「忙しすぎる!時間なんてどこにもない!!」と言っていませんか?
この本を読めば、無いはずの時間が見つかるかもしれません。
そして、もしかしたら
「日々の仕事は楽になったのに、なぜか収入が上がった…」なんてことが実現するかもしれません。
エッセンシャル思考と言う本が少し前に流行りました。
グレッグ・マキューンという群雄割拠のシリコンバレーでコンサル会社を経営する人が書いた本です。僕も読んだのですが、かなり面白くて知的な本でした。
だいたいビジネス・自己啓発系の外国の書籍は、
・外国独特の言い回しで読みにくい
・日本の文化に当てはまらない
なんて感じで買った後、損した気になることがあるものです。
しかしこの本は…
実践的ですぐ試せる
・翻訳が上手で読みやすい
・日本のビジネスシーンにもマッチする
となかなか読み応えもあり、
なにより「今まで俺、バカだった」と思わせてくれる痛快な内容でもあります。
今日はこんな人のために書きました。
・忙しくて時間がない
・クライアントに振り回されて、
毎日疲弊している
・将来のために時間を作りたい
一体エッセンシャル思考とは、どんな思考法なのでしょうか?
「エッセンシャル思考」についての感想と共に僕が学んだことを書きました。
ご参考くださいね ^^
お好きなところからどうぞ
エッセンシャル思考をおすすめする際の3つの質問
僕が友人などに「エッセンシャル思考」をすすめる時、よく話題に出す質問があります。
その友人や仕事仲間との会話の経験から言えることですが、
以下の3つの質問を見て、
「ドキっとした」り、
「なんか気になった」り、
「そうなんだよねー」と激しく同意したりした人は、
この本を読むのに最適な人かもしれません。
質問① あなたは、大多数のものを「無価値」と思えますか?
予定がいっぱい詰まっている。
朝一でメールを20通返信して、その後にアポ確認の電話。納期確認のメールの返信が無いから業者に直接電話して、ああ…!10時からミーティングだった!!
と、こんな感じで多くの働く人の1日と言うのは、慌ただしく過ぎていくものです。
それはなぜでしょうか?
忙しくなる大きな理由の一つとして、
「全ての仕事を等しく考えている」
ことが挙げられます。
これは僕もめっちゃ当てはまったのですが、
ミーティングも、
商談も、
お付き合いの飲み会も、
資格取得のための勉強も、
みんな等しく「仕事だから」と「全部がんばる」。
そんな間違いを犯してしまいます。
その時脳内では「これだけ頑張ったから、これだけの成果があるはず」と、
正比例の関係で成果を勘定するのですが…
段々しんどくなり、実際にはそんなに成果が上がりません。
だって意味の無い仕事まで全部やってるんだもん。
よく考えたら、おかしいんですよね。
この仕事をすると成果は1だけど、この仕事は成果は100期待できる。
本当はそんな風に分けられるはず。
でも「頼まれたから」「仕事だから」と、1の仕事までやってしまう。
その点について、この本ではこのように述べられています。
「ある種の努力は、ほかの努力よりも大きい」
※出展:「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」グレッグ・マキューン著
この本では、
そんな大多数の成果の薄い仕事を「無価値」としてゴミ箱に捨てるための考え方や、具体的な実践方法が書かれており、すっごい勉強になる!
むしろ「今までの俺アホか!」と言いたくなっちゃうぐらいです。
さらに、本の中にはこんな引用がありました。
リーダーシップ論の権威ジョン・C・マクスウェルもこう述べている。
「ほとんどあらゆるものは、徹底的に無価値である。」
※出展:「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」グレッグ・マキューン著
ただ無価値なだけじゃないんです。
徹底的に無価値なんです。
議論の余地が無いぐらい無価値なんです。
でも、
大多数の仕事を「無価値」だなんて、なかなか言えないですよね?
特に日本企業に勤めていると。
それは、仕事を「やらされているから」。
でも会社だけが悪いわけじゃありません。
やらされているような心・状態になるから、利益の薄い仕事でも受けないといけないのです。
そんな「やらされている」ジブンから、
「俺が仕事を選んでいるんだ」というジブンにどう変わっていくか。
クライアントの無理な要求に悲鳴を上げているビジネスパーソンにぜひ読んで欲しいところです。
質問②あなたは、未来のためのまとまった時間を作れていますか?
