怒られたくない思いに隠された心理とは?どうしたらメンタル強くなる?

誰だって怒られるのは嫌ですよね。僕も怒られるのは嫌です。
怒られるのが怖いから一生懸命仕事をする人はまだマシです。でも、過剰に怒られるのを恐れて、ビクビクしすぎてしまったり、怒られるのを恐れるがばっかりに上司にウソをついてしうぐらい深刻な人がいます。

 

今日はそんな「怒られるのが怖すぎる人」、または「怒られるのが怖すぎる人が周りにいて困っている人」のために書きました。

怒られるのが嫌な気持ちの心の底はどんな気持ちなのでしょうか?なぜ平気でウソをついてまで怒られたくないのでしょうか?

かつて僕の後輩が職場でついたシャレにならないウソを題材に、「怒られたくないと!」と強く思ってしまう心理について見ていきましょう。

 

 

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社会人歴10年のベテランが起こした、怒られたくないからウソをついた話

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かつて僕がいた職場では、締め切りがとても重要な仕事がありました。締め切りまでに、必ず各お客様の意向を確認しないといけない。意向を確認して書類を提出しないといけない。ちょっとだけ神経をとがらせる必要がある仕事です。

毎月その締め切りはやってくるので、各スタッフがお客様に確認を取ることを、仕事の流れの中に組み込んでいます。

 

少し神経は使いますが、誰にでもできる仕事です。
その、大事だけど誰にでも出来る仕事を、A君は全くやっていませんでした。ちなみにA君は新人ではありません。社会人10年目のベテランです。

事前の会議の進捗確認で、
「A!お前あの仕事ちゃんと進めているのか?」
少しだけ怖い顔で上司がA君に聞きました。

するとA君は、
「はい!バッチリです!」
としっかり答えました。
その言い切りっぷりに、その会議の場に居合わせた誰もが、彼がウソをついてるなんて思いもよりませんでした。

 

事態が発覚したのは、締め切りから2週間も経過してからです。
A君は出張中でした。

会社に残ったスタッフが気づき、すぐに連絡が必要な部署等に連絡し、お客様にお詫びの連絡を入れ、別のスタッフが訪問し、なんとかあちこちに頭をさげることで、こと無きを得ました。

しかし、僕たちは唖然としてしまいました。
なぜA君は、こんなにも重大な事で、さも簡単にウソをついてしまい、しかも平気な顔をして出社していたのでしょうか。

 

 

 

「怒られたくない」に隠れた、心理を読み解く

出張から帰ってきたA君に話を聞いてみると、最初は「すいません」としか言わなかったのですが、
徐々に本音を話してくれるようになりました。

やはり、怒られるのが怖かったのです。
いいえ、怒られるのがめちゃくちゃ怖かったのです。

僕たちはそんなにビクビクして毎日を過ごしていません。同じ職場にいて同じ上司の下で働きながら、なぜこれだけの差が生まれたのか…。

 

 

プライドが高い

A君の話を聞いていて印象的だったことがあります。
「みんなが仕事をできているのに、自分だけできていないのがどうしても許せなかった」優しそうに見えるA君は、実はそんな思いを抱えていました。

 

A君は少し不器用でした。
スケジューリングが下手なのです。目標から逆算して今日の行動を決定することがどうしてもできません。そんなA君に対して上司は時に怒ったし、僕たち同僚は少し茶化したりすることもありました。

人はそれぞれ能力的な特徴もあるので、A君の〝できなさ〟は特に問題でもありませんでした。上司もそれ以上強く叱ったり、僕たちも同僚のそんなA君のことを特段気に留めてはいませんでした。

 

しかし、A君は実は
「こんなはずじゃない!こんなはずじゃない!」
と上司に怒られたり、僕たちに茶化されたりする度に強く自分を責め続けていたそうです。

 

「自分が許せなかったんです…」
涙目で語ったA君。

その思いのバロメーターは高まっていき、
ついにある日
「こんな現実を無かったことにしよう」
としてウソをついてしまいました。

 

 

 

人の信頼を失うのが怖い、ゆえに自分に厳しすぎる

ウソをつくと結果的に人の信頼を失ってしまうことになるのですが、
恐れというのは時に人の判断を狂わせるもの。

 

