「頑張れ」と言われても頑張れない超当たり前な理由

「頑張れ」なんて言葉大嫌いで聞きたくもないし、言われて嬉しくもないし、余計頑張れない!って人も多いのではないでしょうか?

そもそも頑張れって言葉は本来意味不明です。
でもめっちゃくちゃいろんなところで使われています。
あたかも正しい言葉のように使われています。
誰かを励ますように使われる言葉もあれば、反面同調圧力的に誰かを追い詰めて無理やりやる気を出させるためにも使われます。
「頑張れ」が嫌いな人は、特に同調圧力やプレッシャー的な意味での「頑張れ」を嫌っているからではないでしょうか。

大丈夫です。
あなたは、頑張らなくていい。

今日は「頑張れ!」が、いかに無意味かについてまとめました。

 

 

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「頑張れ」は、脳が混乱し疲れるだけ

頑張ってる状況や姿を想像してください。
何がなんでもコレをやり遂げるんだ!と無我夢中でテンション高くやっている姿を想像するかと思います。
脇目も触れず、その事にとことん集中し、ひたすらにがむしゃらにその事ばかりを考え、その事ばかりを追い求めひたすら行動する。

と言うことは、「頑張れ」って言われる時は、「何がなんでもそれをやり遂げるために無我夢中でテンション上げて、そればっかり考えて、その事だけに集中してひたすら動き回れ!」って言われることなんですね。

 

ところで、その「それに向けて頑張る!と言う時の、【それ・これ】」っていったいなに??
頑張れって人が人に声をかける時、特に上司が部下などに声をかける時、その点が非常に曖昧です。
わけが分からないのに、なんかプレッシャーだけかけられて、ひどい時はなにやら脅されるような感じにまでなる。「頑張れ」って言葉の中に、何か脅迫めいたメッセージを感じることってありますよね?

脳はずーっとテンション高く、同じことだけ考え、恒常的に動き回れるように作られていません。
そして、目標のないことには集中できないのです。

確かにスポーツなどでは、
ココ一踏ん張りの時のシチュエーションには効く言葉かもしれません。
ここで自力を出し切って踏ん張って走れば、ゴールを決められるシーンとかあるかと思いますが、その際の「頑張れ」は効くかもしれません。
こんな時の「頑張れ」は意味不明でもないし、脅迫めいてもいません。
ただ励ますための言葉だからです。

しかし朝の仕事の朝礼で「お前はもっと頑張れ」と上司から圧をかけられても無駄に脳疲労を起こすだけなのです。曖昧で意味がわかりません。
上司の怠慢を部下に押し付けているだけだからです。

 

上記は僕流の表現の仕方ですが、
下記の本には、そんな脳の仕組みが詳しく書かれています。
いっとき話題になりましたね。

「頑張れない人」を批判しても困るだけ

「頑張れない人」に対して、怒る人がいます。

「あなたは一生懸命頑張った経験がないからだ」
「没頭してやり切ることの喜びを知らない」
「根性無しだ」

とか結構キツい言葉を浴びせる人がいまだにいます。
これは、特定のシチュエーションでは正しいでしょうけど、多くは間違いですね。

 

脳は特定の目標が達成されそうな時(あと一歩でゴールできそうな時)とかに、底力が出せるように作られています。根性で足を伸ばせばゴールできそうな時、あと一歩で女の子が落とせそうな時、あと1件取れたら目標達成できそうな時、なんだか頑張れてしまいますもんね。

そんな時に上がるのは「テンション」です。気分や気持ちのことです。テンションが上がることで実際に身体が興奮状態になり俊敏に動きやすくなります。

テンション

 精神的な緊張。また、不安。「テンションが高まる」

 (1の誤用から)俗に、気分や気持ちのこと。「朗報にテンションが上がる」「いつもテンションの低い人」
※引用:goo辞書

でもこんな状態が長く続くと、人は倒れてしまいます。
「テンション」は長続きしません。一過性の感情だからです。

 

 

長く続くのは「モチベーション」です。動機です。一過性の感情ではなく、物事をやる理由です。
でもモチベーションは、「何がなんでもコレをやり遂げるんだ!と無我夢中でテンションの高い状態」とは違います。
自分の中で「やる意味」をしっかり感じて、着実に目標に向かってコツコツと歩む感じです。

モチベーション

 動機を与えること。動機づけ。

 物事を行うにあたっての、意欲・やる気。または、動因・刺激。「モチベーションが上がらない」「高いモチベーションを維持する」
※引用:goo辞書

「やる意味」が腹に落ちてないのに、
「テンションだけずっと上げ続けろ」
と言われてもつらいだけです。
これで元気になる人がいたら変態です。ましてや、疲れが溜まってる人や、精神的に参ってる人に「頑張れ」なんて言っても、ただひたすらつらいだけです。

 

 

 

「頑張れないんです」は、正しい

「私、頑張れないんです」と言う人がいます。

そんな人は、
「やっぱり自分の根性が足りない」
「自分をもっと律しないといけないですね」
「頑張れ、わたし」
と、さらに頑張りそうな優等生的な発言をします。

誰にアピールしてるのか知りませんが、そんな事言ってもつらくなるだけです。
言うだけ言って、結局頑張らない人をたくさん見てきました(別に頑張らなくてもいいんだけど)。
自分に酔っても何も解決しません。
自分を責めても成長しません。

 

それよりも最初の
「私、頑張れないんです」という気持ちを大事にした方がいい。
その方がずっと生産的です。

いっときのハイテンションが長続きできないのは当たり前。
「頑張れ」と上から目線で言われてもできないのは当たり前。

 

「私、頑張れないんです」と素直に認めることは、
無駄に無理やりテンションを上げようとすることをやめ、
自分のモチベーションを今一度見つめ直す、いいチャンスなのです。

 

「ちゃんとしなさい」も曖昧な言葉?
ところで、
「頑張れ」と同様に「ちゃんとしなさい」と言った言葉もよく使われます。

これも曖昧で意味不明な言葉ですね。
そこのところプレゼンテーションのtedにも出演され、民間で宇宙開発をされている事で有名な北海道の植松電機の植松社長がブログに興味深く書いてらっしゃいます↓

「ちゃんとしなさい」は、曖昧で危険な言葉だと思う。

 

 

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労働は「頑張る」の対価ではない

「頑張れ」という語感には、
なにやら「歯を食いしばって必死で耐える様子」のような響きも漂っています。
これが「仕事から得られるお金とは、我慢して頑張って得られるものだ」との間違った認識をもたらします。

仕事の対価とは、価値の対価です。
頑張ったかどうかなんて、正直どっちでもいい。

制作チームが「頑張って作った」下らない映画と、「頑張らなくてもちゃんと作った」面白い映画だったら、確実に面白い映画を見ます。徹夜で「頑張って」作った使いにくいアプリと、業務管理をしっかりして「クリアな思考」で作った使いやすくて面白いアプリなら、面白いアプリを使います。

「頑張れ」とだけ言って、具体的なビジョンや、達成すべき目標や、その道筋を示さない上司がいるとするなら、その上司が間違っています。

 

 

まとめ

現在日本の労務環境は改善されつつあります。
と、言っても相変わらず残業の多いお父さん、パワハラが横行する職場にいる新入社員、そんな人がたくさんいるのではないでしょうか?

実際、そんな非効率な労務環境を反映してか、日本の1時間あたりの生産効率は先進国の中で低いのは多くの人が知るところですよね。

その改善の一歩として、
「頑張る」という言葉の意味をしっかり考えてはいかがでしょうか?

 

 

 

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