【これからを稼ごう】書評・レビュー 仮想通貨の歴史・未来まで全体像が把握できる!

結局、仮想通貨のことがよく分からない!という人に非常に参考になりそうな、「これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話」(堀江貴文著)。
多くの人にとって、仮想通貨の全体像自体が見えないのが現状ですよね。
あなただって「簡単に」かつ「完璧に」、仮想通貨のことを説明できないでしょ?

 

ニュースやSNSなどから毎日伝えられる仮想通貨の話。今買ったらめちゃくちゃ儲かるんじゃないか!?と期待したのは束の間、2018年1月からの大暴落は記憶に新しいですね。その後はネガティブなニュースが伝えられ、ウォーレン・バフェットやビル・ゲイツなども仮想通貨のことをボロクソに言うなど、「もう仮想通貨の行き先は真っ暗なんでは…」とみんなが心配した時期もありました。

このように、東西を問わず色んな人が色んなことを仮想通貨について述べているのが現状です。
あんまり勉強してない人が適当な情報を発信したり、投機寄りの人は投機的な観点でしか情報発信してなかったり、かと思えば仮想通貨の思想を熱く語る専門家もいたりして、情報がめちゃくちゃ混乱しているんですよね。

 

もしかしたらあなたも含めて、
多くの人は全体像が見えてないんではないでしょうか?結局仮想通貨ってなんぞや、と。その全体像が。

この本では、過去に遡って仮想通貨が始まった時のことや、素人でも分かりやすい(と、いってもある程度は知識がいる)プログラムなどの説明、そして本題である仮想通貨が創るであろう未来のことが分かりやすく述べられています。

つまり、
超要約すると、仮想通貨の全体像を把握できたり、仮想通貨を含めた未来のお金の在り方や経済の在り方がどうなるのかを予想できたり
そんなことが期待できる本なんですね〜。ホリエモンの本って基本的に分かりやすいんですよね。ただ堀江さんは生粋のパンク野郎なので、既得権に対する健全な問題提起がハンパないです笑

 

 

それでは、具体的にはどういうことか、ちょっとだけ紹介しましょう。

 

 

仮想通貨の成り立ちやテクノロジー・歴史についておさらいできる

個人的には図解とかあればもっと分かりやすかったんじゃないか、とは思いますが、それでもかなり分かりやすくまとめられています。

「分散台帳技術」や「POW」、根幹技術である「ブロックチェーン」、「スマートコントラクト」。そして、仮想通貨を開発するデベロッパー(開発者)達が思い描く未来の世界や思想にいたるまで、「一度は聞いたことがある、でもよくわかっていない話」を親切丁寧に解説してくれています。

一から「仮想通貨ってこういった仕組みなんだぜ」と教えながら、現在進行形で進んでいるプロジェクトについても解説しているのです。
僕としては、一個一個ネットで調べるの大変だったので、こうやってひとまとめにされた本というのはありがたい。

 

 

 

仮想通貨は終わらない!

ビットコインなどの仮想通貨が急速に衰退していくことがあるとすれば、どんな理由が考えられるか?

答えはこうだ。
「地球が滅ぶ、とか(笑)」
※出展:これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話(堀江貴文著)

 

マウントゴックス社がビットコインの盗難にあって結果的に破綻。
アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨のことをこう呼びます)であるXEM(NEM)がコインチェック社から大量に盗まれたものの、一時はプログラマーの活躍で解決できたか?と思われましたが、やはり闇へとそのXEMは消えていきました。つまりハッカーがまんまとXEMを盗んでしまえたわけです。(その時のことも本書に書かれています)

 

「仮想通貨って本当に大丈夫?」「あんなの怪しいよ」と懐疑主義者にツッコミどころを与える事件ばっかりが起きてしまい、すっかり悪いイメージがついた感があります。中には、仮想通貨はすぐ終わる、みたいなことを言う人もいますよね。

 

しかし堀江さんは、先ほどの引用であげたように、本書内できっぱりそれを否定しています。
そもそもマウントゴックスの件も、XEM流出の件も、ブロックチェーン技術そのものの欠陥ではないんですね。むしろこれだけ世界的規模でブロックチェーンテクノロジーが広がってきていて、新しい経済の形ができつつあるので、終わろうとしても終わるわけがないです。

 

 

中国に関しては、ほぼ禁止のような規制を敷いているので、今後の動向も注目されていますが…

テクノロジーは常に優越する
※出展:これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話(堀江貴文著)

と本書でも示すように、今までどれだけ規制しても、テクノロジーはそのはるか上をいき時代を変えてきました。そのことが、ベルリンの壁の崩壊や過去の歴史的出来事の例えを用いて述べられています。

 

 

 

仮想通貨の発展や今後の実社会での活用について

これは仮想通貨というよりはブロックチェーン技術の活用の仕方と解釈した方がいい気がしますが、本書では「イーサリアム」の主要機能である「スマートコントラクト」について特に熱く語られています。(リップルについてはあんまり好きではないようですが笑)