A君は人から信頼されなくなるのを、人一倍恐れる傾向があったようです。

「仕事ができない自分をきっと同僚は見放すに違いない。」

「成果を上げない自分を会社は置いとかないに違いない。」

 

実際は多少仕事ができなくても、A君は人あたりがいいからお客さんにも可愛がられるし、多少成績が悪いA君を上司はたまに怒るけど、クビにするつもりなんて全くありません。しかしA君は過剰に人からのマイナス評価を恐れるがあまり、自分に厳しいルールを課していました。

 

 

 

「上手にこなさないといけない」

「ミスはしてはダメだ」

「成果をあげて会社に貢献しないといけない」

 

話を聞いていると、そのルールはどれも社会人として当たり前なのですが、A君の場合は厳しすぎるのです。
そしてA君はどちらかと言うと不器用です。

不器用なのに厳しすぎる…。そのせいでどんどん自己否定的になっていき、どんどん人からの評価にビクビクするようになっていきました。

【厳しめ】つい顔色を伺う人の、知っておくべき隠れた心理5選

2016.04.19

 

ある日、恐怖に頭が乗っ取られました。
いわゆる、パニック状態です。

 

きっかけがありました。締め切りを守らなければいけない仕事のうちの1件だけ、締め切りが既に過ぎてしまっていることに気づいてしまったからです。速やかに上司に報告して、事態に対処しなければいけません。こっぴどく怒られるでしょう。
どうにかしてこのパニックから抜け出そう、A君が出した答えは、「ウソをついてこの場を乗り切ろう」でした。

そして、A君はそこで10年の社会人生活で我慢し続けた「怒られたくない想い」の糸が切れてしまったのか、こともあろうことに、他の締め切りを守らなければいけない仕事の十数件を放棄しました。仕事せずにほったらかしにしていました。

 

 

 

怒る側に悪意があると捉えすぎている

怒る側だって、怒りたくて怒るわけではありません。

「あちゃー、あいつ全然ダメだ。明日怒らないとな。あーイヤだなー。なんて言ったら分かってくれるかなー。やっぱり週明けにしようかなー。」
と怒る側だって、あーだこーだ悩んでいるわけです。イヤでも怒らないといけないわけです。

 

しかし怒られるのを過剰に恐れる人は、自分が否定されたと言う側面にばっかりフォーカスをあてます。会社全体のために言ってくれてる、人間として成長するためにあえて叱っている、そんな風にはなかなか考えません。

もしそんな風に考えられたら、人の優しさに触れることができて、変な言い方ですが「安心して怒られる」ことができるのですが…。

 

 

A君の中では、

怒られる=怖い

でしか無かったのです。

 

 

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怒られるのが怖い人が、ちょっとずつメンタル強くなる方法

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ではどうすればメンタルが強くなれるのでしょうか?

先ほどから登場しているA君、なんとクビになりませんでした。いろいろペナルティはありましたが、社長と人生をしっかり生きていく約束をすることで、会社に居続けることが可能になりました。いい会社ですよね(笑)

そんなA君が、少しずつメンタルを強くしていった方法を見ていきましょう。

 

プレッシャーとは何かを知る

もしかしたら一人で勝手にプレッシャーを感じてるだけかもしれません。で、その結果恐怖で頭が乗っ取られる。プレッシャーを知ると、プレッシャーに強くなり、怒られるのが怖くなくなるかもしれません。

プレッシャーとは、「今の自分以上」を期待・要求されるということ。

2017.01.13

 

できる事と、できない事を分ける

職場からしたら、ウソをつかれるより、「これ、できません」と能力のラインをはっきり教えてくれた方がありがたいです。

「これができるなら、この仕事を頼もう。これができないなら、能力を伸ばしてもらえるようにちょっとだけ難しい目標設定にしよっかな」

そんな風に周りや上司は考えます。それを、あたかもできる人のように演出されると、周りもその通りに信じてしまいます。その基準で仕事を振ります。

 

「やる」って言ってやらなかった事には人は怒ります。
でも、明らかに「こいつコレはできんやろ」って人が思っている事が、実際できなかったとしても人は怒りません。成長させるためにわざと発破をかける事はあるかもしれませんが。

 

