「向き不向きより前向き」。名言ですよね!
その意味は、向いているか、向いていないかをあれこれ考えるよりも、「とりあえずやる!」というのが大事ということ。時に社会を生きて行く上ではひたむきさも重要だからです。
でもそんな言葉が逆につらくなる人も。
それは、本当にその仕事に向いていない人です。
やる前から諦めてはいけません。
失敗した時のことばかりを考えてもそんなに意味がありません。
でも、本当に向いていなかったら?
ポジティブ思考があなたを苦しめているとしたら?
アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような心理状態がずっと続いていたら?
苦痛ですよね。
この「向き不向きより前向き」って言葉すらつらい。
ちょっと想像してみてください。
もし、そんなに歯を食いしばって頑張らなくても、簡単に成果も出るし、周りにも認められるのだとしたら?
今みたいに残業をたくさんしなくても成果が出たら?
「なんであの人にはできて、自分にはできないんだろう…」と悩まなくてもいいのなら?
あなたはどんな気持ちでしょうか?
超幸せではないでしょうか?
実はこんな人は、実際にそこら中に存在します。
「しんどいのを乗り越えてこそ仕事」なんて全く思っていなくて、「仕事、楽しい!」って人はたくさんいます。
それは「向いている」仕事をしているから。
でも「向いてない」って見分けにくいですよね。
「向いてない」ってどういうこと??
今日はそんな人のために書きました。
お好きなところからどうぞ
はじめに…「向いてない」なんて簡単には言わない方がいい
まだその仕事を始めて間もないのに「私には向いてない」と言うのは、もちろん早すぎます。
仕事を覚えてすらいないのに、何を言ってるんだ君は。
勝手に自分で限界を作ってしまったら、それが自分の限界になるのです。
「向いてない」なんて言葉は、自分で勝手に限界を作ってしまうワード。
未来の可能性に自分からフタをする必要ないですよね。
それでも「向いてない」ことはある
でも、やっぱり「向いていない」ことはあると僕は思います。
ちょっと極端な例で説明を。
例えばこんなことって、誰でもできることではありませんよね?↓
今から自衛隊に入って、自分自身を鍛え上げ、中東に赴任してください。
と言われたら、あなたはノリノリで入隊しますか?
今からバイオリニストになって、ウィーン国立管弦楽団の入団を目指してください。
と言われて、あなたはバイオリンが弾けるようになるでしょうか?
自衛隊で活躍するには、それなりに体力も必要ですし、異国の地ではお腹も壊すでしょうから胃腸も強くないといけないでしょう。
バイオリニストは、普通は幼少の頃から英才教育を受け、お金もかけて徹底的に勉強し、ライバルに勝ち続け初めてまともな収入が得られる仕事です。成人してからバイオリンを初めても、プロバイオリニストになるには、100km先の針穴に糸を通すようなものです。
つまり、誰にでもできるわけではない。
ある人にとっては「向いていない」仕事と言えます。
もしかしたら営業で結果を出すことは、あなたにとってバイオリンを弾くことと一緒かもしれません。
なのに「みんなバイオリンが弾けるから、わたしにも弾けるはず」って思ってるわけです。
あるいは周りから「あなたもバイオリン弾けるでしょ!」と怒られているのかもしれません。
「向いていない」ことの見分け方
バイオリニストは極端な例えですが、営業職などの仕事はできる人も多い分「本当に自分に向いていないのかどうか」の見分けがつきにくいものです。
でも、見分ける方法はあります。
自衛隊員になるには、
ある程度体が丈夫で産まれてきた方が向いていますよね。
バイオリニストになるには、
音楽的資質を持って産まれ、なおかつ産まれた家がお金持ちで、よい師匠にも恵まれ…と色んな条件が重なった人が向いていると言えます。
それと、何かに向いているというのは、「センスがある」ということです。
