焦りがでてきます。
僕もそんな思いをした経験があります。
転職活動をしながら、スーツの人を見ると、罪悪感さえ抱くこともありました。
昼間働いていないなんて、世の中のお荷物なんじゃないか…。
そんなふうに思うことだってありました。
だからといって慌てて転職をするとロクなことがありません。
それは6回転職した僕が、身をもって経験しています。下手に条件を妥協してしまい、そんな会社はブラックだったりするので、すぐ辞めることになるのです。
だからそのような経験をした後、「僕は今後絶対焦らない」と心に決めました。着実に前に進むようにしたのです。すると、ちゃんと機会を待ったからか、良いご縁に恵まれることになりました。
他人と比較しない

「転職活動サイト」などを参考にしていると、たいていのサイトに「3~6カ月が転職活動の目処」と書かれていることでしょう。
「もう3か月目に入ったのに、自分は決まらない」
そんなふうに考えてしまっていませんか?
しかし、他人の基準に合わせても良いことはありません。焦ってしまいブラック企業を就職してしまうことは避けたいところです。ホワイト企業に絞り込み「マイペース」で「リラックス」して転職活動を続けましょう。
転職活動が辛いのは今だけ
上の一般的な成長曲線の図を見てください。縦軸は時間、横軸は成果です。
普通人は、頑張ったら頑張った分だけ、比例するように成果が出るとイメージします。(※赤字の成長曲線)
しかし、実際は異なります。頑張っても頑張ってもなかなか成果が出ない期間が続き、ある日ぐーんと伸びる曲線のように描くことの方が多いのです。
つまり、最初のうちは頑張れば頑張るほどつらくなっていきます。そして、急激に成果がで始める直前(円の部分)が一番精神的にもつらいのです。しかし、その時期を越えると、壁を這い上がるかのように成果が出始めます。
お金の計算をして、転職活動中の節約計画を立てる

無職になってしまったら、当然お金は入ってきません。失業手当も国から支給されますが、自己都合なら辞めてから約3ヶ月は支給されなかったりします。それに、いつまでも支給してくれるわけではありません。(短い場合は90日間)
すぐ辞めてしまったとしても、
場合によっては、失業手当は支給される可能性があります。
まずは、ハローワークに行きましょう。
「いつから」「いくら」失業手当がもらえるか。
そもそも「自分は受給資格があるか」をしっかり確認しましょう。
※失業手当の大まかな説明は下記の【参考】をご確認ください。
その上で、再就職計画を立てます。
一般的に再就職までに3〜6ヶ月かかると言われています
そして再就職までに使えるお金を計算します。
「毎月◯万円必要で、毎日◯円に抑えたらなんとかなる!」
としっかり計算します。
健康保険や国民年金をうっかり計算に入れ忘れないように注意しましょう。
ちゃんと計算できたら、
次は節約計画を立てることが重要です。
【参考】失業手当は「いつから」「いくら」もらえるかを確認
失業保険はいつからいくらもらえるのでしょう。
まず、失業保険をもらうには以下の条件が必要です。
・労働の意思があるが失業状態であること
・以前の会社の退職日前の2年間、雇用保険加入期間が全部で12カ月以上あること
・職業安定所に求職申し込みをしていること
以上の3点が「失業保険を貰える条件」です。しっかり押さえておきましょう。
※ただし、「リストラされた」「会社が倒産した」「契約満了で契約更新をお願いしたのに更新されなかった」などの場合は、退職日以前の1年間に雇用保険加入期間が6ヶ月以上あればOKです。
受給するための流れは以下の通りです。
①最寄りの職業安定所で離職票と求職票の提出をする
②7日間待つ
➂雇用保険受給説明会と失業認定日に職業安定所に出席する
④1週間ほどで初給付される
⑤以後、4週間に1度の失業認定日に職業安定所に出席し、その1週間後に給付される
注意すべきこととして、自己都合による退職の場合「約3か月間」失業保険は受け取れません。ですが、自己都合でも「正当な理由」がある場合はこの限りではないので、職業安定所に相談してみましょう。
無職でも体調管理だけはしっかりと