「できない」と告げるのは、怒られるのが怖い人には勇気が必要かもしれませんが、それが周りのためであり、少しずつメンタルが強くなる方法なのです。

A君は、上司と業務プロセスを見直し、事細かに業務内容を報告する事にしました。今までの仕事のハードルも一気に下げました。その結果、小さな「できる」を積み重ねることができたのです。

 

小さいけど、確かな「できる」です。
ウソの「できる」ではありません。

 

このように、性格や能力そのものを変えるのではなく、同じ能力・性格であっても認識を変えることで、A君は徐々に変わっていきました。

自分が嫌いな人は性格を変えようとしてはいけない!

2018.09.04

 

「ありがとうございます」と怒られたら3回は言う

怒られたくない人ほど、怒られた時に感謝しません。自分が責められていると思っているから、当然と言えば当然です。でもメンタルを強くするために、自分のその時の気持ちに少しウソをついてもいいから、怒られたら、「ありがとうございます」と意識して言いましょう。

3回必ず言おう!と意識すれば、否応なしに意識する事になります。

 

最初は違和感があるかもしれませんが、言い続けるうちに脳が騙されてきて、「あれ?これ実はありがたいんかな?」となります。そうすると、脳が〝ありがたい証拠〟を探し始めます。そこに上司の隠れた優しさを見つけるかもしれません。

怖いだけだった、怒られるという事が、心の中で意味が変わるかもしれません。なにより、怒られてる人がそんな風に態度を変えたら、相手だって嬉しくなって今までと怒り方が変わるかもしれませんよ。

 

A君が一番周りから変わったと言われるのはこのポイントです。それまでは僕たち同僚が注意しても、「分かってるって!!!」と逆ギレしそうな勢いだったのですが、

今では、
「ありがとうございます!本当ですね。気づきませんでした。あらためます( ̄Д ̄)ノ」とおおらかに受け入れてくれます。

 

 

うーん本当に変わりました。
まあ…

1年かかりましたけどね。

 

 

 

まとめ

誰だって怒られるのは嫌なもの。
育ってきた環境や、今まで経験したきたことやトラウマが原因で、過剰に怒られることに反応する人もいるかもしれません。

でも心のクセはちょっとずつ修正できるもの。

しなやかな心で、毎日を生きていきたいものです。

 

 

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2 件のコメント

  • 興味深い記事ありがとうございます。

    怒る側になってみて初めて、怒るのやだけど言わないとっていう気持ちがわかりますよね。しかし、これは経験してない人に言葉で伝えても腑に落ちるものではないと私は考えています。

    今回Aさんは怒られるのがメチャクチャ怖かったということで嘘をついたとのことですが、こういった心情は嘘のスケールに差はありますが職場でよくあるように思います。所謂若者はメンタルが弱いと言われがいな印象を受けますが、私はむしろこのことを多くの人が見下してしまっている傾向にあると思い、それこそ問題であると考えています。この現状を良くも悪くもないひとつの事実として無心に捉えられれば上司も感情的にならず部下の恐怖も和らぐのではないでしょうか。

    また、Aさんはありがとう口にしてみることで気持ちがポジティブな方向になったと認識していますが、必ずしもその方法が良い方向になるとは限らないと自分の職場で痛感しました。
    同じくAさんと同じく若い社員さんが叱られるたびにありがとうございますと言ってるのを見ました。するとだんだん上司は遠慮なく彼を叱るようになり、彼は次第にやつれていきました。どうやら口には出していても内心はかなり我慢して無理やりこれはありがたいことなんだと自分を押さえつけていたようなのです。

    この記事のありがとうを口にするというアドバイスは一定の方には有効なものだと賛同します。しかし、これには完全なる逆効果を生んでしまう危険性もあることを知っていただきたいと思います。

    • 吉田さん、コメントをありがとうございます。
      そうですね、確かにこのような嘘は、どうしても存在してしまいます。
      おっしゃるように、単なる事実として俯瞰できるといいんですけどね。
      ご指摘をありがとうございます。確かに、そのご意見も至極まっとうかと思います。
      なかなか全ての人に当てはまるような事例を紹介するのは難しいものがありますね。
      そのような対象的な事例を出していただくと大変助かります。

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