毎日忙殺されていて、
将来のためにじっくり考える時間もない。
本当は落ち着いて考えたら今の悪いパターンも抜け出せるんだけど、そもそもその時間がない。
そう、本当は「ちゃんと考えた方が絶対によくなる」と分かっているのに、
時間が無いがゆえにそれができないものです。
僕もモロこのパターンでしたね。
しかしこの本の中にこのように述べられていたことにハッとさせられました。
集中は向こうからやってくるものではない。だから、集中できる状況に自ら飛び込んでいくことが必要なのだ。
※出展:「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」グレッグ・マキューン著
そうなんです。
集中して考える時間は、そもそも「自分で」「作り出さないといけない」。
本を読んだり、
本当に会いたい人に会いに行ったり、
情報の裏をしっかり取ったり、
遊びに使って脳をリフレッシュしたり、
そんな時間が絶対に必要です。
この時間をいかに作り出すのか。
そのために、どのようにあちこちから来るお誘いや要求に「NO!」と言うのか、
この辺りの考え方は、普段なんでも安請け合いをしている人からしたら目からウロコかもしれません。
質問③あなたは、ちゃんと眠っていますか?
もうね、この事に触れた箇所は、
法律作って全日本人に読ませたいぐらい(笑)。
日本人は相変わらず働きものです。
労働時間は世界レベルで見てもトップクラスなのに、一人あたりの時間生産性が世界的に見ても低いのが日本人。
そろそろ働き方変えた方がいいんじゃない?と思ってしまいます。
私たちの最大の資産は、自分自身だ。
自分への投資を怠り、心と体をないがしろにすると、価値を生み出すための元手がなくなってしまう。
※出展:「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」グレッグ・マキューン著
日本のビジネスシーンの雰囲気に、
未だに「献身的」な姿勢を感じませんか?
自分の大切な時間を犠牲にしてまで仕事をする。
自分の大切な家族に会わずに職場に行く。
自分の大切な健康を捧げてまで長時間働く。
だって、それが「仕事」だから。
それが俺の「使命」だから。
そんな献身的に働く俺、美しい…!
ってエッセンシャル思考からしたら、
そんな人は恐らく非合理的なただの阿呆でしょう。
ただ、エッセンシャル思考は、
「合理的に、他人の感情を無視して、自分勝手になること」を勧めているのではありません。
↓このようにハッキリ書いてあるわけではなく、僕の解釈なのですが…
「自己中」になれと言っているのではなく、
「自分に軸を移せ!」と言っているんですね。
相手の事はもちろん考える。
気持ちも、状況も。
でも、最後に決断するのは、相手ではない。
自分なのだ。
そう言っているんですね。
エッセンシャル思考は、勇気の思考
今までの質問にちょっとでも気になった人なら、
読んでみるとたくさん勉強になるかもしれません。
ここでは僕がこの本を読んで得た感想を述べたいと思います。
エッセンシャル思考は確かに魅力的です。
・自分主体で人生を主導できるようになる
・自分の身の回り(家族や生活など)を
大事にできるようになる
・それなのに成果がどんどん上がっていく
もう、魔法のようです。
取り入れない手はありません。
だから、時間が無いって嘆いているなら、ぜひ読んで欲しい本です。
しかし、
エッセンシャル思考を取り入れるには、
やっぱり心の中に抵抗が生じたことは否めません。
・もしここで断ったら、
あの人はどんな顔をするんだろう
・この仕事を断ったら、
これから先仕事が来ないのではないか
・「あいつ変わった」とか
影で言われたりしないだろうか
色んな不安が頭をかすめます。
エッセンシャル思考を取り入れるには、
勇気がいるのです。
よし!やるぞ!NO!って言ってみせる!
と、どこかで思わないと、今まで通りの生活が待っています。
どこかで、今まで「大切にしていたこと」を捨てないといけないのです。
(その勇気を補助するために、正しい目的意識を持つためのフレームワークなども紹介されている)
そして、そんな勇気を出した人には、他人からの非難が待っていることもありますが、多くは尊敬の眼差しが待っています。
「あいつは、ジブンがある」って。
これは、本の中にも同様の事が書かれていましたが、僕も実践してみて実感したことです。
意外と他人は、エッセンシャル思考のことを非難しないもので、
僕の場合、自分にとって本当に必要な人が残ってくれるようになりました。
最近では漫画もあるみたいですね。
そもそも「本読む時間すらない」って人はコッチの方がいいかも
まとめ
僕はこれを読んでしばらく経ちますが、
「このオファーは断るべきか」と言う思考が常に身につくようになりました。
そして、ずいぶんと生きやすくなったように感じます。
「より少なく、しかしより良く」※出展:「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」グレッグ・マキューン著
これは、なんどもこの本の中に登場する言葉ですが、エッセンシャル思考は確かに行動の質も考え方も変えてくれました。
あなたにとっても、よい影響がありますように。
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