節約計画を立てる際に、つい食費を削ってしまいがちです。
若いからカップ麺生活でなんとかなるだろう、と思ってしまいます。
しかし、これはおすすめしません。カップ麺はたまに食べるとすごく美味しいのですが、やはり栄養面と言う点では疑問です僕はカップ麺生活がたたったのか、風邪をこじらせてしまい入院。余計にお金が無くなってしまい、まさに極貧な状態になったことがあります。
カップ麺よりお米の方がコスパもいいです。10kgぐらいのものを買えば、かなりもちます。化学調味料など余分な成分も入っていないので、安心です。野菜も、最近では「カット野菜」が100円前後で売っているので、これもコスパが良いです。お金が無い時、時間が無い時の味方と言えます。
だから、お金が無いからって健康を犠牲にする必要はありません。
覇気が無くなると、通る面接すら通らなくなってしまいます。
ところで、無職の時には「鍋パーティー」がおすすめです。
僕は無職時代「鍋パ」を開催しまくってました。
なぜかって…
・食費が安く済む(人数多いほど割り勘で安くなる)
・栄養が取れて元気になる
・仲間に相談できる
お金をかけずに栄養が取れて、気晴らしにもなる。鍋パは万能です。
前職を辞めた理由を深堀する

前職を辞めた場合、
多くの人は理由を考えます。
「残業が多いから」
「経営理念と合わなかったから」
こんな感じで前の会社を辞めた理由はいろいろ挙げられるでしょう。
しかし、もっと深堀した方がいいですね。
「なぜ残業になったのか」
「経営理念のどこが合わなかったのか」
と、深く深く掘り下げて「退職理由を明確にする」ことが大切です。
例えば僕の場合はこんな感じでした。
・ピリピリした職場の雰囲気が体に合わなかった
・お付き合い残業が多く、希望の時間に帰れなかった
・お客様は神様です的な古い発想がなじまなかった
ここまでちゃんと考えると、そこから「自分に合った仕事」や「自分に合った仕事の仕方」をさらに考えることができます。
「次は人の優しさが溢れた職場を選ぼう。ゴリゴリの体育会系的な会社より、もうちょっと頭が柔らかいところがいいな」と判断ができるようになります。
本当に自分に合っている仕事を知る

自分ではこの仕事合ってる!と思っていても、実は合っていなかったのかもしれません。
自分は自分自身のことを思っている以上に知らないものです。
だから自分自身の事を「見える化」する必要があります。
ノートに自分のことを書きなぐってみましょう。
自分のことを知らない人ほど、自分のことをノートに書いたりしないものです。
自己分析、キャリア形成のイメージをノート一面にまずは書き出していってみましょう。
例えば、こんなことをノートに書いてみてはいかがでしょうか?
・幼いころから得意だったことは何か
・どんな仕事をしていたときにわくわくできたか
・どんなことで達成感を感じられたか
・給与を重視するか、やりがいを重視するか、両方なのか
・次の会社でキャリアの形成ができるのか
・将来どんな自分になっていたいか、次の会社に入社したらそれに近づけるか
よければご参考ください。
転職先の情報をもっとしっかり集める

前回の転職で失敗した時、もしかしたら情報収集が不十分だったかもしれません。
極端には、「年間休日」「事業内容」「給与」たったこれだけで判断して失敗する人もいます。(僕です)
実は転職の際に得るべき情報はもっとたくさんあります。
・年収
・年間休日
・その他雇用条件
・社長がどんな人か
・会社の理念はどんなものか
・その会社の内外の評判はどんなものか
・これまでの経験を活かせるか
・自己実現のための研修・資格取得制度などがあるか
・独立を応援してくれる会社か
・離職率の低い会社か
・自宅通勤ができるか
・平均年齢はいくつくらいか
とは言え、職安の情報って、限られていますよね。
しかし、他にも調べる方法はいっぱいあります。
ネットで評判を調べたり、
同じ業界の人に聞いてみたり、
そこで働く知り合いに聞いてみたり、
転職サービスの営業マンに聞いてみたり、
実は職安以外にも情報を取得する方法はたくさんあるのです。
妥協ポイントを超はっきり決める

とはいえ、理想ばかりで転職活動をしていても、なかなか決まらないのが現状。
そんな時は、妥協できるポイントを自分で決めておくといいです。
例えば…
・年間休日は少なくても出勤手当が付くのならよい
・年収が良いのなら多少忙しくても良い
・キャリアアップできるのなら、自分の時間を削っても良い
など、自分が「何を優先したいのか」優先順位を決めましょう。
大事なのは、超はっきり決めることです。
あいまいな妥協条件ではなく、しっかり線を引くことです。
この線を越えたら、絶対にそこでは就職しない!と決める。この線を越えなかったら、多少条件が悪くても、ここで面接を受けてみる!と決める。
曖昧さを許してしまうと、また妥協することになってしまいます。
面接では自分を大きく見せない

