「同情するのは良くないことだ」って聞いたことありませんか?
「同情」と「共感」の違いを理解する事はきっと役に立つはず。
じっくり考察してみました。
お好きなところからどうぞ
「同情」は上から目線
それぐらい同情はやってはいけないことって風潮が多いですねぇ。
同情してくる人を見ていて思うのですが、
相手の悩みは実はそんなに大事じゃないんじゃないかなーってことです。
検討違いのアドバイスをくれたり、
あなたの話をロクに聞かずに、
「つらいね、分かるよ」
などと軽〜く言ったりします。
場合によっては「つらいね」って言う言葉が、
ひどく薄っぺらい言葉になり得るかもしれないのに、
簡単に言ってしまいます。
そんな相手の本当の心のつらさには気づかず、
上辺の態度を取ってしまいがち。
ひとりよがりで自己満足なんですね。
「この人は仕事でヘマしてやばい人、でも私は大丈夫」
と言った、
こっちが求めてもいない、
変な憐れみの心が隠されています。
みたいな上から目線です。
「あなたより、今の私は立場が上」
と言った上下関係=縦の関係が勝手に生じている。
つまり同情してこられると、偉そうに見えてしまいます。
って言いたくなる気持ちは分かります。
これ自分も気づかずよくやっちゃうんですよねー。
とかいらないアドバイスまでしちゃって。
「良いこと言ってる自分」に、悦に浸りたいばかりについ饒舌にベラベラと喋ってしまいます。
相手はすごい白けた顔してます。
気をつけないとなぁ。
だいたい後から気づくんだよね(笑)。
自分を満たすために上から目線であなたを評価する行為、
それが「同情」と言えます。
「共感」は横目線。そして、思いやりがある。
共感は横の関係、
つまり上下関係では無く対等な関係。
相手と同じ目線でものを見て感じる、
これが共感と言えるのではないでしょうか。
他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること※幸せになる勇気 岸見一郎・古賀史健 P52
完全に相手になる事はできません。
だから決して完璧に相手のことを理解する事はできません。
なので、共感は本当はとても難しい事なはずです。
「つらいね、分かるよ」なんて言葉は、
本当に相手の気持ちを考えたら簡単には絶対に言えないですよね。
どれだけ想像しても想像を絶するからです。
少しでも相手の気持ちを知ろうと努力するんですね。
ちゃんと相手のことを知ろうとしたら、
今子どもを亡くしたこの人には思いやりの言葉が実は必要無い、
ってことが見えてくるかもしれません。
相手の見えてる事を受け入れ、
相手の感じる事を受け入れ、
相手が悩んでいることを受け入れる。
自分と相手の境界線を越え相手の世界を共有する。
マジ相手のことリスペクト状態です。
優しさや大切に想う気持ちが自然と伝わります。
なんでも話しちゃいますよね。
「この人分かってくれるわー」って。
「この人ならなんでも言えるわー」って。
今説明したような共感のプロセスが上手くいったら、
大体その商談も成功していました。
僕の感じていることを感じてくれて、
僕の悩んでいることを受け入れる人がいてくれたら、
いつの間にか同情のようなことをしてしまいます。
軽薄に同情するように「大変っすねー」とか言ったら、
だいたい嫌われていました。「あいつ薄っぺらいんだよね」って。
苦しんでいる相手と一緒になって
ずーっと自分も苦しむのは違うと思いますけどね。
そこはどこかで別の一人の人間として、どこかで線を引くべきところかと思います。
まとめ
とても似ている言葉だからこそ議論も多い「同情と共感」。
正直明確な線引きも難しい!
こっちからあっちは同情!
こっちからそっちは共感!
って簡単に言えるものでもない。
相手目線で良いコミュニケーションを結ぶか。
つい一人よがりになりがちだけど、
自分をしっかり律していきたいなーと思います。
巡り巡って自分に返ってきますしねぇ。
(ってそんな損得勘定じゃダメだよね笑)
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