あなたはせっかく新卒で入った会社を、もう辞めようかと迷っているのではないでしょうか?
もし半年ぐらいで辞めてしまうと、再就職が大変?人生に迷うことになる?
いろいろ不安がいっぱいかと思います。
僕は新卒で地元で大手の商社に入社しました。
そして半年もたたないうちに、辞めてしまいました。
でも安心してください。僕は今生きているし、妻も子供もいるし、家賃もしっかり払っているし、車も2台所有しています。
半年で辞めることは、あなたの人生プランからは外れた道かもしれません。
しかし、生きていくこと自体はできるでしょう。
ただし、それなりに苦労することになるし、
みっともない想いもするかもしれません。
ただ嫌だから辞めるという理由だけでは、これからもっと苦労するかもしれません。
今日は、辞めたいと言う前に、考えるべきことについてまとめました。
お好きなところからどうぞ
別に辞めちゃってもいいんだぜ?
就職してからわずか半年での離職!
ためらってしまいますよね。
でも、案外辞めてもなんとかなるものです。
「辞めたい!」そんな人がポジティブになれそうな内容をまとめました。
ほんとに向いてないのかも
せっかく就職したにも関わらず辞めたいこの仕事。
「向き・不向きより前向き」なんて言いますが、本当に向いていないのかもしれません。
例えば必要な睡眠時間は人によって異なります。
長時間残業のある会社は、ある人にとっては乗り越えられるけど、別のある人にとってはものすごくつらいことかもしれません。
あなたと会社のお互いのために、
早く辞めるのもひとつの選択肢と言えるでしょう。
新卒の離職率は意外と高い
厚生労働省の統計データで、
このようなデータが表示されています。
新規学卒者の離職率
規模計(大卒)/採用から1年目までの離職率
11.8%(平成27年3月卒業)参考:厚生労働省
傾向として、
大卒にいくほど離職率は下がり、
事業規模が大きくなるほど離職率は下がるようです。
比較的離職率の低い大卒であっても11.8%!!
半年のデータではありませんが、1年で辞めてしまう人って結構多いんですね。
運悪く職場に合わなかったなどの理由で仕事を辞め、再就職活動を始めようとする仲間がたくさんいると思うと少し勇気が湧いてきそうです。
転職エージェントは結構親切なとこも
同じような境遇の人は市場にたくさんいて、人材マーケットもそんな人達をターゲットにして盛んです。
第二新卒と言われるぐらいですからね。
まずは転職エージェントへの登録をして、そこから相談してみてもいいかもしれません。
カウンセラーのように人生の相談に乗ってくれるエージェントもいるし、
「あの面接の結果どうなったんだろう」といった悩みに応えてくれるかのように、選考状況の進捗管理をしてくれるところまであります。
「第二新卒だけど、辞めるのが早すぎたから、面接でなんて喋ればいいか分からない」そんな悩みにだって応えてくれるかもしれません。
もちろん、再就職先の提案だってあるでしょう。
餅は餅屋に。
困った時はプロに頼るのも有りですね。
転職をきっかけに、未来が開けることもある
僕はそこそこの給料をいただけて、ボーナスもあって、福利厚生もしっかりしている地元の商社を辞めてしまいました。
そこで、次に選んだ転職先が、かねてより興味のあった広告業界。
新卒で就職先を決める時は、生活のためと言うか、「俺も大人になるんだし」と言うか、自分のやりたいことよりも安全パイな道を選んでいました。
しかし、
「どうせ辞めたんだし!!」
と思い切って以前より興味のあった広告業界の会社に履歴書を送ったら即採用。
雑誌の営業兼エディターとして再出発することになりました。
これが人生の向きを変えて、僕は今個人事業主で広告・デザイン会社を経営しています。
とは言え、辞める前にちゃんと考えよう!
早期離職の再就職は大変だ
「君、なんで半年でやめたの?」
「職場内で長時間労働が横行していて、体がもたなかったからです」
はい、不採用〜。
こんな答え方したら、まず採用試験は受からないですね。
新卒って、ちゃんと筆記試験もあって、面接もあって(または推薦など)、それなりの難関をくぐり抜けてきた人が入ることが許される狭き門。
企業側だって良い人材を確保しようと、年単位で採用スケジュールを組んで、採用した後の事業展開を考えて、まあ色々苦労してるんですよ。
それをいとも簡単に、
半年で辞めました
ってアナタ。
なんで?
ってなりますよね。
この子大丈夫かな?
ってなりますよね。
私たちの会社のことも裏切るのでは?
ってちょっと極端に考える面接官もいるかもしれません。
「人材なんて使い捨てにしてしまえばいいや」って考えている会社なら、すぐに採用されるかもしれません。
しかし、あなたは人材に対してそのように考えている会社で働きたいですか?
ビジネスは信用が第一です。
それは雇用・被雇用の関係でも言えること。
新卒半年で辞めてしまったあなたの市場価値は、学歴があることや未来があること。まっさらな状態であること。
僕みたいな社会経験が長い人と比べると、ダイヤの原石のように輝いているんです。
しかし、「半年で辞めた」と言う事実は「信用」という意味では大きなマイナス。
そのダイヤは幾分か曇っていると見る面接官だっているのです。
その信用を取り戻せるだけの心とやる気を持っているでしょうか?