僕はかつて、面接で自分を大きく見せて苦い経験をした記憶があります。
「自分を大きく見せる」とは、自分ではない自分を見せることです。
極端に言うと、嘘をついて入社するのと一緒です。
万が一、入社できたとしてもすぐにボロが出るでしょう。僕はこれに本当に苦しみました。優秀な人材と勘違いされ、後からだんだんと会社にいるのがしんどくなっていきました。
清潔感があり、積極的な姿勢を面接官に見せることはもちろんですが、面接では等身大の自分で挑み、スキルのPRや将来どうしたいかなどを素直に話すように心がけた方がいいですね。
面接官や、職場を訪問した際の印象を大事にする

直感と言うのは、意外とあてになるものです。
面接がすごくうまくいった。
面接官からも自分の面接態度を褒められた。
「君ならうまくいくよ!」と言われた。
しかし…
なんだか、職場の雰囲気がピリッとしてた。
面接官の言葉の裏に何かあるように感じた。
本当に僕でもうまくいくの?なんか不安。
僕の経験上、こんな場合は、だいたい勘の方が当たってました。
勤めてみたら、すごく上司が高圧的で嫌な感じだったり、楽だと言われた仕事がノルマ地獄だったり。焦って表面上の言葉を当てにすると、ろくな事がありません。人生、いついかなる時も焦りは禁物!!
一人で転職活動せずに人脈を使う

転職に失敗する人(たとえば、かつての僕)は、案外人に頼らないものです。
自分で悩み、自分で突っ走り、そして失敗してしまいます。
人から意見を聞いたり、
人に仕事を紹介してもらったり、
人にお目当ての企業の情報を聞いたり、
生の人間は情報の宝庫。
人脈を使えば、さまざまな情報が入ってきます。
飲み屋さんで知り合った相手だろうが過去に一緒に仕事をしていたひとだろうが、どんな人脈も使えるかもしれないのです。
「あの会社で募集出てたよなんて話」や、
「うちに来ないか、なんて話などありがたい御誘いもあるかもしれません。
つらい時に相談できる相手を作る

そして、あなたの辛い心を救ってくれる人も実はたくさんいるはずです。
自分で自分の感情をコントロールするのは案外難しいものです。
転職活動など焦っているときは特にです。
そんなときには感情をなだめてくれるような年上の人や、友人に頼ることも大切です。
常に落ち着いて感情で転職活動に挑むことが最重要項目です。
転職活動は時に厳しい事があります。
たとえば、面接官に発言を否定されたとき、まるで自分を全否定されたような気持ちになるなんてことこともあるでしょう。何回も内定をもらえずにいて、転職活動が長引いていてもモヤモヤするはずです。そんなときに頼りになるのが「つらい時に相談できる相手」です。相手に感謝して、相談しまくりましょう。
職安の職員さんを味方につける

ハローワークの職員さんは、正直頼りにならない人もいます。
残念ながら、全てが全て優秀な人ではありません。
僕を担当してくれた人も、
変な案件を紹介してきたり、
僕の状況や特徴を全然考えなかったり、
やっつけ仕事の人だってたくさんいました。
でも、親身になってくれる人を見つけられると心強いです。適正をちゃんと判断してくれ、地元の企業に詳しく、時間内であれば人生相談にまで乗ってくれる人もいました。今相談してる人が微妙なら、今すぐにでも担当を変えてもらった方がいいですね。
転職のプロにお願いする

転職のプロにお願いするのも一つの手段です。自己分析から面接に至るまで、何もかもを自分でやろうとすると、しんどいしやり方に偏りも出てしまいます。
転職のプロ・エージェント達は、企業に人を紹介してお金を得るのが仕事なので、民間企業だけにみんな必死です。売り上げ成績がかかってますから。豊富なサポート体制などを上手に利用し、信頼のおけるエージェントに相談すると、今までが嘘のように転職活動が楽になるかもしれません。
まとめ
無職の時は、自分に引け目も感じてしまって、つらい時期が続くものです。とは言え最初に述べたように焦ってもしょうがないので、着実に前に進んでいきたいですね!
それではまとめです。
【脱無職!!焦らず新しい就職先を見つけるための13のヒント】
・無職でも焦らないと心に決める
・他人と比較しない
・辛いのは今だけだと知る
・お金をしっかり計算して計画立てる
・健康をおろそかにしない
・前職を辞めた理由を深堀りする
・本当に自分に合ってる仕事を知る(自己分析)
・転職先の情報をもっともっとたくさん集める
・妥協ポイントを超はっきり決める
・面接では自分を大きく見せない
・面接の際の面接官や職場の雰囲気など、感じた直感を大事にする
・一人で転職活動せずに人脈を使う
・つらい時に相談できる相手を作る。
・職安の職員さんを味方につける
・転職のプロに依頼する
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