そして「センスがある人」というのは、今までの人生でそのことばかり考えてきた人のことを指します。
同じ24時間を生きるにしても、
「あの人をどうやったら笑わせられるかな」と常に考えてきた人と、
「この風景綺麗だな」と常に考えてきた人とでは、
全く違うセンスが育ちます。
前者は営業マンに向くような性格に成長し、後者はデザイナーやカメラマンに向くような性格に成長するかもしれません。
今の仕事と、生まれ持った資質・育つ環境で得てきたセンスがあまりにかけ離れていると、苦労することになります。
Aさんは、入社して1年で先輩社員についていけるだけの営業成績を残しました。
嫌なお客さんでも上手に応対し評判も上々です。
仕事終わってからは特に勉強などはしておらず、それでも入社10年経った今でも成績を上げ続けています。
一方のBさんは、入社して以来なかなか成績が上がらず、「一人前」と先輩に言われたのは入社して5年が経ってから。
精一杯笑顔を作ろうとするのに「笑顔が固い」と不評を買い、お客さんウケもあんまりよくありません。
でも持ち前のポジティブ思考で、決してウダウダと悩んだりはせず、常に行動してきました。
「自分の悪いところは克服しよう!」と仕事が終わってからは、喋り方スクールに通い、毎晩夜中に「すべらない話」のDVDを観ては笑いを取るための”間”を研究したりしています。
明らかに、Bさんは営業の仕事に向いていません。
もともと得意ではないから、成果を出すまでコストがかかりすぎるんです。
仕事が終わってから勉強する時間。
喋り方スクールに通う費用。
Aさんに比べると、「時間」「お金」、そして「精神的ストレス」もかかっています。
もちろん、コストをかけ続けて花開くこともいっぱいあります。
サッカー日本代表の本田圭佑選手は、昔はレギュラーにすら入れないような下手クソだったといいます。
でも今はサッカーの本場イタリアセリエAの選手です(最近は出場機会に恵まれてないようですが)。
だから「向き・不向きより前向き」が大事だよ!というのも、間違っているわけではないのです。
しかし、もちろん花開かないこともあります。
努力は必ず報われるわけではありません。
それでもやり続けられるか。
やり続けられない、苦痛でしょうがないのだとしたら、それはやはり向いていないと言えるのではないでしょうか?
まとめ 気楽に考えてもいいんじゃない?
僕はこれを読んでくれているあなたのことをよく知らないので、気楽に向いていないことをやめることを勧めるつもりはありません。転職とかは慎重に…。
でもね、今やっていることに対して…
・生まれ持った資質も明らかに違う
・育つ過程で身につけたセンスは明らかに発揮されてない
・成果を出すまでに「お金」「時間」「精神力」のコストがかかりすぎ
・このコストをかけ続けるほど、この仕事に愛情があるわけではない
こんな感じなのであれば…特に努力してきた結果こうなのであれば…
「向き不向きより前向き!」「仕事はつらいもんだ!」「やり続けることに意味がある!」なんて言葉、無視して気持ちをかる〜くしてもいいんじゃないの!?って僕は思うのです。
どーせわたしはできませんよ!!
どうだまいったか!!!
わっはっは!!!
的な感じで。
だって、明らかに向いてる人っているもの。
同じ職場なのに楽して稼いでる人なんて沢山いるもの。
そんな時上司は、
「つらい思いを経験した人ほど、人の気持ちが分かるもんだ」なんてなぐさめてくれます。
でも楽して成績挙げてる同僚は、人の気持ちが簡単に分かるセンスがあるからお客さんに好かれるんじゃないの?(その同僚も過去につらい思いをしたのかもしれないけど 笑)
無理して向いてないことをする理由なんてない、そんな風に考えてもいいと思うのです。
ダメダメな自分を認めると、気持ちが楽になりますよ、って話でした。
(いや、これ楽になるのか…?笑)
ちなみに、僕は「向いてないこと」やめたよ!!
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