僕はどうしてこんなにも、なんとなく寂しいんだろう。
いろんな人に囲まれていたり、彼女だっているのに、背中に張り付くようなさみしさ。
そんな若き日を思い出す時、同時に思い出すのが小池龍之介・宮崎哲弥両氏の対談による、
「さみしさサヨナラ会議」です。
・いつもなんとなく、そしてめっちゃ寂しい。
・さみしすぎて、間違いを犯してしまう。
・誰かに愛されていないと気が済まない。
そんな人にオススメしたい本です。
しかし、「人の本当の姿」を鋭くえぐっていますので、
人によっては逆にさみしくなるかも…。
それでもオススメしたいのは、
僕は最近全然さみしさを感じないからです。
大げさじゃなく。
以前に読んだこの本の影響は結構大きく、
学んだこともたくさんありましたので、
本文にてご紹介いたします。
あなたのさみしさが、サヨナラできますように。
お好きなところからどうぞ
フェイスブックのいいね!の数を気にしすぎる人達
フェイスブックじゃなくても、
ツイッターでもインスタでもググタスでもなんでもですが、
自分が何か投稿したことに対して、どれだけの反応があるか。
どれだけの人とつながることができたか。
これに毎日一喜一憂していませんか?
気になります。つい携帯開いちゃう。
「今日はたくさんいいね!ついた♪」とか、「なんで全然フォロワー増えないの?」とか、いつの間にか気にしている自分がいます。
でも、実はこんな生活習慣が、余計さみしさを作ります。
仮にいいね!が200件ついても、それに一喜一憂しているなら、
逆に余計さみしくなるんです。
フェイスブックのいいね!の数をやたら気にした日は、
なんだか心がそわそわしていませんか?
人は人とのつながりを強く望みます。
人に認められたい、承認欲求は誰でも持っていますよね。
しかし、人とのつながりを確認することでは、
さみしさは決して埋められないのです。
この本はそう言うことを教えてくれました。
昔の僕なら、
そんなことない!付き合いが多いほど、自分は必要とされてるってことだから、心は満たされていくはずだ!
そう言うと思います。
それ、心の罠でした。
そんなことしても何も満たされませんでした。
人はどこまで行っても孤立している?
私たちは、〝独りぽっち〟だろうと〝二人ぽっち〟だろうと、十人でいようと、実はどちらにせよ孤立しているのです。※さみしさサヨナラ会議 小池龍之介・宮崎哲弥 著
さみしいから、それを埋めるために、
フェイスブックしたり、電話で誰か呼び出してカラオケ行ったり、
好きでもない子と付き合ったり、仕事が充実してるフリをしたり、
色んなことをします。
でも、残酷な真実が…。
上記に引用したように、
僕たちは、どこまでーーーーーも行っても、
孤立した存在。決して他人とは交わることができない存在。
交わっていると思っているのは、ただの幻想。
何をしたって、実はさみしさは埋まらない。
これが世の真実で、
それが何故かについて、脳科学的な話も盛り込みながら、述べられています。
さきほどのフェイスブックのいいね!の数が増えたのを見ても、さみしさが埋まらないのはこのためなんです。
増えても増えても埋まらないから。だんだん虚しくなっていき、余計さみしくなるんですね。
そう、人は一生ひとりぽっち。
なかなか最初は理解に苦しみました。
だって、みんないいね!の数気にしてるじゃん。
友達多い人は充実してるように見えるし…。
と言うか、こんなさみしい真実、理解したくないし!
こんなの認めたら、余計さみしくなるし!
