父親が積極的に育児に参加するようになった現代ですが、
同時に父親が育児ノイローゼになることも増えているようですね。
・何に対しても意欲がわかない
・ふいに泣き出したくなる
・孤独な緊張感をずっと感じている
・子どもを大切と思えなくなった
このような症状が現れて、
「もしかしてノイローゼ気味!?」
と感じていないでしょうか。
育児とは楽しい事ばっかりじゃないですし、
母親だけじゃなく父親だって滅茶苦茶つらい時もあります。
その原因はなんでしょうか?
どうすれば乗り越えられるのでしょうか?
僕も一時期は妻ともうまくいかずかなりしんどかったのですが、ある言葉を知ってからと言うものの
だいぶ気持ちが楽になりました。
今日は僕と同じく家庭で悩むパパのために書きました。
まずはノイローゼになり得る原因のまとめからどうぞ。
お好きなところからどうぞ
父親(夫)が育児ノイローゼになる原因とは
実は体力・精神力ともに限界…!?
メディアなどを通じて、積極的に「男性も育児をしよう!」と叫ばれています。
世のお母さんたちも夫に対して、「もっと積極的に育児をしてほしい。」と強い期待を持っています。
それに応えるように、
イクメンも登場してきたのですが…。
実は相変わらず、
日本の男性の育児参加率は世界的に見ても超低いそうです。
上がってきてはいるんですよ。それでもやっぱりまだ低い。
この原因は、相変わらず
「男は仕事、女は家庭」と言う旧来の価値観が
根強く残っているからではないかと言われています。
そして、そんな考えがあるがゆえに、
残業時間が相変わらず長い!!!
長時間仕事してから→家事・育児をしないといけない!!!
「育児したいから帰る」なんて言えないですよね。
僕たちの少し上の世代の人との
考え方の違いには困ったものです。
嫌な上司に怒られて、
客先で冷や汗かいて、
同僚とプレゼン内容について喧嘩して、
ヘトヘトになって夜遅くに帰ってきて、
育児をしたり妻のフォローをしたりしています。
これでは、
体力・精神力が削られるのは当たり前の話。
が、しかし…
365日24時間子どもの面倒を見ている妻を横目に、
「体力がもたない…」なんてなかなか言えませんよね。
僕もようそんなこと言いません。
でもだからと言って、
それをノイローゼの原因から外したらいけないと思います。
ノイローゼを考える上では、他人と比べてつらいかどうかよりも、自分自身がどう感じるかの方が大事です。
妻に悪いから、とストレス発散もせずにまっすぐに帰る
やろうと思えば気晴らしができる自分とは違って、妻はずっと子どもとつきっきり。
ふらっとコンビニに行くことも、バッティングセンターで思いっきりスイングすることも、妻には簡単にはできないことです。
そんな妻を思いやって、心の中はストレスドッカーン!!になりかけているのに、律儀にまっすぐ帰る最近のパパ達。
もちろん素晴らしいことです。
しかし、いつの間にか家庭内も自分の心も風通しが悪くなり、顔を合わせれば育児の事で喧嘩したり、喧嘩した事をずっと引きずってイライラしたりしているのです。
そのような状態が続くと、
もちろん心の健康にも良くありません。
妻とのすれ違いがストレスに
「地図の読めない女、空気の読めない男」とか「説明したい男、察して欲しい女」なんて例えられる様に男性と女性の脳みその作りは、そもそも違います。
育児の時ほど男女の違いが大きく分かれることは
ないかもしれません。
男女のすれ違いは育児においては、様々な場面で起こります。
そしてその度に妻はイライラを夫にぶつけることもあるでしょう。
他にイライラをぶつけるところが無いですからね。
しかし夫からしたら、
ちょっとした事で妻に怒られてしまい、
徐々にストレスが溜まり家の中で萎縮していく…。
僕もせっかく頑張って(この“頑張って”と言うのも妻をイラっとさせるポイント)オムツを替えたのに「なんでついでに着替えもさせられないの!?」と超イライラした顔で言われたりしました。
洗い物手伝おうとしたら
「余計な事しないで」と言われたりしてました。
男からしたら、
「一体何が正解なの!?」
と言う感じです。
でも女性からしたら、
「それぐらい察してよね」
って感じなのでいつまでも平行線…。
そして、
「いらんことせずにほっといて!」
とか思うこともあるようです。
どないすりゃええんじゃ!!
