優しい人は損をするとよく言われています。
人を信じていては裏切られ、NOと言うことができず、
自分より他人を優先しすぎてストレスが溜まる…。
これ、正直言って超疑問な考え方です。
「そんなワケないやん!」
と僕は言いたい。
優しい人は絶対損しないんですよ。
損するのだとしたら、その人は優しい人ではなくて、
ただの「気の弱い人」。
今日はそんな、
「新・優しい人論」
を書きたいと思います。
優しい人が絶対損しない理由を偉人たちの名言を紹介しながら、
今からお伝えしていきます。伝える!伝えるぞ〜!
お好きなところからどうぞ
「優しい」とは、人の幸せを願うということ
本当の優しさとは、相手を理解し、相手の心情を思いやる想像力を持つことです。
瀬戸内寂聴「あきらめない人生」より
人の幸せを願うからこそ、
相手のために何かをしてあげたいし、
つらい時はそばにいてあげたい。
愛情を相手にプレゼントしたい、という想い。
単に人に喜んでほしいだけなのです。
人の笑顔を見たいだけなのです。
「あなた凄い人ですねー」
「あの人良い人だよね」と言われたいわけではないのです。
こんな人が損するというのは超誤解。
周りからそう見えるだけ。
って言うかそんな人のことを「あの人損してるよね」と見る周りの人こそが打算的に生きているだけです。
だからそう見えてしまう。
「本当の優しさ」は、心が満たされないと出てこない
やさしい人とは、心が満足している人である。加藤諦三「やさしい人」より
↑こちらのブログでも書いたけど、
優しい人見えても、
「本当に優しい人」と「本当は優しくない人」がいます。
本当に優しい人は、自分の心が満たされている人。
満たされているからこそ、有り余っている愛情を人にあげたい。
あげたいだけだから、損なんてするわけないのです。
でも本当は優しくない人は、心が満たされていない。
心が満たされていないから、自分の「優しさもどき」を餌にして、
相手の愛情とか評価を得ようとします。
それが得られて「あー安心、わたしには価値がある」と安心するのです。
こういう人は、打算的。
周りから優しく見えるだけ。
って言うか、僕の半分もこんな打算野郎で出来ています。
「あげた分だけ返ってこなかった=損をした」
という気持ちになりがちです。
「笑顔でいれば笑顔を返してくれるにちがいない」
「自分が我慢すればいつか報われるだろう」
「相手のためを思って行動すれば評価があがるっしょ」
外面はいい人に見えて、
こんなこと考えながら行動しているのです。
損する「弱い人」とは、人の評価に怯えている人
だから僕は教授になるよ。確かなものが欲しいからな。
財前五郎 「白い巨塔」より
人の評価で満たされた心ほど弱いものはありません。
なぜなら、評価がなくなると自分の自信はすぐに崩れ去るから。
内心常に評価に怯えることになります。
だから常に評価を失わないように、
誰かに打算的に「愛情もどき」を与え続けないといけないし、
中には精一杯「優しい人」を演じる人もいます。
↓これをやり続けないといけない。
でもそんな人に対して相手は、
思うようなリアクションを返してくれません。
「こんなに笑顔でいるのに嫌われる」
「ずっと我慢してきたのに報われない」
「相手のためを思って行動したのに何もお返ししてくれない」
これが、
世に言う「優しい人は損している」の本当の姿。
「損してる」だなんて言って被害者ぶっているけど、
そもそも全然優しくないし!!
自分で勝手に盛り上がって勝手に損してるだけやし!!