でも、この本を読んでいるうちに、
下の引用の内容のようなことが、
だんだんと腹に落ちてきたんです。↓
最初はつらい気分でも、その中にしばらく身を置いていると、徐々に心が孤立感に適応してゆくプロセスが作動する、ということです。実は幸福感はこの〝自立〟のなかにある。※さみしさサヨナラ会議 小池龍之介・宮崎哲弥 著
孤立感を受け入れるほど幸せになるって、どういうこと!?って思うかもしれません。
でも、こういうことを受け入れられるようになると、自分の心が自立していくのを感じることができます。
人とつながらなくても大丈夫、と自信がつくようになるのです。
孤立=いけないこと・ヤバイこと・みじめなこと
そんな風に信じてしまっているうちは、いつまでもさみしさからはサヨナラできないのかも。
この本は、その辺の思い込みを、上手く解きほぐしてくれる内容になっています。
と言ってもこんな短いブログでは説明しきれないので、
ぜひご一読をお勧めします。
簡単に理解したり受け入れられる内容では無いのですが、徐々に「あーこういうことか」って分かっていく感じです。
孤立=ヤバい、なんてただの思い込み。
そしてある意味、今のさみしい感覚だって、ただの思い込みです。
さみしい気がしてるだけだったのだー。
恋愛は120%ファンタジー?
憎悪や嫉妬のような激しい感情に心身を任せているときって、孤独や不安、迷いやためらいからは解放されるので、むしろ楽チンな部分もある。※さみしさサヨナラ会議 小池龍之介・宮崎哲弥 著
人は本当は孤立していて、さらに幸福は孤立感の中にあるにも関わらず、毎日何かをすることでその事実を誤魔化しているのかもしれません。
その誤魔化し方の極端な例が、恋愛。
大好きな相手とつながっているように感じることは、孤独を癒してくれる力がありそうです。
嫉妬や怒りのようなマイナスの感情だって、孤独を一時忘れるために、自分でも無意識にワザとやっているのかもしれません。
付き合ってすぐは、神経が興奮しているから気づかないけど、だんだん時間が経つと、自分の中のさみしさに気づくようになりますよね。
やっぱり、さみしさから逃れられない。
でも、もともと人はつながれないと知っていると、逆にさみしさからサヨナラできるようになる。
恋愛って自分が抱いている幻想なんですね。
さみしいと相手から好かれたいと思うようになります。
「愛されるために、愛する」、そんな損得だらけの恋愛になっちゃいます。
相手はそのうち嫌気がさして離れていっちゃいます。
しかし、いったん孤立を受け入れると、
そんな不安感が不思議と消えてしまって、
相手に求めすぎなくなります。
自分に余裕が産まれると、相手もさみしいのがよく分かるようになるから、その辛い気持ちに応じてあげようと言う優しさが生まれます。
そうすると、
結果的に相手はずっと一緒にいてくれるようになる。
自分って孤立してんだなーってことを受け入れると、周りに人がいるようになる。不思議なことです。
孤立を受け入れた大人と結婚する
そういう結婚は一般的にいってもうまくいかないですからね。
そこにあるのは「愛されれば幸せになるはず」という安易な公式です。
※さみしさサヨナラ会議 小池龍之介・宮崎哲弥 著
さみしさゆえに、愛を求める。
愛を手に入れると、きっと幸せになるに違いない。
そんな風に思っていると、結婚生活できっと幻滅します。
ねぇ、結婚生活の長い先輩方!
さっきも書いたように、損得だらけの愛は疲れてしまいます。
だから、
どちらとも、孤立を受け入れた大人同士が結婚すると、きっと長続きするのでしょうね。
相手に過剰に求め過ぎたり、幻滅したりすることがあまりありませんから。
妻は「さみしいよー」とか昔から言いません。
LINEとかメールとか全然返事くれないし。
そういや、お前ってさみしいとか思わんの?
と昔聞いてみました。すると、
「は?人なんてひとりぼっちなんやで?」
と返されました。
この人と結婚してよかったと思ってます。(笑)
まとめ
僕はいろんな嫌な思いとか、強い孤独感とかを経験して、
だいぶさみしさにサヨナラできるようになってきました。
この本はさみしさについて考えている人ほど、
なるほどー!と思わず納得しちゃいそうな内容が盛りだくさん。
つらい真実を突きつけられるけど、同時に救われる、
変わった本です。
結婚とは本当はなんだ!?と言った話や、
実は小池さんも宮崎さんもヒモになりたいと思っていた話、
自分の恋愛模様を記録する「レコーディング恋愛」についてなど、
ちょっとおかしな内容もあります。
まだ読んでない人に、ぜひオススメしたい一冊でした。
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