面接官からの厳しいツッコミにしっかりと誠実に返事できるでしょうか?
その年の有効求人倍率にも、採用の成否は左右されますが、確実に再就職を勝ち取れる自分でいるために、改めて自分自身を見つめてみてはいかがでしょうか?
待遇が今より下がる可能性が
まだまだ日本の会社は新卒採用に重きを置いている傾向があるので、新卒で採用してくれた会社の待遇と言うのは、おおむね良い場合が多いのです。
その点、特にキャリアを積んで引き抜かれたなどの採用でない限りは、一般的に以前の職場よりも給与や福利厚生の面において、その充実度がどうしても下がってしまう傾向があります(もちろん、全ての会社ではないし、最近は中途採用に力入れる会社も増えてきました)。
そして条件の良い中途採用案件を提示してくれる会社は、もちろんライバルが多いので、倍率も高くなり狭き門に。
「あ〜やっぱり石にかじりついてでも辞めなかったらよかった〜!」って後からならないようにしましょうね。
そもそも短期的にネガティブになってるだけかも
長い会社員生活から見れば、半年なんてほんの一瞬の時間。
とは言え、新卒時の半年は普通の半年とは違います。慣れない生活に疲れが溜まっていたり、学生気分が抜けてなかったり、メンタルにもダメージが蓄積していく頃です。
当然、疲れが溜まると人間ネガティブになるようにできているので…。
もしかしたら、なんだかやたらとネガティブになっているだけかもしれません。
そんな時に必要なのはリフレッシュ。
真面目な人ほどリフレッシュしようとしませんが、適度にリフレッシュしないと、絶対これから続きませんよ。
向き・不向きを考える前に、やるべきことをやったのか
これは僕の経験上からも言えることですが、
「辞めたい」と言う後ろ向きの気持ちだけで辞めてしまった場合、次の職場でも同じように苦労するかもしれません。
例えば、職場の人間関係が悪くて辞めたい。
仕事内容がきついから辞めたい。
そんな場合…
わたしに何か落ち度があったでしょうか?
と先輩に対して勇気を出してコミュニケーションを取ったり…
とことん先輩の残業に付き合ってみよう!
とまずは郷に入れば郷に従えとばかりに、とことん頑張ってみたりしたでしょうか?
アルバイトと違って、社会人生活は規律も厳しく、結果にもコミットしないといけないのでハッキリ言うと厳しいです。
人間関係も複雑に入り組み、労務環境なども納得がいかないこともあるでしょう。
もちろん職場自体が問題を抱えている場合は、その会社が問題を解決しないといけない場合もあり、新卒の社員がどうこうできる問題ではありません。
しかし、完璧な職場などあり得ないのです。
でも、そこであっさり辞めてしまうと、
要するに逃げてきたのね
と言われかねません。
僕は昔この言葉を言われてしまって、ひどく反省した記憶があります。
今の職場で働く人々の心にしっかりと触れ、
たとえ辞めるにしても少しでも前向きな気持ちで辞めるように自分を持っていくことができると、あとあとの苦労は小さくなると言えます。
貯金はある?
辞めたら雇用保険の失業手当ってもらえるの?
支給されません!
雇用保険の失業手当受給するには、
12カ月間勤務していないといけません。
つまり収入がゼロになるため、貯金がなければアルバイトなどを始める必要があります。
転職にはお金も結構かかるのです。
生活費や面接会場に行くまでの交通費だってかかるし、大学の先輩の職場に入れてもらおう!と思ったら交際費だってかかります。
●また、在職中転職者のかかった費用約 37 万円に対して退職後転職者は 約 71 万円と、2倍の差がついている。
※引用 リクナビNEXT
十分な貯金がないまま始めると、だんだん追い詰められることに。
しかも、なかなか採用が決まらないと、その分収入が無い期間が増えるので、本当に苦しくなりますよ。
まとめ
いろいろ書いてきましたが、
ところで、やっぱり大事なのは、自分の体です。
判断するのはご自身ですが、体があるから仕事ができるのです。
壊れてしまうぐらいなら、いかなる理由があろうと、次のステップを考えた方がいいかと僕は思います。
その上で、あらためて大切なポイントのまとめです。
【新卒入社を半年で辞めてしまう前に考えるべきこと】
・ほんとうに向いていないのかもしれないなら、今一度自分を見つめてみる
・新卒入社してから早い段階で辞める人は意外と多い
・転職エージェントは結構親切なところもあるので、ちゃんとプロに相談を
・転職をきっかけに、未来が開けることもある
・しかし、当然ながら早期離職の再就職は大変
・再就職先の待遇の充実度が今より下がる可能性も
・「向き・不向き」を考える前にやるべきことをやったか?を改めて考える
・再就職活動に専念できるぐらいの十分な蓄えがあるのか?を確認
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