「自分を優しい人だと思っている気弱な人」が一番損をする
彼らはその手足が弱々しくしぼんでいるので、自分のことを良い人間だと信じているのだ
フリードリッヒ・ニーチェ
僕は以前、人の評価に怯えていました。
弱々のチキンボーイだったのです。
でもそんな本心を隠して「優しい人」を演じていました。
本当は周りの人が嫌いだったし、本当は毎日がつらかった。
優しい人を演じ過ぎて、「自分は優しい人なんだ」と信じるようになっていました。
自分のことを「優しい人」と思うことが、自分へのせめてもの慰みになっていました。
つらいことがあっても「僕は優しい人だから」と、
いかにも成熟した人間である自己イメージを持つことで、
自分の心の痛みを隠していました。
でも本当はこんな風に感じていました。
「こんなに笑顔でいるのに嫌われる」
「ずっと我慢してきたのに報われない」
「相手のためを思って行動したのに何もお返ししてくれない」
でもそんな自分の気持ちを隠していたから、損をし続けました。
無駄にエネルギーを使い続けたのです。
せめて「あ、打算で生きてるから損するんだ」と気づけたら良かったのに、
隠すから大損したのです。
エセ優しい人=大損
です。
まとめ
【新・優しい人論:優しい人は損をしない!】
・優しさとは「誰かのためを想うこと」
愛情をプレゼントするのが優しさ
・プレゼントしているだけなのに、損なんかするはずがない
・損をするのは、打算で愛情を小出しにする弱い人
・弱さを隠すと損をし続ける
損とか得とか言ってる時点で、
その人の優しさは優しさなんかじゃないんですね。
「図々しい人が得をするよね」
「自分勝手なやつの方が幅をきかせてるよね」
とかこんな低いところの損得でものを考えてる暇があったら、
もっと充実した人生を送れるように頑張りたいものです。
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「嫉妬される=嫌われる=みんなが認める「嫌われるほど優しい人」」という方もいます。
「優しいからこそ嫌われる」。というのは、絵に描いたような嫉妬ではないでしょうか。
本当に人間性が優れていると、ある人物はその人が提唱している理想や生き方に付いていくことができず、心の底から嫉妬し、恨み、仲間はずれにしようとするかと思います。
とらうおさん、コメントをありがとうございます。
面白い角度からの解釈ですね!
そうですね、本人はナチュラルでも、ハタから見たら高尚であると、嫉妬や妬みの対象になるかもしれません。
実際、マハトマ・ガンディーやマザー・テレサなんかもかつては時の権力者なぞに嫌がらせなどを受けたことでしょうし、一般的な「友達」とは縁が遠かったかもしれません。
それは、外から見ると「あんなに優しくて、損してる」とうつるかもしれませんが、彼らはそこに幸福を感じるからこそ、その行いを続けたのではないでしょうか。
仲間はずれは嫌ですけどね(笑)
管理人さん、「新・優しい人論」がめちゃくちゃ理解できて面白かったです。
記事を読みながら「確かに、その通りだな」と呟きながら読んでしまいました。。。
ただ、愛情たっぷりの優しい人も、それを見ている他人の言葉(「優しい人は損する」のような言葉)を真に受けて愛情が枯渇している並みの人になってしまうかもしれないとも感じました。
なので、一人でも多くの人が「新・優しい人論」を知ることで〈多数の尺度=絶対〉という感覚や思い込みを捨ててもらえると嬉しいなと思えました。
楽しい記事を書いていただき、ありがとうございます!
えいちゃんさん、コメントをありがとうございます。
そうですね、優しさいっぱいの人も、何かショックな出来事をきっかけに心の設定が変わることもあり得るかもしれません。
だからこそ、自分軸でものを考えられる人って、わがままかと思いきや、意外と優しかったりするもの。
多数の尺度=絶対という呪いから解放されるといいですねぇ。
承認要求の検索からたどりつきました。
初めまして、
私はこちらに書かれてるエセ優しい人かもです。
しかしながら。私自身も、心かけてはいますが、空回りです。
結果やはりエセ優しい人のようです。
なんか辛いです。
相手が喜ぶと思ってることがズレてるのかもです。
心が満たされてる人って何なんですかね…
こういうおめでたい思考回路してる人って自分が考えてること全て正しいとか思っちゃってそう