ワカラン!女心!!
ストレスを発散できる相手がいない
「ママ友」のように、
つらい心の中を分かち合える友人がいたらいいのですが、多くのお父さんはそんな相手はなかなかいないでしょう。
同僚にちょっと喋ったりするものの、
やっぱりここは職場だし…。
男性の先輩に相談しても、
時代の違いを感じて参考にならなかったりするし…。
例えばですが、
「こう言う時って、嫁すっげー怒るよな!」
「あー分かる!分かる!俺もこの間オムツ替えるの
うっかり忘れていたら、後ろに嫁が立ってて…」
「マジで!?それヤバイな!」
こんなアホのようなトークでもいいので、
少しでも共感できるトークができたら、
僕ら男性も随分心が軽くなるものです。
その上で育児の情報交換などができたら最高です。
でも多くの人は自分で課題を解決しようと、頭の中でグルグルと思考を巡らせています。
これがいつの間にか袋小路に入って、ノイローゼ的になっていくのではないでしょうか。
父親が育児ノイローゼを乗り越える方法
ノイローゼの多くは、
「心」と「現実」のズレが長く続いてしまったがゆえに起こるもの。
つまり、大きなストレスですね。
「子どもを必死で愛さなければいけない」
「妻を全力でサポートしなければいけない」
それは正論で、そうできたら本当に素晴らしいのです。
しかしその考え方が原因でストレスになって、ノイローゼ気味になってしまっているのであれば、
いくら正論であったとしても、ちょっとその考え方を修正した方が良いと言えます。
例えばこんな感じです。
「たまには、まっすぐ帰らなくていい」
「夫だって実家に帰ったりしてもいい」
「グダグダと妻の愚痴を給湯室で言ってもいい」
「〜してもいい」と言う発想です。
これは僕の経験ですが、僕は子育においてこの言葉を知ってだいぶ楽になりました。
「〜すべき」、「〜してはいけない」
→→→
「〜してもいい」
「してもいい」のこの「も」が大事なんですね。
しなくてもいいけど、して「も」いい。
柔軟にやればいい。適当にやればいい。
以下に育児における「〜してもいい」を紹介します。
ちょっとずつ心を軽くしていきまよう。
休んでもいいゼ!
確かに妻は頑張っています。
しかしもとより女性よりストレス耐性の低い男性は、色んな事が重なるとポキっと折れやすくなります。
妻に文句を言われても、
上司に文句を言われても、
もっとノイローゼがひどくなるよりはずっとマシです。
思い切って育児を手伝わなかったり、
逆に仕事の手を抜いたりしてはいかがでしょうか。
遊んでもいいゼ!
妻への罪悪感からまっすぐ家に帰る…。
これ自体は素晴らしいことですが、逆にこの事が、家の中の風通しを悪くしているのかもしれません。
喧嘩すると、「なんとかしなくちゃ」と、真面目な人ほど家にまっすぐ帰りがちです。
しかしちょっとクールダウンした方がいい場合だってあるのです。
遊ぶことで脳がリセットされ、妻への優しい気持ちがまた沸き起こってくるかもしれません。
距離を取ったら、お互い気持ちが落ち着くかもしれません。
むしろ悪いことじゃなくて、
良いことをしているぐらいの気持ちで、たまには遊んで帰りたいものですね。
遊んで妻に怒られることもありますよ。
だから「遊んでくるわ!」とかは、言わない方がいいかもしれませんね(汗)。
僕も余計怒らせたこともありました。
でも僕の場合、長期的に見たらその方がプラスだったんです。
あの時真面目に家に帰っていたら、ヒドいケンカになってただろうな〜と思い返すことが多々あります。
妻には妻の育児ストレスの発散の仕方があり、
夫には夫の育児ストレスの発散の仕方があるのです。
育児は妻に任せておけばいいんだゼ!