それでは、スマートコントラクトを実装したイーサリアムでは、実際にどのようなことができるだろうか?
端的に言えば「社会のありとあらゆるものが変えられる」ということだ。
※出展:これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話(堀江貴文著)

本書では分かりやすい例え話を用いてイーサリアムのスマートコントラクトについて説明してくれています。
僕はスマートコントラクトのことを正直あまり理解していませんでした。「ブロックチェーン上で契約も交わすことができるってことでしょ?だから何?」ぐらいで、その真の価値を知らなかったのです。お恥ずかしい。

音楽ファイルなどのデジタルコンテンツ販売に関する違法コピー問題や、ややこしいお役所仕事も、『スマートコントラクト』があれば、全て問題なし!これは本当にすごいことですね。

「ビットコインは、実用的ではない」なんて言われて久しいですが、ブロックチェーンのムーヴメントが大きくなってからというもの、様々なところで改良が加えられたりしていて、デベロッパーたちは新しい未来を実現するために工夫と開発を続けているんですね。

 

 

 

今までの「お金」の立ち位置が変化していく

「いつまで君は、円建てで、人生を考えているんだろう?」
※出展:これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話(堀江貴文著)

「そもそも、日本円ってそんなに絶対的なものなの?」
こんな感じで問いが立てられています。

現に、ブロックチェーンがもたらす「仮想通貨」だけでなく、それを発展させた特定の価値観の元でのみ実行される経済圏「トークンエコノミー」や、airbnbに代表される「シェアリングエコノミー」、そして「クラウドファンディング」や、個人の信用を数値化したサービスVALUに至るまで、生きていく手段を得る今までになかった方法がたくさん生まれてきています。
本書の中でも、「トークンエコノミー」「シェアリングエコノミー」「クラウドファンディング」「VALU」のことについて言及があります。

仮に日本円が一円もなくても生きていける時代がすぐそこまできている

 

つまり

「お金の価値は相対的に下がっている」
※出展:これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話(堀江貴文著)

ということなんですね。

 

僕個人としても、もっと日本円は相対的でいいと思っています。
現に、知り合いのブロガーは、報酬が楽天ポイントで支払われるプログラムに参加していて、楽天ポイントで支払われるので月々の買い物も楽天で買い物を済ませています。この場合、彼は一切日本円に触れてないんですね。言わば、楽天ポイントをトークンとした、言わば楽天トークンエコノミー内で完結しているんです。

そんな姿を目の当たりにすると、「日本円って一体なに?」という疑問が自然と湧いてきます。

 

 

テクノロジーや新しい思想が実現するまったく新しい未来

これは、この本に限ったことでなく堀江さんが繰り返し訴えていることですが…

そもそも僕たちって、
「お金って汗水流して稼ぐものだ」
「苦労して得たお金は尊い」
「貯金はすべきだ」
ということを無意識に信じ込んでいますよね。

 

もう、そもそもこれがこれからの時代合わないと堀江さん熱弁しています。

過去に僕は著書で繰り返している。純粋な気持ちで応援してくれる人を増やせば、「好きなことだけで生きていく」人生は、誰にだって可能だ。
※出展:これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話(堀江貴文著)

仮想通貨だけでなく、お金の在り方・経済の在り方、稼ぎ方・生活の建て方そのものが変わることによって、人はお金から自由になる。その結果、もっと「好きなことで生きていける」。

 

このようなメッセージは、キングコングの西野亮廣さんもよく発信されていますし、落合陽一さんとの対談本でも発信されています。「自分の仕事、将来なくなるんじやないか…」と心配な人が読むと面白い一冊です。

 

まとめ

投機的な観点で読みたい人も、自由で豊かな社会を実現したい思いを持っている人も、まずは全体像のおさらいをするのに最適な一冊。まずはコンパクトに、自分の中にその知識を蓄えてはいかがでしょうか?

僕は堀江さんが予想するような未来が到来すると思っているし、到来して欲しいと願っています。
現実的には、現在成り立っている仕組みを変えなければいけないので、様々な衝突や軋轢が発生し、その都度対話が求められるでしょう。

ただ、一度起こったムーヴメントは止めることができません。「多様性を受け入れよう」「もっと自由になろう」「好きなことをして生きていこう」などは、バズワードであり、今後もっと盛んになってくる流れだと思いますが、大切なのはただ新しい思想が根拠もなく述べられているのではなく、テクノロジーがそれを担保し、驚くべきスピードで進み続けているということです。

究極、「自分らしさ」が本当に厳密に最適化できれば、それは社会にとっても最適化になるんじゃないかな、と昔思ったことがあったのですが、その時は夢物語だと思っていました。でも、本書を読むと、それが決して夢物語じゃない、ということが分かったので今すごくワクワクしています。

 

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