「自分が主役になるぐらい、しっかり育児をしなければ!!」と思っていませんか?
僕はこんな大きな勘違いをしていました。
偉そうな教育論を子どもの夜泣きで寝不足な妻にぶつけたり。
そりゃコミュニケーション上手くいかなくなりますよね。
子育ての主役は、
あくまで妻(母親)。
そう気付いたのはずいぶん後になってからです。
僕たち男性がどんだけ頑張っても、
子育てに向き合う妻の強い想いにはかなわないし、見当違いなことをやって空回りするだけです。
男性が中途半端に意見を言っても必ず対立します。
僕の場合、その挙句妻にもイライラされるし、男性特有の「こんなに頑張ってる」アピールをしてしまい、余計に夫婦関係がこじれてしまいました。
子育ての主役はあくまで妻。
夫は妻をサポートする役割です。
多くの心理学者も言っていますね。
家では妻を立てる。
外では妻に自分を立ててもらう。
(立ててくれないけど…)
下手なことするよりも、しんどそうな妻を見て「何かあったの?」「大丈夫?」「いつもありがとう」と声をかけたりする方が、よっぽど家庭の平和に貢献できます。
なんでもかんでもやろうとして、やたらと子育ての重圧を背負い込みすぎでは?と見直してはいかがでしょう。
男性には男性のやるべき事があるはずですから。
パパ友はイクメンサークルで作ればいいゼ!
僕も「イクメンサークル」なんかが地元にあるなんて、以前は全く知りませんでした。
商工会的なところで知り合った男性に、
「こんなサークルあるからおいでよ」と言われ父子で参加。
父子グループで料理を作ったり、
農作物を植えたり、
プチ旅行に出かけたり色んなイベントをしています。
こういった場で嬉しいのは、理解・共感しあえるパパたちがいること。
「こういう時、どうしてる?」
と気軽に聞ける嬉しさは今でも覚えています。
そうだ、
パパ友を作ればよかったんだ。
それ以来、パパ友が増えました。
一度地元にそういったサークルがないか、探してみてください。
もしなかったとしても、つらさを分かち合えるパパ友は、周りに一人はいるはずです。
もし重度のノイローゼの場合は
ノイローゼが重度になると、子どもに敵意が芽生えたり、適応障害やうつ病に発展したりと、本人はもちろん家族にとってもよくありません。
適切な対処が必要となります。
・通院をする
・家族から一度離れる
(実家に帰るなど)
・休職をしてゆっくり休む
・カウンセリングを受ける
病院にかかるのであれば、まずは心療内科等を受診しましょう。
場合によっては専門のカウンセラーを紹介してもらえる時もあります。
ストレスに対する心身の不快な症状は、ストレスの元から離れるのが第一。
子どもと離れるのは罪悪感もあり心苦しいかもしれませんが、専門家と相談の上、慎重に選択しましょう。
まとめ
父親の育児ノイローゼの原因
・長時間労働からの家事・育児参加で
体力・精神力ともに限界
・真面目に家族に向き合いすぎて
息抜きができていない
・妻とのすれ違いが続き、
どうしたら良いかわからなくなっている
・ストレスを発散できる相手がいない
育児ノイローぜを乗り越える方法
・「〜しなければいけない」→「〜してもいい」
とちょっとずつ頭を柔らかくする
・休んでもいい
・遊んでもいい
・子育は妻に任せておけばいい
・パパ友はイクメンサークルで作ればいい
ゆっくりでいいんです。
嫁さんに怒られながらでいいんです。
こんなこと書くと悠長だって怒られるかもしれませんが、やはり僕たち男性は徐々に父親になるんですね。
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